許せない! 今だに ゴミを緑が丘に押し付けようとする論調!
ーー町と自治会の桜美園協定は理にかなった正当なものですーーー
21年度緑が丘自治会会長田口謙吉
6月議会で原議員が「緑が丘自治会との協定を一たん破棄し、白紙に戻して町民に真を問え。」と行政に迫り、しおかぜGさんはメルマガやしおかぜ通信ブログで「緑が丘の協定書は瑕疵があるから無効だ。」「行政行為は同情ではなく法と手続きを尊守されなければならない。」と協定書が違法であるかのような誤った見解を大勢の人に発信しました。
私は桜美園運動を進めてきた当時者の一人としてまた、緑が丘住民としてこれらの誤った発信に強く抗議すると共に協定の正当性について言及するものです。
緑が丘住宅から至近距離にある桜美園ではかって、焼却炉(離島にしか無い旧式のバッチ炉:現在は廃炉)4基が稼働し、最終処分場、し尿処理場、そして粗大ゴミや缶瓶の選別場と二宮町のごみ処理を一極集中で処理していました。
桜美園ごみ焼却施設周辺では、異常に低い煙突から盆地状の住宅地に排煙が流れ込む為に住民には体調不良を訴える方が多く煤で網戸や洗濯物が汚れる等、住民は異臭で窓も開けらない生活でした。
桜美園内ゴミ処理施設の停止等に関する協定」は長年、環境被害に苦しんで来た緑が丘地域・住民が議会請願や民事裁判、行政訴訟等、拾数年に亘る地域をあげての桜美園問題に取り組んで来た帰結として緑が丘自治会が5年越しの協定交渉で二宮町町長との間でようやく調印されたものです。
協定は「今後桜美園内においてし尿処理を除くゴミ処理等を行わない。」ことを旨とし第2条(ゴミ処理及び関連施設、関連業務)で「桜美園内において、将来にわたり、ゴミ(一般廃棄物、産業廃棄物)の処理〔中間処理(焼却処理を含む)、最終処分、資源化、圧縮・保管等も含む〕施設の建設をしない。」となっています。 協定全文は↓
原議員は一般質問の中で「桜美園は(ゴミ処理施設として)都市計画決定されている町民の共有の財産である。緑が丘との協定で今後、一切作らないと利用制限を加え使えなくしたのは如何なものか?」「協定は3万人の町民の意見を聞いた総意なのか?」と問い「二宮町にはリサイクルセンターや不燃物処理など広地域化分担施設を作る場所が無い。環境に影響の無い障害が出ないと思われる施設ならあそこ(桜美園)でもいいのではないか。」
裁判についても「(民事裁判を)和解で個人補償したのになおかつ地域全体の要望を受け入れ協定したのは一部の人に二重、三重の恩恵を与えてしまった。」と的はずれな議論を展開し、はては総会で何度も決議された協定を「緑が丘自治会は緑が丘の総意を表しているのか?」と聞き「町長の思いやりのために行政に二重、三重の負担を強いる。」「緑が丘自治会との協定を一旦、破棄し白紙に戻し新たな展開を望む」と要求しています。
そして、原議員の一般質問を傍聴した「しおかぜ」のGさんはしおかぜ通信ブログやメルマガで「原議員を納得させる答弁をすべきだ。」とし「緑が丘の協定書は瑕疵がある。」「行政行為は同情ではなく、法や手続きを遵守しなくてはいけない。」と大勢の人に誤った見解を流布、発信しています。
しおかぜGさんの言う協定の瑕疵とは何の事で、「法と手続の遵守」とは具体的には、どの法律のどの手続をいうのか?どの条文を指しているのか?
Gさんはごみ処理広域化によって町が抱えた問題と桜美園問題を混同して論じ(何よりも町長のやる事を否定している事から)町長が判断したことを根拠も明かさずに否定し、しお風という地域紙の影響を行使してごみ処理広域化の問題をあおりながら筋違いの町民合意論を展開し二宮町町民の分断を図っています。
桜美園問題は沖縄の基地の問題と同じで多数の人が少数の人や一地域に負の負担を押し付ける事は間違いで民主主義ではありません。『真意を酌み取ってほしい。』という文書の中味も(今まで桜美園裁判や運動を応援して頂いた経緯がありますが)多くの人に誤解を与え協定書に意義を挟む結果となっています。
原質問への町行政や町長答弁は(そのうち議事録が公開されますが)「焼却場がある桜美園の隣接地に住宅建設のための土地区画整理を認めたのは町であり、その責任を負わなければならない。ごみ処理は一つの地区で負担を負うのではなく、町全体で公平に負うべきでごみ処理広域基本協定が締結されたのでここで調印し問題を終わらせる事で緑が丘の行政不信を払拭し(桜美園問題による)町内の対立を終わらせたい。」と明快に答えられています。テレビ放映や議事録では町長は真摯に対応してくれたと評価するものです。
協定は、町の合意も議会の承認も不要な町長の先決事項です。しかし町長は庁舎内で合意を取り、議会全員協議会で職員から詳しく議員に説明をさせたあとでの調印となりました。全協では(私も傍聴したのですが)議員側から殆ど質問が出ませんでした。協定は緑が丘自治会総会で何度も決議され各年度の自治会執行部で修正検討され承認され引き継がれて来た内容を行政と交渉し歩み寄って合意した内容です。
「二宮町内では今まで何でも桜美園だった。」ゴミ問題全般、ゴミ処理広域化問題をリセットした状態で全町民が自分の事として考えなければなりません。H24・6・26
文責:田口謙吉(21年度緑が丘自治会会長・「桜美園問題を考える会」元運営委員)