緑が丘通信「新しい二宮の風」

「二宮と湘南」の自然と 「オープンな二宮町議会をめざす会」を「美しい街・緑が丘」から新しい風にのせて発信します
 
CATEGORY:ごみ処理・広域化・桜美園

どうなるか!大磯町の厨芥類資源化施設!!
 平成24年7月27日(金)午後1時30分~3時15分大磯町議会総務建設常任委員会を傍聴してきました。
場所:第1委員会室
出席は委員の議員8名、執行者側が町長以下6名、傍聴議員5名、傍聴市(町)民6名議題は「1市2町ごみ処理広域化における厨芥類資源化施設について」
 
 1市2町ごみ処理広域化で大磯町に施設配置される「厨芥類資源化施設がどういう施設になるのか。」議員から質疑された。
 
 厨芥類資源化は大磯町、二宮町、平塚市の一部の約9万人分の生ゴミを集めて資源化・メタンガス発酵するもので日量が前処理で38トン、17トンのメタン発酵施設となっている。ある試算によれば生ゴミを焼却すれば1トンあたり約5千円、厨芥類資源化すると1万5千~1万7千円で3倍もコストがかかる。厨芥類資源化施設の先進成功事例は少なく横須賀市も厨芥類資源化施設は経済的・効率的でないと断念し全量焼却している。
 
 「高額な投資をして厨芥類資源化施設は無駄では無いか。」と述べる議員もいましたが広域化協定からその議論は出来ないとの事であった。
 
現在、25年度10月稼働をめざし平塚市大神地区に(広域化の)次期環境事業センター105トン炉を3基(計315トン)建設中であるがゴミ量が減って行く中で315トンは過大で(2炉を運転し1炉は予備、メンテナンス用になると思うが・・)どこの自治体も財政逼迫の折り、不要な施設は作らない、作らせない方策が大事と思います。
 
 委員会の出された資料1(61ページ)・資料2(35ページ)・資料3(4ページ)を見ると「1市2町ごみ処理広域化推進会議」の議事録が添付されていて着々と施設配置準備が進められている事がわかります。
 
二宮町剪定枝資源化施設PFI導入可能性調査委託が実施されているが二宮町議会議員はどれだけ中味を把握しているであろうか(多分、何もわかっちゃいませんね。)
 
大磯議会は定数14名のうち女性議員が8名で(それはいいのですが)、平均年齢が70歳近くに見えた。高齢化議員集団は何かいびつである。
 
写真は緑が丘1丁目です。暑い夏になりました。






許せない! 今だにゴミを緑が丘に押し付けようとする論調!
  許せない! 今だに ゴミを緑が丘に押し付けようとする論調!
   ーー町と自治会の桜美園協定は理にかなった正当なものですーーー
                         21年度緑が丘自治会会長田口謙吉
 
 6月議会で原議員が「緑が丘自治会との協定を一たん破棄し、白紙に戻して町民に真を問え。」と行政に迫り、しおかぜGさんはメルマガやしおかぜ通信ブログで「緑が丘の協定書は瑕疵があるから無効だ。」「行政行為は同情ではなく法と手続きを尊守されなければならない。」と協定書が違法であるかのような誤った見解を大勢の人に発信しました。
 私は桜美園運動を進めてきた当時者の一人としてまた、緑が丘住民としてこれらの誤った発信に強く抗議すると共に協定の正当性について言及するものです。
 
 緑が丘住宅から至近距離にある桜美園ではかって、焼却炉(離島にしか無い旧式のバッチ炉:現在は廃炉)4基が稼働し、最終処分場、し尿処理場、そして粗大ゴミや缶瓶の選別場と二宮町のごみ処理を一極集中で処理していました。
 桜美園ごみ焼却施設周辺では、異常に低い煙突から盆地状の住宅地に排煙が流れ込む為に住民には体調不良を訴える方が多く煤で網戸や洗濯物が汚れる等、住民は異臭で窓も開けらない生活でした。
 
 桜美園内ゴミ処理施設の停止等に関する協定」は長年、環境被害に苦しんで来た緑が丘地域・住民が議会請願や民事裁判、行政訴訟等、拾数年に亘る地域をあげての桜美園問題に取り組んで来た帰結として緑が丘自治会が5年越しの協定交渉で二宮町町長との間でようやく調印されたものです。
 
 協定は「今後桜美園内においてし尿処理を除くゴミ処理等を行わない。」ことを旨とし第2条(ゴミ処理及び関連施設、関連業務)で「桜美園内において、将来にわたり、ゴミ(一般廃棄物、産業廃棄物)の処理〔中間処理(焼却処理を含む)、最終処分、資源化、圧縮・保管等も含む〕施設の建設をしない。」となっています。 協定全文は↓
 
 原議員は一般質問の中で「桜美園は(ゴミ処理施設として)都市計画決定されている町民の共有の財産である。緑が丘との協定で今後、一切作らないと利用制限を加え使えなくしたのは如何なものか?」「協定は3万人の町民の意見を聞いた総意なのか?」と問い「二宮町にはリサイクルセンターや不燃物処理など広地域化分担施設を作る場所が無い。環境に影響の無い障害が出ないと思われる施設ならあそこ(桜美園)でもいいのではないか。」
 
 裁判についても「(民事裁判を)和解で個人補償したのになおかつ地域全体の要望を受け入れ協定したのは一部の人に二重、三重の恩恵を与えてしまった。」と的はずれな議論を展開し、はては総会で何度も決議された協定を「緑が丘自治会は緑が丘の総意を表しているのか?」と聞き「町長の思いやりのために行政に二重、三重の負担を強いる。」「緑が丘自治会との協定を一旦、破棄し白紙に戻し新たな展開を望む」と要求しています。
 
 そして、原議員の一般質問を傍聴した「しおかぜ」のGさんはしおかぜ通信ブログやメルマガで「原議員を納得させる答弁をすべきだ。」とし「緑が丘の協定書は瑕疵がある。」「行政行為は同情ではなく、法や手続きを遵守しなくてはいけない。」と大勢の人に誤った見解を流布、発信しています。
『議会ウォッチング~ごみ協定』 http://shiokaze.hama1.jp/e967023.html
 『真意を酌み取ってほしい。』http://shiokaze.hama1.jp/e967643.html
 
しおかぜGさんの言う協定の瑕疵とは何の事で、「法と手続の遵守」とは具体的には、どの法律のどの手続をいうのか?どの条文を指しているのか?
 
Gさんはごみ処理広域化によって町が抱えた問題と桜美園問題を混同して論じ(何よりも町長のやる事を否定している事から)町長が判断したことを根拠も明かさずに否定し、しお風という地域紙の影響を行使してごみ処理広域化の問題をあおりながら筋違いの町民合意論を展開し二宮町町民の分断を図っています。    
 
 桜美園問題は沖縄の基地の問題と同じで多数の人が少数の人や一地域に負の負担を押し付ける事は間違いで民主主義ではありません。『真意を酌み取ってほしい。』という文書の中味も(今まで桜美園裁判や運動を応援して頂いた経緯がありますが)多くの人に誤解を与え協定書に意義を挟む結果となっています。
 
 原質問への町行政や町長答弁は(そのうち議事録が公開されますが)「焼却場がある桜美園の隣接地に住宅建設のための土地区画整理を認めたのは町であり、その責任を負わなければならない。ごみ処理は一つの地区で負担を負うのではなく、町全体で公平に負うべきでごみ処理広域基本協定が締結されたのでここで調印し問題を終わらせる事で緑が丘の行政不信を払拭し(桜美園問題による)町内の対立を終わらせたい。」と明快に答えられています。テレビ放映や議事録では町長は真摯に対応してくれたと評価するものです。
 
 協定は、町の合意も議会の承認も不要な町長の先決事項です。しかし町長は庁舎内で合意を取り、議会全員協議会で職員から詳しく議員に説明をさせたあとでの調印となりました。全協では(私も傍聴したのですが)議員側から殆ど質問が出ませんでした。協定は緑が丘自治会総会で何度も決議され各年度の自治会執行部で修正検討され承認され引き継がれて来た内容を行政と交渉し歩み寄って合意した内容です。
 
 この協定書は(裁判所の入った)民事裁判和解条項(http://takagi.sakura.ne.jp/0705/070529-saiban/)と同様に法によって永遠に守られるもので今後、桜美園内には新たなゴミ処理施設を建設する事は出来ません。
 
 「二宮町内では今まで何でも桜美園だった。」ゴミ問題全般、ゴミ処理広域化問題をリセットした状態で全町民が自分の事として考えなければなりません。H24・6・26 
文責:田口謙吉(21年度緑が丘自治会会長・「桜美園問題を考える会」元運営委員)






原議員が「桜美園の利用に関する協定の内容を問う。」と一般質問
 6月議会一般質問で原議員が「桜美園の利用に関する協定の内容を問う。」と緑が丘自治会の協定書を問題にした質問します。
 
 質問日時は7日(木)9時30分~
 
 二宮町議会HPに掲載された質問趣旨は以下です。
①緑が丘自治会と締結された「桜美園内ゴミ処理施設の停止に関する協定」は今後、同施設内には、いかなるゴミ処理関連施設は建設せず利用しないとなっているが都市計画決定されている同用地の利用を制限する本協定の内容は町民の総意の下に決定されたのか。
②本協定の内容を決定するまでに町民の意見は、どの様に把握したのか。 ③桜美園の利用を大きく制限する事により今後のゴミ処理施設は町内、他の場所に求める事となるが代替地の予定は何処にあるのか。
 
そして2問目の質問、「平塚市・大磯町とのゴミ処理広域化協定の離脱から復帰までの過程を問う。」の中でも「緑が丘自治会との協定の結果桜美園には新たな施設建設は不可能となった、町当局は今後の施設建設を町内何処に求めるつもりか。」と問題にしています。
 
 緑が丘自治会と二宮町町長との間で結ばれた「桜美園内ゴミ処理施設の停止に関する協定」は桜美園ゴミ焼却炉によって健康被害に苦しめられて来た緑が丘地域住民が自らの力で健康調査を行い、のぼり旗を立て、民事裁判や議会請願、行政訴訟等拾数年にわたる長い住民運動の帰結として緑が丘自治会が5年にわたる交渉の末、結んだものです。
 
 我々、緑が丘地域住民は「桜美園による2度と健康被害を起こさせない。」ためにゴミ処理広域化や桜美園をめぐる動きに注視し対策を取って行かねばなりません。そのため議員が何を言い、町がどう答え、町民がどう考えてるのか見ておく必要があります。
 
議会傍聴に行かれない人はテレビ放映もあり生放送のほか、夜7時から再放送もあります。是非、傍聴、視聴をお願いします。
(「桜美園問題を考える会」元運営委員、21年度緑が丘自治会会長 田口謙吉)






「桜美園内ゴミ処理施設の停止等に関する協定」
 
 長年、環境被害に苦しんで来た緑が丘地域・住民は民事裁判や行政訴訟等、拾数年にわたる地域をあげて桜美園問題に取り組んで来ました。
 
 坂本町長の誕生(H18年11月選挙)で「桜美園内積み替え施設建設」のストップが出来、その後「桜美園焼却炉の停止」(平成19年月)が実現しました。しかし桜美園は都市計画決定されたゴミ処理施設用地であることから住民から1市2町の広域化による施設配置が心配されていました。
 
 緑が丘自治会5年越しの協定交渉が実を結び(町も1市2町の広域化の「一般廃棄物処理に係る事務事業の広域化に関する基本協定書」が調印出来た事から)二宮町町長と緑が丘自治会で「桜美園内ゴミ処理施設の停止等に関する協定」が4月6日に調印されました。その協定文を掲載しておきます。
 
 この協定は4月8日(日)の緑が丘自治会総会で(桜美園対策部の事業内容として)承認されています 。
 
 地域コミュニケ―ション紙「しお風」で
「29万人分のゴミがやってくる!」(3万人分の可燃ゴミと引き換えに想像を絶する量の剪定枝不燃物の引き受けを決定!)と  
  と特集していますが緑が丘地域としては大きな歯止めとなります。(以下、協定文書)
 
      桜美園内ゴミ処理施設の停止等に関する協定  
 
 緑が丘自治会(以下「甲」)と二宮町(以下「乙」)は、二宮町環境衛生センター桜美園内ゴミ処理施設の停止等に関して以下のとおり協定を締結する。
 
第1条(本協定の趣旨及び目的)  
 甲の会員が居住する緑が丘住宅地は、その当初から至近距離に二宮町のゴミ処理等を一手に引き受ける二宮町環境衛生センター桜美園(以下、単に「桜美園」という)があって操業しており、甲の会員は、その操業により様々な生活不安を抱えてきた。  
 甲及び乙は、上記経緯に鑑み、今後桜美園内においてし尿処理を除くゴミ処理等を行わないことを旨として本協定を締結する。
 
第2条(ゴミ処理及び関連施設、関連業務)  
 乙は、桜美園内において、将来にわたり、ゴミ(一般廃棄物、産業廃棄物)の処理〔中間処理(焼却処理を含む)、最終処分、資源化、圧縮・保管等も含む〕施設の建設をしない。
 
第3条(ゴミ処理に関する協議会の設置)
(1) 定期協議・随時協議   
    本協定の規定に拘わらず、当面の間、桜美園内におけるゴミ処理(分別、資源化)は継続すること及び最終処分場、焼却炉などの操業を停止したゴミ処理施設が存在することから、甲と乙は、桜美園内におけるゴミ処理施設の操業・運営管理・周辺環境モニタリング・存置に伴う被害の防止等について定期及び必要に応じて随時協議するものとする。 
(2) 前項の内容はし尿処理施設においても準用することとし、新設する際は事前に協議するものとする。
(3) 協議の組織、運営等   
    前項の協議に関する組織の設置、その運営等に関する細目は、甲乙協議の上別途定める。
 
第4条(ゴミの減量化・資源化)
 甲は、乙が推進するゴミの減量化・資源化に積極的に協力し、実践するものとする。
 
第5条(信義誠実の原則)  
 本協定に定めがない事項及び本協定の解釈上疑義がある事項については、甲乙誠意を持って協議し、信義誠実の原則に則ってその解釈を図らなければならない。
 
第6条(附則) 
(1) 協定の効力発生   
     本協定は、甲及び乙の調印により即時に効力を有する。 
(2) 改正   
    本協定は、甲乙の合意により改正することが出来る。 
(3) 廃止   
    本協定は、甲乙の合意により廃止できるものとし、廃止されるまではその効力を有する。
 
平成24年4月6日
 
                     (甲)二宮町緑が丘3丁目2番地の16             
                                緑が丘自治会  会長 石 坂 一 夫  ㊞
 
                     (乙)二宮町二宮961番地              
                                  二宮町長       坂 本 孝 也     ㊞






ごみ処理広域化実施計画案説明会・・・平塚・大磯・二宮
 ごみ処理広域化実施計画案説明会の二宮説明会(8月20日)、平塚説明会(25日)に出た。
 参加者が二宮会場が20名(町議5名を含)、23人万人の平塚市の会場が10名(市議1名)だった。それにしても市民も議員も関心が少ない。出る議員もほんと少数で殆どの議員は問題がわかっていないのに出ない。
「市民が何も知らない、知らせて貰えない。」これって民主主義ですか?
 
 二宮会場に集まった人は緑が丘住民が多く、二宮町分担施設のリサイクルセンター、不燃物処理施設への心配、不安が寄せられた。
杉並病の恐れのあるリサイクルセンター(H31年稼働予定:日量ペットボトル1t、プラ容器4tの計5t)や32万人分の 不燃物を受け入れる場所が、たった総面積9平方kmの小さな二宮町のどこに受け入れる場所はあるのかという事である。
 
 平塚会場では「質問は実施計画案に示された内容だけにし要望や意見はパプコメ意見書に書いてくれ」という事だった。
 
 平塚市の遠藤原最終処分場がH28年に満杯になる予定ですが新焼却炉が稼働するH25年からは最終処分場に捨てる不燃物(焼却灰は業者:荏原が処理する契約になっている)が 5分の1に減り遠藤原最終処分場の延命化が10~15年図られるとの事であった。
実施計画の計画案はH23年~H32年の10年間であるが平塚市と荏原等との契約は20年間でありH33年度からの次期実施計画の中で問題が浮上してくるものと思われます。
 
 居並ぶ平塚市の部課長の後ろでマイクで答えていた平塚市に派遣されている二宮町職員、その職員に参加者の一人が帰り際「何でこんな所まで来るんだよ。それも二宮から4人も。しっかり町長に報告しておくからな!」と言われたそうです。 これって脅し、そんならばこちらも遠慮しないでもっとガンガン質問しとけば良かったかな(笑い)
今日26日、大磯町保健センターの実施計画案説明会は19時からです。 写真は「広報にのみや」8月号です。
 
 






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