フランス厨房 ル パスポート

 
2023/01/04 11:37:07|その他
初仕込みはカラスミから‥湘南フレンチ奮闘記・・
今日はもう4日、お正月気分を吹き飛ばして、仕込みを始めました
まずは暮れに仕入れたボラの卵です
これはカラスミを仕込むために支度したのですが、クリスマスの仕込みに追われ、後回しになったものです
 
タマゴは塩漬けで保管してありました
まず塩分の調整ですが、酒と水5:5の溶液に漬けます
 
かなり塩を利かせて貯蔵しましたので、一回ではなく数回繰り返し塩分を見ます
次に天日干しですが、本来は秋に仕込むもので、夏の名残の強い日差しが良いのですが、この真冬の太陽光線では頼りないので、時間をかけて干しあげるつもりです
 
明日5日は魚河岸の初ぜりで、美味しい魚が仕入れられますので、握り用の酢飯に使う合わせ酢の仕込みです
 
上等の酢に砂糖・塩を合わせますが、私はこれに昆布を一晩沈め、昆布の香りと味を忍ばせます
 
パンの在庫も少なくなりましたので、パン種もしこみます
山の湧き水に国産小麦を合わせて、活性化させますが室温が低いために、少々時間がかかりそうです
 
今年も手抜きをせずに頑張ります、宜しくお願いします・・・
 
 







2022/12/25 11:44:28|その他
これからが旬!平スズキ‥湘南フレンチ奮闘記・・
今年もあとわずかですね、パスポートは30日まで休まず営業、新年は2日から営業です
 
この寒さで、小田原魚市場の魚は「冬枯れ」状態が続いていますが、魚種も冬の魚に入れ替わりました
 
握りの魚も、矢柄や石鯛・アオリイカやヒラメ・ホウボウに変わりました
メイン料理の魚は、時化の影響で少ないのですが、クエもわずかですが獲れますし、ヒラスズキが入り始めました
 
スズキはご存じのように、夏は丸スズキが旬で、冬はヒラスズキが旬を迎えます
美味しい平スズキを仕入れてありますので、ご来店ください(ご予約で)
 







2022/12/20 15:41:55|その他
クリスマスのケーキ「シュトーレン」・・・湘南フレンチ奮闘記・・

クリスマスのケーキと言えばブッシュノエルかシュトーレン・パネトーネですね
パスポートはフレンチですので、当然ブッシュノエルなのでしょうが、毎年シュトーレンを焼いています
 
以前の店は設備も人も十分ありましたので、パネトーネなども大量に焼いていましたが、ここに来てからはシュトーレン一本で賄っています
 
日持ちの問題もありますので・・・
 
今回も焼き上げました
ドライフルーツはクルミ・レーズン・白イチジクで、ラム酒に漬け込んで使用しました
生地の種は、小麦だね(バノン)、バターは国産で砂糖は甜菜糖を使用しました
 
焼き上げたシュトーレンは、熱いバター風呂に40分漬け込み、粉糖で化粧しました
毎度の事ですが、毎年焼き上がりが微妙に違いますが、マアマアの出来上がりです
 
店ではお茶の焼き菓子「プティフールセック」の代わりにお出ししています・・・
 
 







2022/12/19 14:32:13|その他
ブータンノワール‥湘南フレンチ奮闘記・・
今年もクリスマスが巡ってきました
例年どうりですが、クリスマスの定番オードヴル「ブータンノワール」を仕込みました
 
去年は材料の豚血が手に入らず、思わず自分の手首を眺めたのですが、今年は順調に調達できました
 
私のブータンは、女性でも食べやすく調合してあります
フランスではクリスマスの日、ミサが終わった後に食べるという、宗教上の風習があります
日本の年越しそばの様な物でしょう
 
パスポートではコースのアミューズの次に、お出しします
こんがり焼いたブータンに、リンゴのソースをかけて召し上がっていただきます
付け合わせは根菜のマリネ、季節限定です・・・
 







2022/12/15 8:49:30|その他
柿の葉塩‥湘南フレンチ奮闘記・・
私は山や野の物で様々な物を仕込み、料理に使っている
今回は山柿の葉
柿の葉は抗菌作用もあり、6月までに採取した葉はビタミンCの含有量がレモンの数倍あると言われている
 
当然、野草茶としても利用しているが、今回は天ぷらの付け塩として加工した
付け塩ならば、採取の時期は問わず初夏の青い葉でも良し、あきの紅葉した葉でも良い
 
山柿は昔ならばどこの雑木林に入っても、普通に見らえたものが、最近はとんと見かけなくなってしまった
 
青い葉ならば、濃いグリーン状のものが出来るし、紅葉の葉ならばやや赤っぽいものが仕込める
 
作り方は簡単で採取した葉を水洗いし、完全に乾く前に大量の塩をまぶす
乾ききっていない葉は、塩と馴染んでくれるので、ムラがなくいきわたる
 
それを瓶でも良しビニールの袋でも良し、詰め込んで日の当たらない場所で保管する
 
頃合いを見て葉を洗わずに乾燥させる、カラカラになるまで
あとはミキサーで粉砕すればよい
味は塩!という感じではなく、やさしい「柿の葉の香り塩」が完成する
無農薬の柿の葉が手に入れば、ぜひお試しください・・・・