こう見えて、蔵門はけんかっ早い。
夕方家路を急ぐ私の愛車は、見通しの悪い交差点に差し掛かる。 そこは信号などない細い四つ角で、見通しも悪く、ときどきひやりとさせられる場所だ。今日もちょっぴり、ひやりとした。
減速して”止まれ”ラインに差し掛かったとき、左方向から一台の軽自動車がインによりよりでコーナーを曲がってきた。私のかわいいかわいい軽トラちゃんの鼻っさきをかすりそうになる。 「おっりゃーっ!インに寄り過ぎやんけ。軽トラちゃんにもしものことがあったらどうしてくれるんじゃああ。」 と片腕を捲り上げて、運転席の窓をキコキコあけていると、 相手の軽自動車のドライバーも驚いた顔して窓をスーッ(!)とあけて顔を出すではないか。
けんかっぱやいが、気の小さい蔵門は「やばっこわいかもっ!」 そそくさと逃げる体制に入る。が、時すでに遅し。相手はラインを直して私の横に車をつけた。 「おーい!よかったよかった。」丸顔の運転手の言葉に良く見ると畑が近所のおじさんだった。
「キンメ釣ったから届けようと思ったんだよお。いいところで会った。よかったよかった。」 「おっりゃあ」の顔は一瞬にしてほころび、ほのかに紅をさす。 「えー!!キンメぇ〜!いいんですかあぁぁ。きゃあ、うれしいっ!」両手を胸の前で組んで、ぶりぶりポーズに豹変する。
地方へ行くと、後続の車がいようがいまいが対向車同士で窓をあけて話し込んでいる車を見かけるが、さすがにこの町ではできないので、互いに進行方向で車を路肩によせ、物品の受け渡しをする。
寒くて凍り付いていた心を溶かしてくれた、おじさまに心から御礼申し上げます。もう交差点ですごむのはやめますわ。 軽トラも走ればキンメにあたる。ついでにブログネタもあたる、お話でした。
《写真》今日はお酒は控える予定でしたが・・、刺身としゃぶしゃぶと煮つけで、酒が抜けるかあ! 《キンメ観察日記》目が水晶のように透き通っていて、どきどきしました。口はまるまるさんの口元に似てるなあ。見ても楽しい。 |