うえきや蔵門★おきらく日記

おきらくに まあおきらくに おきらくに
 
2011/02/18 23:13:31|その他
海と雲
ひくーく、暗く、雲が降りてきて
目の前が、海と雲だけになった。
心が少し、ざわっとして、すぐにシンと静まり返る。

太陽が、何層もの雲をかき分けて
水面に光をねじ込んでくる。
勝者も敗者も、この世界には意味がなくて
心の温度が少し上がって、祈りの言葉が胸をつく。

江ノ島とえぼし岩にはさまれた海を。
雨と雨の合間に、見ていた。







2011/02/08 18:07:16|その他
Fさんの話
植木屋仲間のFさんの話。

海岸線を車で走っているとき、犬の身投げを目撃。
丁度通りかかった道路わきのお宅のフェンスからフェンスを越えて大型犬が落ちてきたそうだ。その犬は着地もできない上に、首輪でつながれているから、首吊り状態の危機に直面した。

「これはいかん!」と路肩に車を止めた心優しいFさんは犬を抱え上げ、庭にほうり戻してやったそうだ。あと数分遅れていたらその犬は無念の死を遂げていたにちがいない。九死に一生を得た犬が、その夜人間に化けてFさんの家を訪れ、お礼を言ったかどうかは定かではないが、このほほえましい話には後日(厳密には数時間)談がある。

Fさん曰く、その犬はあまり世話をされていないらしく、ものすごく臭かったそうだ。その犬を抱え込んだものだから、当然Fさんの洋服もものすごく臭く、自宅に帰るや否や、Fさんの愛犬(それもすっかり嗅覚の衰えた老犬)が激怒したそうだ。

身投げの原因が、「この世を嘆いて・・」かも知れないと思うと、胸が苦しくなるが、恐らくFさんに助けられる運命だったことは間違いない。
ほほえましいのか、悲しいのか複雑な話だけど、「Fさんは本当に優しいなあ。」心からそう思って、相槌を打っていた。

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三日間、Fさんの仕事の応援で茅ヶ崎に行く。現場のすぐうらが中華のお店が並び、三日間中華を食べる。そこはどの店も安くてボリュームがあっておいしい。ものすごい肉体労働だったのに、仕事明けの今日はものすごく体が重い。

《写真》ブロッコリーとカリフラワーのお友達ロマネスコ。来年はもっと作ろう。







2011/02/02 18:15:39|その他
野鳥満員御礼
どういうわけか、我が家の水鉢は大盛況だ。

特に餌をまくわけでもないし、身を隠す木々があるわけでもない小さな庭の、
「空からどうやって見つけるんだろう」というような小さな水鉢に、野鳥たちが冬中せっせと通ってくる。
鳥たちの世界でも、口コミがあるらしい。
違う種類が次から次へと押し寄せてきて、順番待ちをして飲んでいく。
一日に何度も来て、お茶を飲むみたいに時間をかけてくつろいでいくツグミ。
必ずつがいで来て、水を飲んだり水浴びしたり騒がしいメジロ。
こちらもつがいで、少しばかり警戒心の強いホオジロ。
ヒヨドリは仲間とつるんできては、そこらじゅう水浸しで帰っていく。
そんな中、ジョウビタキはすました顔でやってきて、少し飲んだかと思うと木の枝にとまり一人静かに尾を振り続けている。

別に鳥たちのために置いた水鉢じゃあないんだけどね。
こんなにご贔屓にしてくれるなら仕方がない。来年もハスの咲いた鉢はそのままにしておこう。
ずーっと雨が降らない乾いた森から、やってくるお客さんのあまりの盛況ぶりに気がつくと水がなくなっていて、今日も「やれやれ」と水を足してやった。

《写真》今日は一日味噌を仕込む。せっかくなので、窓辺にカメラをおいてチャンスをうかがいながら大豆をつぶす。
寒いので、窓ガラスごしの写真。よって、ちとピンぼけです。







2011/01/27 22:42:57|その他
モズ太郎

2日続けて植木の手入れに入ったお宅は、
木々が生い茂る野鳥の楽園でして、

モズがすぐ手元まで遊びに来て、
尾を振って、私を誘いに来ます。
「ねえねえ何やってんのさ。あそぼーよ、あそぼーよ。」

ずんぐりむっくりでツブラナ瞳。
ちっこくて、抱きしめたらつぶれちゃうけど、
手のひらで包んであげたいなあと心から思います。

どうかどうかお願いです。
鳥インフルエンザに気をつけて。
明日会ったら言ってきかせようと思います。
「手洗い、うがい、忘れずにね!」







2011/01/22 23:43:53|その他
右腕と、赤い月
水曜日@朝から右腕筋に激痛を覚え、行動自粛。正月でたるんだ筋肉に前日の刈払い機作業が効いたものと推測される。腕があげられず、無理やり上げてもその腕を下ろせず。ほぼ○十肩の腕バージョンに相当する。仕事にも畑にも、はたまた昨年の繰越大掃除にも使い物にならない体をもてあまして、ぼーぜんとコーヒーをすする。

木曜日@朝には治まっているという甘い見通しは外れ、泣く泣く仕事をキャンセル。ひらに謝る。ここ数日やけに軽い財布に命を吹き込もうと思っていた矢先の出来事に、軽いめまいを覚える。そしてまた、ぼーぜんとコーヒーをすすり、新聞をだらだらとめくる。

夕方、大きい声では言えないが、ちょっとした会合があり、
その会合には右腕の故障はさほど影響がないので、人目をさけながらこっそり出かける。
駅の近くまできて、「おおっ!」と思わず声をあげる。
目の前に赤く、とてつもなく大きな月がぽかんと宙に浮いている。思わず「写真、写真」とケータイを取り出す。
左腕をあげてケータイで写真をとっているのに、
誰もその月に気づかずに、私の伸ばした左腕の先を見ようともしないで、無表情な顔で足早に去っていく。誰かと「すごいね、今日の月。」目と目で会話したかったのに、私だけが立ち止まって月を見ていた。
右腕を少しさすって、会合場所へと足をむける。駅からでてきた人の流れに逆らって、右腕が人にぶつからないようにゆっくりと歩いた。

《写真》不思議なことに写真ではこんなに小さい。