うすうす、感じてはいたのです。
父が亡くなった時も、「ん?これは?もしや・・・。」という瞬間はありました。
しかし、まさか、こんなに衝撃的に気づかされるとは・・。
先日、友人宅で庭の草むしり中。
じめじめした、薄暗い北側の庭で、ひとり黙々と鎌を進めていましたら・・。
「ばちっ!」
背中に何か落下物があたり、跳ね返って地面におちました。
それはよくある「ぴちゃっ。」や「ぽとり」などといった生易しいものではなく、
誰かが故意に投げつけたか、あるいは想像をはるかに超える高さから落ちてきたものとおぼしき衝撃でした。
弾かれた様に、飛びのいた私は落下物の行方を捜すと、そこには・・。
10cm近い毛虫が、自らもその追突の衝撃にあえぐように、身を震わしておりました。
反射的に上を見上げても、そこには高木も中木もなく空があるだけでした。あるとすれば鍵のかかった留守宅の2階の窓がひとつ。
「ぎょえ〜!」鎌を持ったままであることすら忘れて、ムンクの叫びをポーズしながらあとずさりする私の脳裏には一瞬にしていろいろなことがよぎりました。
その庭の主である友人は、昨年夏若くして病気で他界。
その美しい容姿からは想像できないくらい、昆虫やらトカゲ好きで、イモムシ系はもちろん毛虫も、ぜんぜんOKでした。
あの瞬間たしかに私は、「もう〜、こんなとこに、こんなもの勝手に植えてえ〜。まったく。」などと亡き人に、届かない小言を言っていたのは事実で・・。
毛虫をつかんで投げれる人物は、これまであった中で、彼女しかいなくって・・。
あ、そうそう先に書けばよかったかしら・・
今日の記事は、蒸し暑くて寝苦しい夜に、お読みください。
え?もう遅い?そりゃまた失礼いたしましたあ。
《写真》ホタルです。近所の・・。