何をやっても落ち着かない台風の夜長は、TVの前でだらだらと過ごす。で、イモトがマッターホルン登頂する番組に行き当たる。趣味らしい趣味は長い人生、山登りくらいしか思い当たらないので、「いちおう山番組は押さえておくか、」と腰をすえる。
かっこよすぎない、登頂記録だから、おもしろいんだろうなあ。「怖い」や「不安」をさらけ出してるから、共感するんだろうなあ。これって、下界の日常にもそのままあてはまりそうで、「自然体」ってこういうことかなあ、なんて考えて夜は更けていきます。
台風の暴風は、もうなんとなく、過ぎていったようで・・・。《写真》以前、下から見上げただけのマッターホルンの写真は見つからなかったので。忙しい忙しいと連発しながらも、今月こっそり歩いた北アルプス(双六→笠)から槍ヶ岳の勇士。
『 部屋の隅 カネタタキ鳴く 夜長かな 』 と、新潟の友にメールを送ると、ほどなく『 カネタタキ 知らぬ 』 との悲しい返事。カネタタキ がっかりだよと 鐘たたく。
う〜む、この音色聞かせてやりたいなあ。宅急便で送ろうかとたくらんでいるうちにYou Tube に音色発見。でもね、やっぱ、生鐘聞かせたいなあ。聞きにきんさい。秋のうちに。
《写真》美しい女性と海が一枚の絵のようで、ついついシャッターをきってしまいました。どうか、許してくださいな。
中学生の頃、無性にかっこいいと思った。心のどこかでニヤッとするくらい、うれしいことは、今も変わらず、かっこいいと自分が思えること。そして、その理由が、すこしづつ、わかるようになったこと、かな。
《写真》地下足袋女は、だまって、ラーメンカレー。
職業柄、樹木や虫との距離が極めて近い。そのせいか、変な癖がついてしまった。「我々が動き回ると、木がくすぐったがってるんじゃないか。」とか、「アリさんは少しはつまみぐいをしているんじゃないか。」とか、一服時の話題はたいていこの類になる。
だけどだけど、虫の中でも、毛虫は例外。昨日、庭の大事なかりんちゃんが毛虫に占領されているのを発見。カリンが好きな毛虫と言えば、間違いなくモンクロシャチホコ。もう十分大きいくせに、仲間同士で身を寄せ合い、好物の葉を食べつくしていく。以前ネットで見たときの誰かの形容が脳裏をよぎる。『ワインレッド色の毛虫』。この表現はかなりきつい。あまりに合致しすぎて、しばらく赤ワインが飲めなくなりそうだ。逃げ出したいのを堪えて、枝葉ごと鋏で捕獲。やつらの心は絶対、汲めない。《写真》タイトルとはまったく無関係ですが、畑の鈴なり冬瓜。
地鳴りを起こすほどの迫力が、そこにありました。
悲しみや苦しみを乗り越えようとする力なのかもしれません。
私はただの傍観者でしかありえませんが、
その力の源から目をそらさずにはいられませんでした。
人から生まれて人に伝わるもの。
それが、一番大切なエネルギーなのだと、改めて強く感じた日。
《写真》吉里吉里(岩手県大槌町)で、シャッターをきらせていただきました。