うえきや蔵門★おきらく日記

おきらくに まあおきらくに おきらくに
 
2014/11/06 16:02:05|その他
この先にあるもの
会社を辞めて15年以上たつのに、愛社精神は変わらない。
当時、いまでは信じられないくらい高価だった初代IXYを退社記念にもらってから、
もうこれで4代目くらいかな。IXYを使い続けている。

横浜で生まれ育って、京浜急行の赤い車両がいつもそばを走っていた。
デパートといえば横浜高島屋か、なぜか長者町の松坂屋。
父に手を引かれて、不二家にパンケーキを食べに行った。
たまたま撮った写真にひきずられ、記憶がゆらゆらこぼれだしてくる。

最近、老いた母との付き合いが濃密になり、
同時に、姉との距離もぐっと縮まる。
そうなると、自分の年齢も手伝って、自分の歴史に目が向いてくる。

不思議なもので、
自分の歴史を意識しだすと、この先にあるものが見たくなってくる。
写真の先に目を凝らすと、西湘あたりで、とりあえず今の自分が手を振っている。
もっと先は・・・、ぼやけてまだ見えない。

《写真》この写真を見て、ブログを更新しようと思う。いつもと逆。
カメラがいいのか、
撮影場所(横浜の友人宅)がいいのか、
おだやかな精神状態がよかったのか、
う〜ん、いい写真だ!(自画自賛!!)


 







2014/11/01 23:25:56|その他
雨の日の美容師さん
今日はちょっと笑えた。

雨だから、午後から美容室に行く。
いつもの美容師さん不在のため、初めての方に切ってもらう。
私よりも、けっこう若いその男性は鏡の中で挨拶をして、
2,3の前置きの後、世間話を切り出した。
「ガスレンジを夏のうちに大掃除したんですよお。」

「ええっつ!?」
かなり意表をつかれて顔を見上げる。
基本的に、驚かしてくれる人に飢えている私は、一瞬で鎧を解いた。
心をつかむのがうまいなあと、すっかり感心する。

話すうちに、互いの性格の類似点を発見する。
たとえば、私は食堂ではカツ丼が好きなのでカツ丼以外は頼まない、とか。
(もちろん、あちらのメニューは違うけど)
好きな音楽は、あきてもうだめというところまで、何ヶ月も聞き続ける、とか。
物事に”こだわらない”ことに誇りをもっている、とか。

いつも家族に馬鹿にされる部分が似ている人を見つけたことで、
妙に、ほっこりした気分になる。
そして、密かに自信がわいてきた。もしかしたら、私は間違っていない・・。

美容室を出てみたら雨もやんでいて、気分が良かったので、畑による。
作業着でない格好だから、ちょっとカブだけ採って帰ろうと思っていたのに、
気がついたら、泥んこになって畑と戯れていた。
きれいになった髪の毛は、バサバサになったけど、それもまたよし。

《写真》その方がはまっていて、薦めてくれたお酒。
一週間に一度、自分へのご褒美に買うと言う。その言葉に心くすぐられ、つられて買って帰る。
笑える。

 







2014/11/01 0:05:36|その他
柿の木
小雨の中、
一見、柿とは思えない高木の枝おろしをする。
7mのはしごのてっぺんから、さらにごしごし登る。

柿の木は折れやすいからのぼっちゃなんねえ。
知ってはいるけど。
植木屋だから、いたしかたなし。

普段なら、気持ちの良い頂上も、
風で揺れるたびに、気持ちが悪くなる。
太い幹をノコで引きながら、
冷や汗なのか、雨粒なのか、ぽたぽたしぶきが舞い落ちる。

無事、地上に帰還したタイミングで、お茶をいただく。
「ああ、すっきりした!ありがとう。」その言葉に、
すー、−、−っと汗がひく。
やっぱ、このお茶とこのお言葉でしょ!
来た時よりも、数倍心が軽くなっている。
こちらこそ「ありがとうございました。」

《蛇足》うえきや?と聞き返すとき、皆、刈り込みバサミの仕草をする。
私は鋏とのこぎりがほとんどなので、なんだか「う〜む・・」といつも思っている。

《写真》庭の酔芙蓉。さいごの花が酔っ払って、ぽとりと落ちました。









 







2014/10/23 23:25:00|その他
地上数mの世界
先日、大きなヤマモモに登って、仕事をする。
地上数mのその世界は、
空にちょっとだけ近くて、秋風が心地良い。

2時間、3時間・・枝を移りながら鋏を動かしていると、
自分が虫なのか、鳥なのか、ヤマモモの枝なのかわからなくなる。
もう、そんなことはどうでもいいような、気分になる。

少し離れた場所で、仲間の鋏の音が聞こえる。
ひとっこともしゃべらないのに、孤独じゃないのは、
鋏の音で、居場所を伝え合ってるからなのかな?心音と同じ。

お昼の45分だけ、インドに行く。
(本当はインドカレーのお店だけど、一歩足を踏み入れたら、インドだった。)
たくさん、しゃべる。
45分だけ、仕事を忘れる。
しゃべりたりないけど、帰国後また、木にもどって鋏を動かす。
午後は、香辛料が体をほかほかさせて、カレー気分に包まれる。

いい仕事だなあって、やっぱり今日も思ってる。

《写真》レンズが曇ったまま、カレーを撮る。藤沢のインドカレー、んまかった!






 







2014/10/18 22:05:12|その他
「うつわの日」
ギアを一つ落として、
大磯に足を運ぶ。
いつもは車で走り回っている隣町も、
電車に乗って降り立つと、別の町に迷い込んだ気分になる。

「大磯うつわの日」
小さなギャラリーを一つ一つまわりながら、演出された空間に身をおくと、
若いクリエイターの感性に、圧倒されていく。
なんだか、自分が若くはないことを、認めざるを得なくなるような、そんな力。

負けていられないなあ、なんて思いもあるけど、
秋風がゆらゆら整体がごとく肩の力を抜き去ってしまっていたから、
心地よい想いだけ、お土産にいただくことにする。

夢をかなえるのに「いつか」なんてないんだよなあ。
秋は、ちょっとだけ蔵門を大人にするようです。