議会だより(5月配布)の原稿
平塚市議会3月定例会の議会質問と答弁の要旨が市議会事務局より
届きました。この資料は5月に市内全戸配布される「議会だより」に
掲載される原稿作成に使われます。
尚、「議会だより」の議員の事は議員本人が作成します。
この資料は多いので複数回に分けて掲載します。
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標 題
平成29年度教育費当初予算と相模小学校建設の問題点
(1)教育費予算における学力向上対策
【金子議員】
平成29年度予算は83億4715万円で前年度対比126.8%
となり増額である。その中には相模小学校建設予算20億1406万
円も含まれている。これを差し引くと前年度対比96.2%でマイナ
ス予算になる。
教育費の中で重要な部分は、「小・中学生の学力向上と生きる力」
と教育方針に明記している。
学校等の整備費を除いた、教育に特化した予算はいくらか。また、
その予算で教育の真水の部分に対し十分であると考えているのか伺
う。
(学校教育部長)
「1平成29年度教育費当初予算と相模小学校建設の問題点」につ
いて、大きく2点のご質問をいただいた。はじめに、「(1)教育費
予算における学力向上対策」について、2点のご質問をいただいた。
1点目の「学校等の整備を除いた教育に特化した予算はいくらか」と
2点目の「その予算で十分と考えているのか」については関連があり
ますので、一括してお答えする。平成29年度当初予算の教育費は、
全体で約83億4,700万円であり、その内、学校教育部の予算
は、約48億1,400万円である。その中から、相模小学校移転整
備事業費や小・中学校大規模改修事業などの施設整備費用を除いた学
校教育関連の予算は、約21億7,200万円となっており、前年度
比で約1,100万円のプラスとなっております。個別の各事業で
は、前年度比で多少の増減はありますが、「教育相談事業」では、新
たに発達障害の可能性のある児童生徒に対して、各学校を巡回し指導
助言等を行う相談員を配置し。「介助員派遣事業」では、介助員を
13名増員するとともに、新たに看護師資格を有する介助員を3名配
置する。また、英語教育の向上のために「外国人英語指導者の学校訪
問事業」や「英語教育推進事業」についても引き続き関連経費を計上
するなど、学校教育に関わる各事業の必要な予算は確保できていると
考えている。
*** 一問一答による再質問 ***
【金子議員】
教育予算について、まず、今のこの予算で十分だというが、それは
教育総務課が十分で、学校の先生方が+分かどうかの判断はどうなっ
ているのか。
(教育部長指導担当部長)
ただいま、この教育予算を学校の先生方、教員のサイドが十分と
思っているかということで質問をいただいた。もちろん学力向上にた
くさんの予算を掛けてくれれば、それに越したことはないわけですけ
れども、現在、サンサンスタッフですとか、介助員、日本語指導協力
者などマンパワーについては、確かに多くの予算を掛けて頂いて現場
を助けていただいているところである。学力向上に向けてやはりもっ
とも重要なことは、授業、より良い授業をしていく。授業改善をして
いくということかと思っている。ここの部分につていては、お金を掛
けるというよりもやはり先生方、そして教育員会もバックアップしな
がら知恵を汗を流していい授業を作っていくというところがやはり一
番大事なところだなと思っているところである。私も4月にこの職に
ついて30回以上、学校現場に授業を見に行っているところですけ
ど、指導室長をやっていた5〜6年前の授業とは明らかに授業が子ど
も中心の授業になり、話し合いをしようと言えば、以前はグループに
なるのにすごく時間が掛かったのに、今はさっとグループになってす
ぐに話し合いが始まる。最初から話し合いがしやすいように、コの字
型で授業をしているとかですね、こういう工夫改善が進んできた。
今、アクティブラーニングということもよく言われている。中にはア
クティブがあってラーニングが無いという授業も、まだ散見されます
ので、そういったところも支援しながら、確かにお金が掛けられるに
越したことはないんですが、厳しい財政状況もありますので、先程申
し上げたように、教育委員会、学校共に知恵と汗を出しながらいい授
業をしていきたいと思う。
【金子議員】
私は従来から学校の教育に対する予算。施設を造るとか、それは当
たり前のことで別で、生徒さんに対する教育はやはり先生方が指導し
たり助言したりしていくんで、やはりその部分を特化して予算を付け
ていかないと、非常に先生方の負担が多いということを従来から言っ
てきていて、指導室とかそういうところは強化しなければいけない
よ。それは指導室はなぜかというと、先生方を指導する、学校を指導
するという部分なのでと言ってきたわけである。今、サンサンスタッ
フに付けましたどか、そういう部分を予算を付けていかなければ、ま
た教育委員会としてもそういう教育委員会の中で先生方の部分として
は、そういう部分を予算要求していかなければいけないんじゃないか
と思うが、それはどのくらい内部で協議したのか。
(教育指導担当部長)
ただいま子どもたちの学力向上に向けて、指導主事を増やしていく
ということでの協議ということである。指導主事、今、教育指導課8
名。教育研究所にも4名指導主事がいる。それから支援の関係では子
ども教育指導センターにもいますが、これも先程申しあげたように学
校の先生方の授業力向上には、この指導主事が直接的には足を運んで
指導力向上を図っているので、子ども1人でも2人でも多いに越した
ことはない。ただいま今、嘱託の校長先生方も、退職の先生方も入っ
ていただきながら、あわせてやっているので、こういったところに向
けては、職員が増えるに越したことはないので、その増員に向けての
検討、話合いというのは特に設けてはいない。
【金子議員】
教育長も変わりまして、10月でしたか9月でしたが、変わりまし
て、やはり教育長も学校の教師、先生出身なんて、やはり先生方の考
え方、置かれている立場を十分理解していると思うんですね。今、答
弁している部長も学校の先生です。現場で働いている先生方の意向
を、また、考え方を反映しないと、本市の教育行政とうのはそのまま
流れて行っちゃいまよ。やはり、先生方から、教育委員会に選ばれて
きているんですから、やはりその辺はしっかりした予算要求をしてい
かなければいけないと思うんですが、教育長、どう考えているか。
(教育長)
今、議員ご指摘のとおり、やはりこれから子どもたちのためにいい
教育をしていくにはですね、学校現場で働いている先生方のご意見、
それから管理職のご意見を聞くことというのが、欠かせないことだな
と思っている。まだ半年であるが、各学校、43校すべてを回りまし
て、校長先生方といろいろな話をさせていただいた。様々な機会を通
じましてですね、校長先生方あるいは先生方とも教育委員さんを交え
てですね、お話をしていくといういうふうな機会も設けさせている。
これからですね、議員おっしゃる通りですね、現場の意見をしっかり
受け止めながらこれからの施策に反映さえて行きたいと思いますの
で、よろしくお願いします。
【金子議員】
教育予算をつけちやって、このままFIXされちゃっているからと
いうことであるなら、補正予算でもなんでもいいから、学校の先生方
にプラスになるような新しい事業を考えて、その都度、予算要求、要
望していただければと思う。
標 題
1 平成29年度教育費当初予算と相模小学校建設の問題点
(2)相模小学校建設の進捗状況及び建設費予算の計上と実
効性
【金子議員】
相模小学校建設の予算が計上されている。その内容は、土地購入費
なら坪単価はいくらで計算しているのか。また、建設の進捗状況はど
のようになっているのか。この建設予算は地権者の合意を取り付け、
可能と判断したのか。実効性があるのか。以上伺う。
(学校教育部長)
続きまして、「(2)相模小学校建設の進捗状況及び建設費予算の
計上と実効既」について、3点のご質問をいただいたので、順次お答
えする。まず、1点目の「相模小学校用地購入費の土地単価」につい
てだが、用地の取得につきましては、庁内関係部課と連携し、土地区
画整理組合と協議を行っている。購入価格は、19,154平方メー
トルで19億6700万円余りであり、坪単価に換算すると約
339,000円になる。
次に、2点目の「相模小学校建設の進捗状況」については、現在、
継続事業として設計委託業務を進めており、今年度は学校建設検討委
員会で意見を集約し、また、相模小学校児童対象のワークショップを
実施し、校舎や体育館などの配置計画や、教室などのレイアウトを決
める平面計画について、基本設計を進めている。平成29年度には、
工事に必要な設計図書を作成する実施設計作業に入る予定となってい
る。
3点目の「建設費予算の計上と実効性」についてであるが、土地区
画整理組合との協議において、組合から示された造成計画案では、平
成30年3月に小学校用地の引き渡しが行われる計画となっている。
このことから関係部課との協議を経て、平成29年度予算に小学校用
地購入費を計上した。引き続き、関係部課と連携して土地区画整理事
業の進捗を見極めながら、用地取得の手続きを進めてまいりたいと考
えている。
*** 一問一答による再質問 ***
【金子議員】
相模小学校の用地の取得。これに20億を超えた予算請求がされて
いて、その主だったものが土地の購入費ということである。あとで、
大神のツインシティでまたゆっくり話をしますけど、その購入費の中
で、坪単価33万円9千円でこれを買い取りたいと。まあ、約34万
円ですね。ということが、今出てきまして、平成30年3月に引き渡
しだというんですが、この34万が高いのか安いのかということをま
ずお聞きする。
(企画政策部長)
この坪単価が高い安いということではなくて、鑑定評価をさせてい
ただいている。この評価の結果によりまして、この数字が導き出され
ている。
【金子議員】
今、この鑑定評価という言葉が出たんですが、この鑑定評価は2番
目の大神のツインシティのところでゆっくり話はさせていただきます
が、ここの場は分かりました。それでは30年3月、1年ぐらいです
か、までには引き渡しできるというふうに言われましたけど、これ本
当に実行性があるんですか。
(学校教育部長)
この30年3月の件につきましては、区画整理組合からの提供され
た資料、考え方に基づいたものですので、こちらの方を尊重させてい
ただきたいと思う。
【金子議員】
今、あの、学校予定地の中にですね、立て看板が出てるんですよ。
その立て看板は何を書いてあるかというと、学校建設は地権者との合
意が無い。土地調査は許さないというような内容の立て看板が出てい
るのをご存知ですか。
(学校教育部長)
看板については承知をしております。
【金子議員】
じゃあ、承知しているなら、感想は大丈夫だと。来年3月までに実
行できるという確信があるのかどうか伺う。
(学校教育部長)
確信があるかどうかという点については、非常にこの場で、この時
点でお答えをすることは非常に難しい部分があるかとは思いますが、
先程、申し上げました通りに、まずは私どもとしては、組合からの出
された資料を尊重するということに、専念をさせていただきたいと
思っている。
【金子議員】
答弁だから、いろいろ言い訳の答弁はできますよ。 じやあ、今ま
でに、教育長もここで代わられましたけど。その前の教育長から、今
まで、こういう用地の地権者。地権者のところにどのくらい教育委員
会として足を運んでいるんですか。お伺いする。
(学校教育部長)
平成28年度になりましてから、数回、地権者のお宅にはご挨拶、
あるいはお願いという形で訪問させていただいている。28年度当初
には相模小学校の予定地になる地権者のお宅、結果的には全部のお宅
には廻れてない部分もございますが、それを目指しまして訪問をさせ
ていただいている。最近につきましては、この吉野教育長に代わった
以降も、地権者のお宅には御挨拶にお伺いをさせていただいておりま
すし、今年の2月の上旬の頃にも地権者のお宅にはご説明、お願いに
上がらせていただいている経緯もある。
【金子議員】
まあ、あの地権者は、賛成とか、これに異議を唱える地権者ね。
今、全員を廻っていないと言いますけど、比率はどれ位あると考えて
おりますか。
(学校教育部長)
全員が廻れていないということについては、結果的にお留守だった
お宅だとか、そういったお宅は、ご挨拶ができなかったという結果が
ございますが、それ以外のお宅は何らかの形でごあいさつができてい
る。とういうふうに、認識をしている。
【金子議員】
この地権者の人たちの話を聞くと、本市には売ってもいいよと。即
売ってもいいよという話なんですよ。今までのやり方がおかしいか
ら、こじれちゃって、要するにボタンのかけ違いと言えば、ボタンの
掛け違いなんですが…そういうことなんですよ。だから、真剣に、都
市整備課もそうなんだけど、教育委員会も真剣に地権者の意向を聞い
ているのかどうかということが、一番重要である。
今度、吉野教育長に代わったんで、吉野教育長がどのような地権者
に対して受け入れを、させてもらうかは、これからですから、今回の
質問はここまでにしておきますけど、もっと真剣に行政側は対応すべ
きだということを申し添えておく。