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みんなで楽しもうかい(平塚市国際交流協会) 負けました、じゃんけん大会
前回に引き続き2回目を掲載します。
尚写真は1月22日(月)に開催された、平塚市国際交流協会
主催の『第18回みんなで楽しいもうかい』です。
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標題 1 平塚市の教育力向上に向けて
(2)どうしたら市内小・中学生の学力向上ができるのか
2回目の質問
◎(金子)どうしたら小・中学生の学力向上が図れるのかと
いうことは、非常に重要なテーマである。これは平塚市に
限ったことではなく、全国的な問題であると思う。
「全国学力・学習状況調査」については、先ほども
述べたように平成19・20・21年度に行われた。この学力調査
の結果については教育委員会が発表しており、私もそれを
参考にしていた。今の教育長の答弁に関しても分析はそこに
載っており、「生活習慣や学習習慣は学力の定着になくては
ならない」と書いてある。「確かな学力」「豊かな心」「健やかな
体」「学校・家庭・地域の連携」が重要であるとされているが、
それをどうするのかということを私は聞きたい。学力向上対策
として『若手教員の指導力向上を図っている』などの答弁が
あったが、このようなことは当たり前のことである。いろいろな
書類を見ると、学力とは子供たちが朝食をとっているか
いないかによって明確な関係が出てくるなどがある。「全国
学力・学習状況調査」で好成績を収めているのは秋田県、
福井県などであるが、平塚市はそういうところを視察して
いるのか伺う。
「全国学力・学習状況調査」の平成21年度のデータを見ると、
小学校6年生の平均正答率は全国47都道府県の中で、
神奈川県は21番目である。神奈川県内においては、鎌倉市が
京都府と同レベルの6番目に位置している。平塚市は北海道と
同レベルの46番目くらいであり、神奈川県内では、厚木市と
平塚市が最下位に位置している。中学校3年生では1位が
福井県、2位が秋田県であり、神奈川県は38位である。
神奈川県内では鎌倉市が3番目に入っており、平塚市は
44番目である。大和市がその下位にいるが、平塚市はその
ちょっと上である。このことから分かるように、平塚市は
神奈川県の中でも下位に位置している。全国レベルで見ると
下位グループの中の下位グループである。このような事実を
教育委員会は真摯に分析しているのか。「若手教員の指導力
を高める」との答弁があったが、そのようなことでは
追いつけないのではないかと思う。このことを教育委員会は
しっかりと受け止めなくてはならない。このようなことに対して
どう対策をとっていくのか。学力テストで判断するのはよくない
という人たちもいるが、日本の社会はいろいろな面で
競争社会である。そのようなことを踏まえた中で、しっかりと
検証するべきであると思う。平塚市の学校においても、小・
中学校あわせて43校の中で素晴らしい学校はあるはずで
ある。1位の学校があれば43位の学校もある。1位の学校が
どのようにしているのか、校長以下管理職がチームを組んで、
必死に「こうしたらよくなる」ということをやってきた結果が
「1番」につながっているのではないかと思う。43番がいけない
わけではないが、43位の学校の管理職のチームは一体
どうすべきなのかということを考えるのが当然ではないかと
思う。1番の学校で学んでいる生徒は本当に幸せだと思うし、
43番目の学校の生徒は残念に思っているかもしれない。
同じように父兄もそう思っていると思う。学校の先生は教える
立場で一生懸命だと思う。教え方以外にも「環境」という
教育長の答弁があったが、大事なのは教え方以外にも
管理職のチームがどのような環境づくりをするのかということ
ではないだろうか。また、教育委員会はそれをどうバックアップ
し、サジェッションやアドバイスをするのかということが重要では
ないかと思うがどうか。「個々に」という言葉を使っていたが
個人差がある。個々も大事だが小・中学生はこれから伸び盛り
の子供たちである。教育委員会には組織力、指導力という
ことを重点に考えてほしいと思う。小・中学生の学力向上を
どのように考えるのか、どのようにしていったらよいのか、
再度伺う。
(教育長)
「全国学力・学習状況調査」の結果が好成績であった
秋田県、福井県等の学校、あるいは教育委員会を平塚の
教育委員会は(視察に)行っているのかとのことだが、本市
教育委員会は現地には行っていない。
調査の結果が低いのではないかという指摘だが、平均
正答率は全国平均や県の平均を下回っている状況である。
これについての対策について、学校や教育委員会ができる
部分は、まさに授業の改善であると思っている。最近の学力
状況調査の設問にも反映されているが、今までの学校教育は
唯一の答えを求める形であったが、今は『生きる力』と言われ、
課題を解決する力を求める学習方法に変わりつつある。
今までの日本の学習は、「基礎」や「知識」、あるいは「習得」と
いう視点で行われてきた。まさに「点数」、「平均点」ということで
ある。それが今、「学ぶんだ」分かるように」「考えるんだ」
「応用力だ」「意欲だ」「関心だ」「探求だ」ということが盛んに
言われている。具体的には、図表やグラフ、地図などを
読み込む力、あるいは意見を表出できるということに学力と
いうことのとらえ方が少しずつ変化しつつある。「全国学力・
学習状況調査」もそうであるし、ここ数年のうちには高校の
入学試験の問題形式もそのような方向に変わっていく状況が
見えている。したがって、私たち教育委員会は授業改善に
きちんと取り組まなければならないと考えており、それが一番
の対策であると思う。
管理職がもっと考えるべきではないかということについて、
管理職に43校で優劣があるわけではない。「全国学力・学習
状況調査」の平均点だけ見ると本市は低いので、管理職は
それぞれ大変悩み、考えている。先生たちも真剣にとらえて
いる。これは事実である。ただ、点数が低いというのは
なかなか難しいところがあり、環境や子供一人一人の生き様、
家庭環境なども大きな影響を及ぼすものである。学校教育
のみでは手の届かないところが出てくるというのは事実で
ある。