金子修一 平塚市議会議員

 
2012/02/12 22:04:31|議会
12月議会 質問と答弁 〜Part 5 (平塚駅前繁華街の駐輪対策)
 

標題5 平塚駅前繁華街の駐輪対策

1回目の質問

 

◎(金子)ラスカ駐車場横の市有地に2階建て駐輪場が

 

オープンした。それに伴い駅前商店街のパールロード、ラスカ

 

前通路の駐輪がカラーコーン等により規制され、市街地景観

 

から見ても異様に感じられる。また、この規制の為に駐輪

 

できない自転車が横道に多数置かれている。歩行者には

 

規制前より一層危険が増した。行政は一体、駅前繁華街駐輪

 

対策をどのようにしようとしているのか伺う。

 

(市民部長)

 

 駅前繁華街の駐輪対策については、平成22年度に4回、

 

平成年度に3回、商店会の方々や平塚警察署などの関係

 

団体と協議をした。そこでは、商店会側から出た「自転車等

 

駐輪場整備が完成した段階での紅谷パールロードの放置

 

自転車の状況を見極めたい」との意見から、駅前繁華街を

 

来訪される方に駐輪マナーを徐々に浸透させることを優先した

 

対策を講じてきた。具体的には、商店会や警察、交通安全

 

協会などと協力して、紅谷パールロードは自転車放置禁止

 

区域であり、自転車等駐輪場を利用してほしい旨の呼びかけ

 

をした。また、二人乗りや傘差し運転などの自転車利用

 

マナーの指導を行う自転車安全運転指導員による駐輪指導

 

や、紅谷パールロードをできるだけ整然と保つよう、自転車

 

整理員による自転車整理なども行っている。平成24年4月には

 

カラーコーンを設置してから1年が経過し、改正した「平塚市

 

自転車等の放置防止に関する条例」が施行されることから、

 

先般も今後の中心商店街の駐輪対策について、商店会の

 

方々や平塚警察署などの関係団体と協議したところである。

 

平成24年早々には、再度協議する場を持つので、その中で

 

議員ご指摘の状況も踏まえて検討をする。

 

2回目の質問

 

◎(金子)駐輪場については、相も変わらずこんなことばかり

 

言っていて、紅谷パールロードはぐちゃぐちゃの状態である。

 

私が「白線を引くなどの社会実験を行ってみたらどうか」と

 

言っているのにそのままで放りっぱなしで、この答弁である。

 

私がいくつか申し上げたことを思い出していただき、見解を

 

いただきたい。

 

(市民部長)

 

 紅谷パールロードへのカラーコーンの設置が好ましくない

 

状況であることは十分承知している。議員からいただいた

 

提言については、大変貴重な意見であると考えている。

 

今ここでこうしますということは申し上げられないが、

 

カラーコーンについては、1月早々に商店会の代表者、交通

 

安全協会、警察署などと協議・検討し、一日も早く撤去できる

 

よう努める。

 

 

 







2012/02/08 16:39:48|議会
12月議会 質問と答弁 〜Part 4 (ローレンス市訪問の成果)

↑                                                                                              正装して豆をまきました。八幡宮節分祭


標題 3 ローレンス市訪問の成果


1回目の質問


(金子)ローレンス市姉妹都市提携20周年記念事業として、


10月3日〜8日、市民団体と同行して市長、教育長、議長、


文化・交流課長、同課職員の5名がアメリカ・ローレンス市を


訪問した。この訪問成果を市長・教育長より個々に伺いたい。


 また、5名の旅費・経費ならびに教育長、議長、


文化・交流課長が同行した理由を伺う。


 


●ローレンス市訪問の成果について市長・教育長より個々に


聞きたい。


(市長)


 ローレンス市とは平成2年9月に姉妹都市の提携を結んで


以来、5年の周期ごとに公式訪問団による相互交流で友好の


絆を深めて来た。今回の20周年の公式訪問については、


比較的に早い時期から両市の交流の架け橋となっている市民


グループ等も交えて話し合いを行い、平成22年はローレンス市


の公式訪問団をお迎えし、今年は平塚市が10月3日から4泊


6日の日程でローレンス市を訪問した。先方での滞在


スケジュールは、ローレンス市の姉妹都市交流委員会の


委員を中心に協議を重ねていただきたもので、ハードな内容


ではあったが、訪れる先々で大変心のこもった出迎えを


受けた。特にローレンス市議会を訪問した際は、夜間にも


かかわらず200人もの市民から大歓声で迎えられ、大変感激


した。ほかにもローレンス市長をはじめ、多くの方々に招かれ


交流をしてきたが、いずれも平塚市民を大切な友人として


心からの温かいもてなしを受け、参加した誰もが大変感動した


ということである。さらに今回の公式訪問では、これまでの


「青少年交流」から一歩進んで「経済交流」をしたいという


申し出などもあり、成果はあったと感じている。また、今後も


お互いに良きパートナーとして友好の絆を深めていこうという


ことも再確認でき、大変意義深い公式訪問であったと思って


いる。


(教育長)


 今回の目的は、平塚市とローレンス市の確かな友好を


再確認し、次につないでいくことにあった。このことについては


ローレンス市の方々の気遣いや歓迎ぶりに、20年間にわたる


関係者の努力と親密な交流の成果を十分に実感することが


できた。また、教育委員会や中学校訪問の際には生徒代表


から温かい出迎えを受け、まさに兄弟姉妹の絆を感じた。


このような信頼と友好は、ローレンスと平塚という姉妹都市


同士のみならず、本来世界のすべての国々、人々に


求められるものである。このことを子供たちに伝えていきたいと


いう思いを強くした。私もローレンス市との確かな絆を


再確認することができ、節目の年の大変有意義な公式訪問で


あったと感じている。


(金子)今回訪問した5名に関わった経費の内容並びに、


教育長、議長、文化・交流課長が同行した理由について


聞きたい。


(市長)


 今回の公式訪問には、市長、議長、教育長、市職員2人の


ほか、国際交流協会のメンバー8人が参加した。まずこの


訪問にかかった5人分の経費であるが、一人当たり


23万3315円、5人分で合計116万6575円となっている。この


内容は、往復航空機代、空港使用料、燃料サーチャージ、成田


空港往復バス代、現地宿泊費等である。教育長、議長、文化・


交流課長が同行した理由であるが、教育長については、


ローレンス市とは都市提携して以来、毎年両市の青少年を


相互に派遣し、訪問期間中に学校等との交流会を行っている


ことを踏まえ参加をお願いしたものである。また議長に


ついては、両市の都市提携は議会の承認により行っている


もので、市民を代表するという事も含め、公式訪問の際は


同行をお願いしている。さらに市職員の2人であるが、一人は


通訳者として、もう一人はローレンス市関係者との


スケジュール確認や、参加者が現地宿泊のうち2日間は


ホームステイをしているので、緊急時の連絡調整などのため


随行させたものである。


2回目の質問


◎(金子)ローレンス市の訪問に関して、市長は大きな非常に


成果があったと答弁した。訪問団を派遣し、自分も行って


おいて「成果はない」ということはありえないと思うが、


一人当たり23万円もかけて訪問し、何を行ってきたのかが


重要である。議会訪問や大学訪問などをしたということだが、


十分考えていただきたい。ローレンス市との姉妹都市提携


20周年記念訪問というのはローレンス市の招待ではなく、市民


団体としての20周年記念事業である。市長と、通訳として


職員が同行するという事は理解できるが、なぜ教育長や議長、


文化・交流課長が訪問する必要があったのか。行財政改革を


行っている最中にこのようなことをすべきだはないと私は言って


いる。昨年のローレンス市からの訪問団はみな自己負担で


あった。議会も承認しており、市長や通訳の訪問までは理解


できるが、この程度の行事で教育長や議長が訪問する必要が


あるのか。文化・交流課長が「緊急時の対応」のために


同行するなど何事かと思う。通訳の職員で十分対応できる


はずである。真剣に市長が判断をし、必要がないと


思ったのならこの訪問はいらないはずである。ローレンス市を


訪問することが悪いと言っているわけではなく、市長と通訳の


二人で十分であると言っている。市長の見解を求める。議長に


ついても、辞退をしたほうがよかったと私は思っている。


(市長)


 確かに市民からの税金を使ってローレンス市を訪問したが、


特に市民団体の交流が中心であった。これまでの交流も


市民が中心となった交流であり、今回の企画についても同様の


主旨であったので、税金を使わせていただき公式に訪問した


ものである。内容もローレンスの市民に考えていただいた


交流をしてきたもので、こちらが主導したのではなく、先方の


歓迎の中で行動したものである。今後もぜひ、市民団体を


中心とした交流を行い、また今回は経済交流もやってみたいと


いう申し出があったので経済関係者にも呼びかけをして、


実益的な交流もできればありがたいと考えている。「今回


税金を使ったことを市長はどう考えているのか」とのことだが、


今まで申し上げたとおり、私はこの交流に使うお金は必要だと


考え、6月定例会で提案し、皆様に認めていただいたわけで


ある。


 


 


 








2012/02/02 20:51:24|議会
12月議会質問 質問と答弁 Part3 (理不尽クレーム)
 

標題1 平塚市の教育力向上に向けて

 

   (3)理不尽クレーム(モンスターペアレンツ)の現状と対策

                


1回目の質問

 

◎(金子)自己中心的と思われる保護者からの理不尽な

 

苦情や要望は、理不尽クレームとかモンスターペアレンツとか

 

言われている。この問題は平成19年9月、前教育長時代にも

 

取り上げている。その後、教職員・学校に対して理不尽

 

クレームは発生していいるのか。また、解決されているのか。

 

今後この対策はどのようにするのか。

 

●教職員・学校に対して理不尽クレームは発生しているのか、

 

また解決しているのか。今後の対策はどのようにするのか。

 

(教育長)

 

 教育委員会では、保護者や地域から寄せられる相談に

 

対して誠意をもって対応し、広く意見を聞く中で、開かれた学校

 

づくりに向けて取り組んでいるところである。しかしここ数年、

 

保護者から学校や教育委員会に寄せられる相談の中に

 

一方的な批判や理不尽な要求が増加する傾向があり、長時間

 

にわたる電話対応等で教育活動や教育委員会業務に支障が

 

出てくる場合もある。このような状況の中、各学校では

 

チームを組んで対応するとともに、よりよく解決するよう体制を

 

整えている。平成19年度から教育委員会に配置している退職

 

校長の嘱託員が指導・助言を行ったり、ケースによっては

 

指導主事を派遣したりするなどの対応をとっている。豊かな

 

経験を生かした退職校長の助言や、指導主事による

 

関係機関とのコーディネートは多くの問題の解決に成果を

 

上げている。しかし、苦情や要求の中には法律に関する

 

専門的知識を必要とするケースも予想され、解決が難しい

 

ケースが生じた場合は本市の顧問弁護士に相談したいと

 

考えている。今後、教育委員会としては、学校や教育委員会内

 

において法的な対応が求められるケースに的確に対応できる

 

よう、平成24年2月に指導主事を対象に、元学校法律相談員

 

を講師に招き、法律の専門家による学習会を計画している。

 

2回目の質問

 

◎(金子)モンスターペアレンツについて、先生方にしてみれば

 

大変な問題を抱えている。また一人の先生がこの問題を

 

抱え込むようなことがあってはいけないということを過去に私も

 

質問しており、その時の「退職校長のOB、指導主事などを

 

採用して対応していく」という答弁が今につながっていると

 

思う。今後とも教育委員会として先生方をバックアップする

 

必要があるのではないかと思う。理不尽クレーム、過激な

 

クレームについてはしっかりと対処しないと先生方もストレスが

 

たまってノイローゼになってしまう。一緒になって解決して

 

いくようにしていただきたい。

 

(教育長)

 モンスターペアレンツについて、大変力強い話をいただき、

 

ぜひ、お願いをしたいところである。モンスターペアレンツに

 

ついては、すべてがそうだとは思っていない。まず初めに

 

相談があったときは、すべてが教育相談であるととらえている。

 

その中には過激な意見や、なかなか話し合いがつかない

 

ものもあるが、スタートは「教育相談」ととらえていることを

 

ご理解いただきたい。

 

 

 

 







2012/01/27 18:07:07|議会
12月議会 質問と答弁 〜Part 2 (学力向上)

                    ↑                          ↑


        みんなで楽しもうかい(平塚市国際交流協会)    負けました、じゃんけん大会


 前回に引き続き2回目を掲載します。


 尚写真は1月22日(月)に開催された、平塚市国際交流協会


主催の『第18回みんなで楽しいもうかい』です。


           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


標題 1 平塚市の教育力向上に向けて


    (2)どうしたら市内小・中学生の学力向上ができるのか


2回目の質問


◎(金子)どうしたら小・中学生の学力向上が図れるのかと


いうことは、非常に重要なテーマである。これは平塚市に


限ったことではなく、全国的な問題であると思う。


 「全国学力・学習状況調査」については、先ほども


述べたように平成19・20・21年度に行われた。この学力調査


の結果については教育委員会が発表しており、私もそれを


参考にしていた。今の教育長の答弁に関しても分析はそこに


載っており、「生活習慣や学習習慣は学力の定着になくては


ならない」と書いてある。「確かな学力」「豊かな心」「健やかな


体」「学校・家庭・地域の連携」が重要であるとされているが、


それをどうするのかということを私は聞きたい。学力向上対策


として『若手教員の指導力向上を図っている』などの答弁が


あったが、このようなことは当たり前のことである。いろいろな


書類を見ると、学力とは子供たちが朝食をとっているか


いないかによって明確な関係が出てくるなどがある。「全国


学力・学習状況調査」で好成績を収めているのは秋田県、


福井県などであるが、平塚市はそういうところを視察して


いるのか伺う。


 「全国学力・学習状況調査」の平成21年度のデータを見ると、


小学校6年生の平均正答率は全国47都道府県の中で、


神奈川県は21番目である。神奈川県内においては、鎌倉市が


京都府と同レベルの6番目に位置している。平塚市は北海道と


同レベルの46番目くらいであり、神奈川県内では、厚木市と


平塚市が最下位に位置している。中学校3年生では1位が


福井県、2位が秋田県であり、神奈川県は38位である。


神奈川県内では鎌倉市が3番目に入っており、平塚市は


44番目である。大和市がその下位にいるが、平塚市はその


ちょっと上である。このことから分かるように、平塚市は


神奈川県の中でも下位に位置している。全国レベルで見ると


下位グループの中の下位グループである。このような事実を


教育委員会は真摯に分析しているのか。「若手教員の指導力


を高める」との答弁があったが、そのようなことでは


追いつけないのではないかと思う。このことを教育委員会は


しっかりと受け止めなくてはならない。このようなことに対して


どう対策をとっていくのか。学力テストで判断するのはよくない


という人たちもいるが、日本の社会はいろいろな面で


競争社会である。そのようなことを踏まえた中で、しっかりと


検証するべきであると思う。平塚市の学校においても、小・


中学校あわせて43校の中で素晴らしい学校はあるはずで


ある。1位の学校があれば43位の学校もある。1位の学校が


どのようにしているのか、校長以下管理職がチームを組んで、


必死に「こうしたらよくなる」ということをやってきた結果が


「1番」につながっているのではないかと思う。43番がいけない


わけではないが、43位の学校の管理職のチームは一体


どうすべきなのかということを考えるのが当然ではないかと


思う。1番の学校で学んでいる生徒は本当に幸せだと思うし、


43番目の学校の生徒は残念に思っているかもしれない。


同じように父兄もそう思っていると思う。学校の先生は教える


立場で一生懸命だと思う。教え方以外にも「環境」という


教育長の答弁があったが、大事なのは教え方以外にも


管理職のチームがどのような環境づくりをするのかということ


ではないだろうか。また、教育委員会はそれをどうバックアップ


し、サジェッションやアドバイスをするのかということが重要では


ないかと思うがどうか。「個々に」という言葉を使っていたが


個人差がある。個々も大事だが小・中学生はこれから伸び盛り


の子供たちである。教育委員会には組織力、指導力という


ことを重点に考えてほしいと思う。小・中学生の学力向上を


どのように考えるのか、どのようにしていったらよいのか、


再度伺う。


(教育長)


 「全国学力・学習状況調査」の結果が好成績であった


秋田県、福井県等の学校、あるいは教育委員会を平塚の


教育委員会は(視察に)行っているのかとのことだが、本市


教育委員会は現地には行っていない。


 調査の結果が低いのではないかという指摘だが、平均


正答率は全国平均や県の平均を下回っている状況である。


これについての対策について、学校や教育委員会ができる


部分は、まさに授業の改善であると思っている。最近の学力


状況調査の設問にも反映されているが、今までの学校教育は


唯一の答えを求める形であったが、今は『生きる力』と言われ、


課題を解決する力を求める学習方法に変わりつつある。


今までの日本の学習は、「基礎」や「知識」、あるいは「習得」と


いう視点で行われてきた。まさに「点数」、「平均点」ということで


ある。それが今、「学ぶんだ」分かるように」「考えるんだ」


「応用力だ」「意欲だ」「関心だ」「探求だ」ということが盛んに


言われている。具体的には、図表やグラフ、地図などを


読み込む力、あるいは意見を表出できるということに学力と


いうことのとらえ方が少しずつ変化しつつある。「全国学力・


学習状況調査」もそうであるし、ここ数年のうちには高校の


入学試験の問題形式もそのような方向に変わっていく状況が


見えている。したがって、私たち教育委員会は授業改善に


きちんと取り組まなければならないと考えており、それが一番


の対策であると思う。


 管理職がもっと考えるべきではないかということについて、


管理職に43校で優劣があるわけではない。「全国学力・学習


状況調査」の平均点だけ見ると本市は低いので、管理職は


それぞれ大変悩み、考えている。先生たちも真剣にとらえて


いる。これは事実である。ただ、点数が低いというのは


なかなか難しいところがあり、環境や子供一人一人の生き様、


家庭環境なども大きな影響を及ぼすものである。学校教育


のみでは手の届かないところが出てくるというのは事実で


ある。


 


 








2012/01/23 17:11:27|議会
12月議会 質問と答弁 〜Part 1 (学力向上)
 

 平成23年12月議会で質問した中、質問と市側の答弁の

 要旨を数回にわたり掲載します。

  議員質問は3回までと持ち時間の制限が有ります。

1回目の質問の後に答弁があり、その答弁に対し2回目の

 質問をするという形式になっています。

 

 

標題 1 平塚市の教育力向上に向けて

     (2)どうしたら市内小・中学生の学力向上が出来るのか

 

     1回目の質問

 

◎(金子)平塚市の小・中学校全国学力テストは平成19・20・

21年度の結果が発表されている。平塚市教育委員会はその

結果を分析していると思うが、その結果や評価をどのように

反映させてきたのか。学力向上に対し、今年はどのような

対策をとっているのか。また、今後はどのような考えを持って

いるのか。

 

◎全国学力・学習状況調査の結果をどう判断しているか。

(教育長)

 全国の小・中学校を対象として実施された平成19〜21年度

全国学力・学習状況調査の本市の結果からは、教科に

関する調査に於いて、知識・技能を実生活のさまざまな場面に

活用したり、課題解決の為の構想を立て実践し評価・改善

したりする力に課題が見られた。一方、例えば平成21年度の

小学校算数の数直線や概数の問題、中学校国語の古文の

問題では、全国よりも高い正答率となっている。また学習や

生活に関する質問紙調査では、普段の家庭学習の時間が

全国より少ない傾向が見られたが、学校で好きな授業が

あると回答している児童・生徒の割合は全国を上回っていた。

国語、算数、数学ともに、無回答率がやや高い傾向にあり、

学習意欲を高めるための指導や工夫が必要であると感じて

いる。

 

 

◎分析結果を市内小・中学校の授業等を含めて教育に

どのように反映させてきたか。

(教育長)

 教育委員会では、本市の児童生徒が確かな学力を身に

つけていくため、本調査結果の分析と考察を行い、その結果を

各学校に提供した。また各学校では、本市の分析結果を

踏まえ、自校の調査結果の多面的な分析と検証を進め、

とらえた課題を学校研究のテーマとするなど改善を図る

取り組みをしている。各児童生徒の調査結果については、

今後の学習状況の改善に生かすよう各人に個人票を配布

した。教育委員会としては、本市全体の結果において活用する

力に課題が見られたことから、児童・生徒の思考力・判断力・

表現力を育む授業づくりに向けて、指導主事による学校訪問

や各種研修会・研究会等を通じて教員に指導助言を行って

いる。

 

 

◎学力向上に対し、今年度はどのような対策をとって

いるのか。

(教育長)

 今年度は、教科指導員による質の高い授業を公開し、特に

若手教員の授業力向上に力を入れ、新学習指導要領の趣旨

を生かした研究教室の充実により、教員の指導力向上を

図っているところである。また今年度、抽出による実施が中止

となった全国学力・学習状況調査の問題を授業や家庭学習等

で有効に活用し、学力向上につなげていくよう、校長会等で

強く要請しているところである。

 

◎学力向上に対し、今後はどのような考えをもっているのか。

(教育長)

 学力向上のためには、児童・生徒の生活習慣や学習習慣

の確立と学習意欲の向上が大切である。さまざまな課題を

抱えた子どもたちがいる中で学力向上を図るためには、

さまざまな面からの支援が必要であると考える。学校では

基礎・基本の定着と、個に応じた分かる授業を行い、

子供たちに「学びたい」という意欲を持たせるような授業づくり

に向けて、引き続き教員に指導助言を行い、授業改善を

図っていく。また、子供たちを点数だけで評価するのではなく、

知識・技能の習得、思考力、判断力、表現力、さらには

主体的に学習に取り組む態度などの学力の要素を総合的に

とらえ、豊かな心と健やかな体の育成とともに子供たちの

学力を伸ばしていきたいと思っている。さらに、児童・生徒が

確かな学力を身につけていくためには、家庭との連携を

図りながら、学習習慣の確立に努めることも重要である。

子供たちが夢や目標を持ち、夢をかなえたい、学びたいと

思えるような環境づくりに努めていく。