日曜日朝7時半からTBS系で放送している「がっちりマンデー」、結構面白いので、毎週かかさず見ています。 これを知財の目でみてみると違った視点があり、更に面白いのです。
7月18日の放送は2009年に上場した会社の紹介、その中から細胞シートの開発をしている「セルシード」に着目して調べてみました。 番組では培養した細胞シートを上手にはがす培養基礎がこの会社の特徴と紹介。まだ売り上げはないだけど、ジャスダックNeoで上場できたというのが番組での紹介でした。
でもそれだけではないよね?? 上場に至った経緯、ちょっと調べてみました。
早速特許庁の特許検索サイトで出願人「セルシード」を入力してみてびっくり。 28件の出願があり、うち15件が登録になっています。 でも気になるのがいくつかありました。 例えば 番号 再表2006/093151 名称:培養細胞シート、製造方法及びその利用方法 出願人:株式会社セルシード 他
他ってなんだろう? 西田幸二さん Googleで調べてみると2001年大阪大学講師 2004年大阪大学助教授 2006年東北大学教授 研究テーマ 再生医療・幹細胞生物学 もうちょっと調べてみるとこんな記事もありました。 『細胞シートは、一枚一枚を培養皿で3週間かけてつくられるが、栄養素の補充などで人手がかかるのが現状だ。この手作業を自動化するため、日立製作所と組織再生ロボットの共同開発も始まった。』 この会社には大阪大学(今は東北大学みたい)と日立製作所がついていたんですね。 これは現在売り上げがなくても上場できるわけです。
このように特許調査では、『他』ということ一つから色々なことがわかります。そしてその企業の本当の力が見えてくるのです。
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