平成21年9月4日。 皮膚炎の再診で、病院へ行ったんです。 ついでに最近出来た、おへその横にある小豆粒代のおできを診てもらいました。 いつもの脂肪腫と違い、こりっとした硬さが気になっていたんです。 注射針で吸引して、細胞を調べてみたら・・・ちょっと怪しい。 1週間様子を見る事にして、帰宅しました。
9月11日。 1週間後の結果、切除するのが望ましいおできでした。 おできは、取り出して検体を検査しなければ良性か悪性かの判断は出来ないらしいです。 高齢犬の全身麻酔によるリスクと悪性腫瘍だった場合のリスク。 先週から、ずっと、考えていました。 空(クウ)の身体の検査では、麻酔に耐えられる状態であると結果が出たので 先生は、摘出を薦めました。 そして、私達も、摘出手術に同意しました。
9月14日。 摘出手術の日。 何にも知らずに、喜んで車に乗った空ちゃん。 病院に着いてからは、検査や手術前の点滴など長い時間を処置室で過ごしました。 点滴で寝ている空の隣のケースでは、 1歳2ヶ月のボクサー犬が、ケースに体当たりして大暴れしています。 その影響でか、上段に入っていたチワワちゃんが遠吠えをしています。 そんな喧騒の中で臆病な空は、 終始ビクビクしていたので、私は寄り添ってずっとマッサージをして やっと眠りかけたのに 隣の部屋から、悲痛な犬の鳴き声がしたとたん、飛び起きた。 そんな繰り返しの、長い長い待ち時間だったけど、おとなしくしていてくれたね。 そして、いよいよ手術。 手術台の隣で空を横にして、麻酔薬を注入する。 後ろ足がブルブル震え緊張して硬くなってる上半身を、私は抱きしめていました。 そして薬の注入後、すっと力が抜けて空ちゃんの意識が無くなった。 先生が口をあけると、舌が力無くだらんと出てきました。 いつもの熟睡をしている姿ではなくて、私は、すごく怖くって身体が痺れた。 でもそれは、一瞬の出来事。 すぐに空ちゃんの大きないびきが聞こえてきて、『生きてる。』って思って安堵しました。 寝ている空を、先生が二人がかりで手術台に載せ(43キロですから大変) その後は、先生にお任せをして、待合室で待っていました。 待合室の雑誌を読んでいても、内容が全然頭に入らないし、目を瞑っても、頭は冴えちゃって 40分が経っただろうか(時計を見てなくて・・)『空母さん。来て下さい。』って呼ばれた。 『え?もう?、終わった? それとも、何かあったの?』 ドキドキしながら行ってみると、手術台の下で待合室へ歩こうとしている空を、 先生が必死で抑えていました。 『あっ。起きてる。』空を見て、始めに私が発した一言。 すぐにリードをつけて、処置室へ連れて行く時の、空ちゃんの力強い引っ張り。 なんだか、と〜っても嬉しかったです。 患部のガーゼが痛々しかったけれど、 術後、ぐったりと寝ている空に会うのを、想像していただけに拍子抜け。 これは、嬉しい誤算です。 すぐにでも車まで歩けそうだったけれど、先生のお許しが出るまで 恐怖の処置室で、身体をずっとなでて点滴の時間が経つのを待ちました。
9月19日 術後の診察。 出血も無く、快眠快便で食欲は旺盛ということで、経過は順調です。
そして本日。9月28日 抜糸の日。 せっかく貸してくださったエリザベスカラーは、首に巻くと、あちこちに引っかかり 前に進めず立ち往生で、挙句の果ては、動こうとしなくなっちゃいました。 だから1度も使うことなく、綺麗なままで残ってしまいました。 傷を舐めてしまうのを心配していましたが、気にしないで過ごしてくれましたので 傷の治りも早く、今日で診察は完了です。 そして、もっとも気がかりな検体の検査結果は、良性。
すべてが終わってからでないと、こうしてブログで話す気になれないものですね。 おできは小さいし、空ちゃんも元気だし、取り立てて不安も無かったのですが 知らずに気持ちの準備をしているとでもいいましょうか、心のどこかで、 もしもの事を考えてしまって、突然、怖くなったりもしました。 だから、検査結果を聞いて、ものすごーく、安心しました。 この安心だけでも、切除をしたかいがありました。
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