有り余る時間を楽しく過す極意を知った友人らとの交流の場。 環境にやさしい趣味の世界へどうぞ。 趣味は現役の時から持つと人生が倍に楽しめます。
 
2010/04/25 23:22:08|竹とんぼの面白さ
またまた凄い作品です・・・交流の愉しさ

 また驚きの作品をご披露します。3月の新橋例会で拝見した「バランスとんぼ」ならぬ「バランス朱鷺」です。
 
 埼玉県にお住まいのYさんの作品です。
朱鷺の放鳥とそれに続く孵化の成功を祈願し作られたそうです。羽根の構成の仕方、嘴から胴体、脚に続く微妙な曲線と調和の取れた太さのバランスは、美的センスに溢れうっとりとします。
 設計者らしい計算された各部の大きさと全体のバランスは計算された形となっています。
 
 Yさんが作られる各種の作品は、必ず図面を描き各部の寸法を決めることから取り掛かるそうです。芸術性と技術性を兼ね備えたいわばレオナルド ダ ビンチの時代を彷彿とさせます。
 
 この作品の写真を「佐渡のレオナルド ダ 小木さん」の息子さんにお送りしました。
佐渡からはこれまた替わった組合せをした「竹とんぼ」をお送りいただきました。
左右の羽を中央でほぞ組みしたものです。流石宮大工の技を引き継いだ作り方です。
 
 各地の仲間がこのような交流をし、お互いの感性と技量を磨き合っています。その仲人をすることも愉しみの一つです。

写真1,2 バランス朱鷺

写真3,4 佐渡の竹とんぼ
 
 







2010/04/24 20:48:27|竹とんぼの面白さ
すごい仲間が居るもんだ!・・・ペイントソフトで唱える般若心経

 あの漢字の大御所「梅西門町阿世さん」から素晴らしい作品が送られてきました。般若心経です。
ペイントソフトで作られとのことです。一文字一文字のドットを拾い、修正し、篆刻用の文字形に仕立て上げていくその端正さと細かさと粘りには驚きます。何千年前の思想が現代の技術と技能により表現された作品です。

 ご本人から下記のお言葉が添えられています。

 篆刻文字の印篆(約2000年前の中国漢代の印章文字)で、般若心経の本文を印章形式にペイント・ソフトの手書きで添付のようにまとめてみました。御覧ください。添付は、約18a角でプリントすれば色紙に収まる大きさになっています。「心経」に関心がある方へなど自由にご利用いただければと存じます。

今様の文字で表した心経です。
つい最近49日の法要で読んだ経文でした。

観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 
度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 
空即是色 受想行識亦復如是 舎利子 是諸法空相 
不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中 
無色 無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 
無眼界 乃至無意識界 無無明亦 無無明尽 
乃至無老死 亦無老死尽 無苦集滅道 無智亦無得 
以無所得故 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 
心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切顛倒夢想 
究竟涅槃 三世諸仏 依般若波羅蜜多故 
得阿耨多羅三藐三菩提 故知般若波羅蜜多 
是大神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪 
能除一切苦 真実不虚 故説般若波羅蜜多呪 
即説呪日 羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 
菩提薩婆訶 般若心経

 若かりし頃には篆刻技法で一字一字彫ったとのことです。
若輩者の私が竹とんぼの仲間として親しくさせて頂いていますが恐れ入ります。
 出来上がりの姿を想像し、目と手を総動員させ完成に至る過程を経る快感(苦痛か?)は竹とんぼ作りと共通していますね。 
竹とんぼ仲間は多趣味の方が多く、あっと驚く事象に出会います。これも楽しみの一つです。

 写真1 梅西門町阿世さん

 写真2 般若心経(画像が小さくてすみません)
     (大きな画像をお求めの方はコメント欄へどうぞ)







2010/04/21 21:35:54|竹とんぼの面白さ
人を知る愉しさ・・・竹と遊ぶ・・・今年のテーマは”パワー”

 以前紹介した竹細工の名人(名古屋在住のMさん)から今年も力強い贈り物を頂きました。
 お手紙にはこんなコメントが記されています。

「今年は初めから政治・経済・大相撲界が大荒れに荒れています。でも自然界は少しずつ春にむかって動き始めています。
 今年も恒例の物づくりの季節がやってきました。最近のスーパー竹とんぼは”技””運”ではなくパワーの時代です。
  
  今年のテーマは ”パワー”

 体を鍛えて体力アップ、元気よく頑張りたい思いです。
さあ、今年も楽しくどすこい!どすこい!」

 こんな精密な工作物を今年も頂きました。部品点数を数えると150数点以上あります。多くの仲間に贈呈してますからその総点数といったらすごい数になります。お酒をグビリグビリやりながら作り続けるその根気に驚きます。

 土俵に立った力士の手には「太刀」の代わりに竹とんぼが握られています。やぐらの最上段には太鼓が置かれテケテンツクの音が聞こえるようです。

 全国大会でお会いすることを愉しみに、本棚のガラスケースに収めてあります。

 竹とんぼという共通の趣味をベースに、人それぞれの愉しみ方に触れこちらも楽しくなってきます。シナジー効果というか前向きの考え方が伝わっています。良くできたと思っても思うように飛ばない竹とんぼに感謝しています。
 
 名古屋のMさん、どすこい!どすこい!で行きましょう。
 ありがとうございます。







2010/04/20 22:01:19|竹とんぼとの苦闘
羽根の加工・・・手抜き工具の成果・・・楽チンです!

 手抜きの工具を使い外形を削りました。断然効率よく楽チンです。
加工する際には必ず保護めがねを着用し、間違っても目を痛めないようにしましょう。
 
 写真1 削り終わった外形を見ながらほくそ笑んでいるところです。結果にでる飛翔性能に関係なく、工程の段階段階で自己満足し愉しんでいます。
 
 写真2 研削面が一様に揃い見とれています。
この削り方の時には罫書き線は表面側(上面)から行います。型板の外形は、竹表面の自然なキャンバー分だけ大きめにしておきます。
 
 写真3 工具(ディスク)の周長が短いため罫書き線までの粗削りはグラインダー改造の工具を使い、仕上加工(直角出し)にのみ使います。サンダー面の損耗が激しく頻繁に取り替える必要が生じます。
 左側の羽根はニッパで粗切りしたもの、右側はグラインダー改造工具により研削したものです。この状態から外形直角仕上げに掛かります。

 写真4 直角度が気になりますので計測器を当ててみました。ほぼ望みどおりの加工状態が得られました。
 外形の断面部分にトースカン方式でマークをつけ、立体的な罫書き線を引く方法を思考中です。船の模型を趣味にしているメンバーが喫水線を引く方法を参考にし、冶具の工夫をしているところです。

 新橋例会に持参し紹介しました。羽根の外形削りだけではなく本削りに使い、楽チンだとのことでした。その方はばね指症候群に掛かっていました。







2010/04/17 23:01:08|竹とんぼとの苦闘
羽根の加工・・・またまた手抜きの工具

 腱鞘炎気味なためナイフが強く握れなくなり、外形を整える作業が億劫になりがちです。羽根素材の裏面(下面)を平に削る冶具は既に紹介したものを使いベースとなる面を作ります。この面に対し直角に軸孔を開け、且つ外形の切断面を直角に加工するのに苦労しています。
 そこで外形の切断面を下面に直角に研削加工する写真ような工具を作りました。工具といっても大げさなものではなく単にモータに木片の輪を嵌めたものです。

 某国製の卓上ボール盤のモータを外し、木枠に固定します。モータ軸には孔あき丸棒を押し込み、丸棒の外周にサンドペーパを両面接着テープで貼り付けています。
 モータの電源線にスライド式中間スイッチを取り付け手元でのON/OFFが出来るよう加工しました。

 モータ軸はΦ14mmです。
 ホームセンターで見つけた孔あき丸棒の内径は16mm、外形30mm、長さ200mmです。25mm長さに切断し、サンドペーパーを貼り付けます。8個のディスクが作れます(写真1の丸棒はペーパーを張る前のディスク)。

 軸径と孔径が合いません。暫し考え、軸にエコ竹(樹脂製の竹もどき)を嵌め隙間を埋める手段に気が付きました。エコ竹は外形16mm、内径12mmですから、内径を削り拡げ嵌め込みました。

 孔あき丸棒には3mmのナットを埋め込みビスで固定する加工を施しました。モータの回転数が低いためアンバランスの心配はありませんでした。

 ニッパで粗切断した外径を一挙に削るわけにはいきません。サンドペーパーの外周が短いため酷使され摩滅が激しいからです。罫書き線ぎりぎりまでは別の工具で削り、最終段階でこの工具を使うようにしています。