有り余る時間を楽しく過す極意を知った友人らとの交流の場。 環境にやさしい趣味の世界へどうぞ。 趣味は現役の時から持つと人生が倍に楽しめます。
 
2010/06/05 22:29:41|竹とんぼの面白さ
見て愉しむ、見られて楽しむ工芸品・・・会話の一助

ある先輩のNPO活動のお手伝いとして、飾りとんぼを作りお送りしました。活動の一つに「平成の水百選」の地元をたづね紀行文を編集しある新聞に掲載しています。
地元を訪問した際に「飾りとんぼ」をお土産にすると瞬時に打ち解け取材に応じて頂けるとのことです。
水源を守る方々はご高齢の方や、自然豊かな生活環境に培われた感性をお持ちの方が多く、竹とんぼに郷愁を覚えられる方が大半とのことです。取材にあたり話題の切出しに役に立っているとのことです。

 竹とんぼに芸術的、工芸的な要素を付加し、その製作過程を愉しみ、見て愉しみ、見られて喜ぶ愉しみ方されている仲間が大勢居ます。一本の竹とんぼを作るのに各工程ごとの作業を丹念にこなし、表面の仕上げなどつるつるの状態まで磨き上げ、陶器の表面のような光沢を持たせています。時間を惜しみなく掛けじっくり取り組んでいます。リタイア後の有り余る時間を目一杯使い手作りを愉しんでいるのです。これぞ趣味の醍醐味と言えるでしょうね。

 事例は、友禅柄の和紙を張ったもので決して芸術品とはいえませんが、数が揃うと一寸自己満足に陥ります。バランスを調整し飛行性能は競技用と変わらない作り方をしています。
 和紙を切るときに繊維の絡み合いを肌で感じ、洋紙との違いを感じます。洋紙は縦と横の繊維の流れがあり折曲がる方向性があります。こんなことを指先に感じながら工作の妙を愉しんでいます。

 越前柄、友禅柄等の和紙は、現役時代に料亭で頂いた食事に使った箸の包み紙等も活用しています。

 写真1 外形罫書き(羽根全体を一挙に罫書く・・・手抜き?)
 写真2 形取完了
 写真3 友禅和紙の形取(最上部が型板)
 写真4 友禅和紙の型紙







2010/06/02 21:49:00|竹とんぼの面白さ
よじ登り・・・竹とんぼ仲間からの伝授・・・おもちゃは物理学です

 「よじ登り」の部品が揃いました。
水密蓋は100個程ポンチで抜き50本の筒に嵌めます。
ポンチの目的は孔あけが主体で、抜けた方の丸ゴムは従ですが、今回は丸ゴムの方を作るのが目的です。
5mm厚さのゴム板にポンチで垂直に孔開けをするのは結構難しいことが判りました。円筒がピサの斜塔のように傾いたような形となり、且つ板厚の中心付近が括れます。パイプ内径が12mmに対し丸ゴムの外形が13mmですから、多少の歪みは水密には影響しないことを確認しました。

 浮きにマグネットを組み込みます。全てのマグネットの磁極を同じ向きにすることが重要です。虫の腹に埋め込んだ虫ピンが励磁されますから、極を同じ側にしておかないと反発しあうものが生じます。

 浮きの外径とパイプの内径との隙間が肝心です。隙間が狭いと水の抵抗が大きく浮きの浮上速度が落ちます。
隙間が広いと虫の動きが早すぎそれらしい動きとなりません。7,8年前、最初に作った時には、風呂につかり浮きの外形と長さを削りながら調整し、湯面一杯に発泡スチロールの破片が浮き、白い雪風呂となりました。

 パイプの中に浮きを入れ、水を充満させ両端を丸ゴムで塞ぎます。浮きは内部の水により常にパイプの上端側に移動しようとします。マグネットに虫の腹に埋め込んだ虫ピンの頭を磁着させます。浮きの動きに合わせ虫が動きます。上端に達したらパイプの上下を逆にすると虫が上昇し始めます。
 
 磁石についての課程が終了した小学生を対象に、磁石を使ったおもちゃ作りが授業に採用され、教室に出向いたことがありました。
竹とんぼだけではなく色んな遊びができます。竹とんぼ仲間から伝授された遊びの一つです。







2010/06/01 22:05:51|竹とんぼの面白さ
新しい出会い・・・交流の輪が拡がる・・・新しい感動

 あるボランティア団体からの依頼で「よじ登り」を作成しています。「よじ登り」という名称を付けていますが本当の名前はなんと言うのでしょうか。

 ボランティア団体の活動の一環で認知症予備軍の方々を対象とした遊び会の応援をします。認知症一歩手前の小生に声が掛かったのも竹とんぼが取り持つ縁です。
その団体の皆さんも今回の活動は初めての取り組みで、民生委員の方や区役所の担当の方から、「話し相手」「遊び相手」になるようにとの助言や実例をお話いただき、準備をしているところです。
ご本人たちが参加することに重点を置いた企画が望ましいとのことです。
 竹とんぼを作ることよりも「遊ぶ」ことを中心にしたいとの意向から、竹とんぼの遊び方の実演を交えた余興を提供しようと思います。竹とんぼを使った運動を取り入れたり、ガリガリとんぼの回し競技などを予定しています。

 「よじ登り」は事前の打合せ時の紹介で好評だったものです。
Φ16の細めのエコ竹を選び、切断は以前購入してあったパイプカッターで切出します。
 水密蓋は5mm厚さのゴム板から皮ポンチで打抜きます。
 浮きはΦ10発泡スチロールを60mmに切断し、中央にマグネットを埋め込みます。マグネットは円ショップで購入のネオジウム磁石です。
 虫は「小判草(俵麦)」を接着剤で固め着色します。正に虫のように見えます。

 どんな反響になるか予想もつきませんが、無口の方が笑ってくれることを祈りつつ製作に掛かっています。







2010/05/27 14:10:51|竹とんぼの面白さ
代々伝わる道具・・・東源次・・・勿体無くて使えない

 ここしばらくの間、女房の実家の手伝いをしに帰省しました。生前義父が「鉋」の古いのがあるから持っていけ、と言われていました。
 確かに使い古したもので歯口は修繕した跡もあり、磨り減り隙間だらけです。頭は叩かれた痕跡が見事に出ており円形状に凹んでいます。

 竹とんぼ仲間には鉋をはじめ大工道具に精通した方が大勢います。帰宅後、平塚のK堀さんのお宅にお邪魔し鉋を検分して頂きました。修繕の痕跡を見てプロが使った鉋だとの鑑定でした。
数日後には鉋の台を平に調整し直し、歯口に追加の木片を入れ、歯を磨き上げて頂きました。
 
 東源次(東佳人) 登録554703 が刻印されています。インターネットで「東源次」を検索すると出ました。なるほどそれなりの鉋であることを教わりました。

 義父の父親は昭和の初期、アメリカに出稼ぎに行き帰国後家を建てたとのことです。元々が農家であるので色んな農機具があります。また、自前で修繕や大工仕事をするための道具類もありました。
 父親の代はほとんどが自前で、鳥小屋を建てることなど当たり前であったことを再認識した次第です。梯子の上の父親に、金槌を手渡すのに柄を自分側に持ち渡そうとすると「握る側をこっちに向けろ!」と怒鳴られた覚えがあります。
道具と生活が密着していた時代です。

 その道具を使い「竹とんぼ」を作る不貞な輩が竹とんぼ仲間なのでしょうか。勿体無くて使えません。







2010/05/23 10:43:55|竹とんぼの面白さ
購読者からの励まし・・・未知の方との交流・・・ありがたい
 国際竹とんぼ協会の通信紙「夢中人」は奇数月に発行されます。
記事の投稿から編集、梱包に至るまで竹とんぼ仲間の手作りです。
自宅に届く夢中人を心待ちにしている方々が大勢いることを改めて知りました。
発行の度に必ずお手紙をお寄せくださる方がいらっしゃいます。
その時節にあった挿絵と心温まるコメントが添えられています。
編集のお手伝いをしているひとりとして身の引き締まる思いがします。
 
 年間購読料2,000円で6回発行しています。
予算内に収まるよう印刷屋さんや宅配便屋さんとの交渉を、事務局担当にそれこそ東奔西走して頂きました。
 
 購読者の方からの一通のお手紙が大きな励ましになります。
一度もお会いしたことが無い方との交流ができるのも竹とんぼのお陰ですね。
感謝致します。
(関連記事を夢中人で紹介する予定です。)