有り余る時間を楽しく過す極意を知った友人らとの交流の場。 環境にやさしい趣味の世界へどうぞ。 趣味は現役の時から持つと人生が倍に楽しめます。
 
2011/07/30 21:46:45|竹とんぼの面白さ
作業場所・・・熱中症対策

工房の建立を望んでいたのですが、夢半ばで挫折しました。
猫の額の庭に作ったテラスが作業場所です。夏は暑く、薮蚊に悩まされ、冬は寒さで防寒着の世話になりの作業環境です。

 この時節、節電対策を兼ねテラスの上に日除けを掛けました。市販の日除けは長短方向に配置されたハトメの塩梅が気に入らず追加の工作をしました。

 日除けの寸法は2.4m長×2m短の長方形で、2m幅側に4個のハトメが付いているのですが、長手方向には2個しかありません。いろんなホームセンターを探したのですが巧いものが見当たりませんでした。
 
 2.4mの長手方向に2箇所、日除け材料の繊維を切らないように孔を開け、両端のハトメからロープを通し、2箇所の孔から逆U字形のこぶを出します。端から2cmほどを折り曲げロープを覆い、ゴム系接着剤を塗り、太目のテグスで縫い込みました。

 近くのホームセンターでテグスの太さに合う縫い針を購入しひと晩掛けて補完加工をしました。

 写真ー1 テラスを覆う日除け

 写真ー2 日除けの中間部のロープ加工

 写真ー3 日除けの端部(ハトメの孔部)

 写真ー4 竹とんぼ作業台







2011/07/30 21:10:45|竹とんぼの面白さ
羽根板材仕上げ用保持具

保持具は角棒に孟宗竹の端材をビスで固定しただけのものです。
竹の内側のR(曲面)部に厚めの両面接着テープを貼り、羽根材の皮側をここに着けます。
布ヤスリか紙やすりの60番くらいに押し当て平にならします。
このサイズの板材であれば、分割面の一寸した凸凹をならす程度で十分です。この作業を行なっておくと、次工程の羽根外形の罫書きが正確に出来ます。
 若い竹はすぱっと割れないため、突起が出ます。この時には、冶具をヤスリに対し直角にして摺り合せ極端な突起部分を削り落とし、ほぼ平らになったら冶具の長手方向に摺り合せ、板材全体の平行度を調整します。

 写真ー1 保持具

 写真ー2 摺り合せ要領







2011/07/29 13:47:25|竹とんぼの面白さ
板厚調整〜裏面仕上作業

羽根の幅決め加工後、板厚の調整に入ります。
電工ナイフを鉈の代わりに使い板厚を揃えます。竹材により直径が異なるので、中心の厚さ基準ではなく、両サイドの厚さを1mm程度に揃うよう割ります。中心部分の厚さが約3mm前後となり、小型の竹とんぼでも翼端に重量が残る期待がもてます。

 竹の肉の部分を削いだ表面は割った状態のざらざらや凸凹があります。
これを60番程度の布やすりの上で水平にこすり平に仕上ます。ヤスリを2×4の木材に両面テープで貼付た削り冶具を用意します。
竹材を保持具に固定しヤスリの上で摺り合わせします。保持具は300mmほどの角材の中央に、竹材をビスで止め、竹材のU字の内面に両面テープを貼ります。


 写真ー1 幅決め加工の前後

 写真ー2 板厚を揃え内側を削いだ状態

 写真ー3 削いだ部分の表面を仕上ます

 写真ー4 板材仕上の完了、整理ボックスに保管







2011/07/28 13:06:44|竹とんぼの面白さ
羽根の長さ切断、幅決め作業

 羽根の長さを100mmに設定し切断します。以前は手引き鋸で加工しましたが、現在はプロクソンのサーキュラーソーを使っています。
とにかく楽になりました。今の機械は2台目です。以前は小型の円鋸でしたが、今回は一つ上のパワーの出るタイプです。ネットショップで購入。
電動機が15分定格というのが一寸物足りない感じですが楽珍なことには感謝しています。
 節間長さが400mm以上の竹材であれば、割り竹35本位を15分掛けて切断し、120枚〜150枚ほどの羽根材に取得可能です。

 次に羽根の幅を調整加工します。
幅決めの冶具を作りました。ビスで止める上下スライドバーを上げ下げすることにより幅が決まる冶具です。20〜25mm幅、長さMAX110mmまでに対応できます。
幅を加工するナイフは、真鍮のガイドレール上を滑らせるためぼろぼろになるのを覚悟で使用します。また真鍮のスライド面もナイフに削られやがては交換の時期が来ます。
幅決め冶具の先端の切欠き部分を作業台の角に当て固定し、一枚一枚丁寧に幅決めをします。3000枚ほどの板材の幅決め加工を終わるのには、なんと愉快な日々が続くでしょう。有り余る時間の有効活用にはもってこいの作業です。

 これだけではありません。厚さ決め、表面削り加工と作業が続きます。


 写真ー1 電動円鋸と300枚ほどの100mm羽根材
 写真ー2 幅決め冶具
 写真ー3 幅決め冶具とナイフ
 写真ー4 幅決め作業中







2011/07/26 21:12:31|竹とんぼの面白さ
竹の乾燥〜油抜き〜雨天対策 教材用羽根の養生

カビに悩まされないために竹材の処理は小まめな養生が必要でした。教材用の羽根を作る下準備です。
 自然乾燥する期間は、節を取除いた丸竹を雨に当てないようブルーシートを購入し、晴の日は開放し、雨の日は防水養生を小まめにしました。夜露にもあてないよう注意しました。太目のものは半割りで、細めのものは丸のまま乾燥させます。
 
 半乾きの状態で油抜きをします。丸竹のままコンロにかざし脂抜きをすると作業効率が良いようです。千葉の友人から頂いた真竹全量を油抜きするのに約1月を要しました。油抜きした竹材は室内保管としました。ベッドの廻りは竹材ばかり。
油抜きした竹材を晴の日は日陰乾燥を続けます。

 油抜き竹が黄色に変色し始める頃所定の幅に割ります。割ることにより保管スペースが少なく済みます。30本ほどを一束として紐で結わえ暫く乾燥させます。

 写真ー1 乾燥中
 晴れた日にはブルーシートを外し、風通しを良く天日乾燥します。地面には直接置かないよう台座の上に並べます。

 写真ー2 脂抜きした丸竹
 乾燥が進むまでは室内で保管し、晴天時はベランダで日陰干し。

 写真ー3 割った竹(油抜き後)
 ベランダで乾燥中。黄色の部分は乾燥時に長く紫外線に当たった所

 写真ー4 所定の幅(20mm)に割った竹の保管
 雨には絶対当てないよう毎日チェックを欠かしません。
 油抜きした竹を割り、束ねた状態で保管します。台の下の大物は昨年の失敗作で破棄する竹材。