有り余る時間を楽しく過す極意を知った友人らとの交流の場。 環境にやさしい趣味の世界へどうぞ。 趣味は現役の時から持つと人生が倍に楽しめます。
 
竹が歩いた!・・・重力を利用したおもちゃ
重力に逆らって登るおもちゃから一転、重力を利用した歩くおもちゃに挑戦しました。

とことこ歩くおもちゃを作ってみました。
良く見かけるものですが作るとなるといっこうに巧くいきません。先ずはいろんな形で試作してみました。
重心を何処に置くか、脚の曲率をどうすれば坂道を下るのか、何度も試作してみました。
坂道の勾配と人形の重心の高さ、曲率とに相関がありそうです。また、脚が滑らない工夫や重心の移動が円滑に行われる微妙な何かを掴むまで冷や汗の連続でした。

写真−1
試作した「とことこ達」のパレードです。
円板状のものは桐木で作っています。
他の縦筒型、横筒型、馬型は総て竹製です。
動きはそれぞれ個性があります。固有振動の大きさが異なり、ゆっくり揺れながら歩くもの、ちょこまかちょこまか落ち着きのないものなど、自然であるが故面白い動きが見られます。







はまっている遊び・・・ゴリラから学んだこと
ボランティア活動を通じてゴリラからで学んだこと。

 組立要領図だけではなかなか理解でき難いので写真のような部分組立要領図を作成しました。
特に、接着剤を塗布する部位の明示、接着剤が乾いた後に可動部を接続し、止め輪を嵌めるなどの説明を加えます。
動いた時の喜びようと言ったら、それはそれは!

 自分だけが愉しむならば必要ないことでも、初めてお会いし同じようなテンポで組立を進めるには、いろんな工夫が必要であることを痛感しました。

気を長く持ち、目線を下げ、同時に愉しむ姿勢が大切だと教わりました。

写真ー1
目の周りの鉛筆の輪郭の内側を肌の色に、外側を毛の色に塗ります。耳の色も少し変え塗ります。個性溢れる立体塗り絵を楽しめます。
白線は紐の通し方を示します。








はまっている遊び・・・ゴリラの組立

加工を終えた部品です。
部品を揃え1セットずつ袋に詰め、部品照合図と組立要領図を添えます。
この状態でボランティア活動に出かけます。

参加される皆さん全員が道具を準備でき、作れる環境にある訳ではありません。でも何かを手作りしたいのお気持ちに応えるには、ここまでの下ごしらえが必要です。この過程を愉しんでいます。
組立だけじゃないか、と言われる方も居ますがそれはそれで皆さん愉しんでくれます。

写真ー1
部品の勢揃い。チェックしたつもりでも結構作り忘れや、加工不良がでます。
この部品以外に、接続用のピン(竹串)やゴム輪を準備します。

写真ー2
組立を始める前にセットの中身をチェックします。部品の数と用途を理解して頂き、全員が揃って楽しめるよう配慮します。
図の部品図の位置に現物の部品を重ねて置き確認します。

ロープ(紐)の一方の先端が赤く着色しています。楽に紐を通すために先端を接着剤で固めたあります。その目印です。
ご高齢者への配慮です。自分も高齢域に近づき、試作段階でつまづいた難点を一つずつ除去していきます。この過程が楽しいのです。

写真ー3  訂正版を掲示します。
組立要領図です。
百聞は一見にしかず。
斜め鳥瞰図に表した要領図です。
接着剤を点ける所は特に注意し、可動部分を接着しない注意が必要です。
赤線のように、手首の孔に通してから肩の「ハの字」に至るように訂正します。







はまっている遊び・・・ゴリラの大量生産

 試作品がほぼ満足いく状態になれば、次は簡単に数多く作れる方法を思案します。
同一の部品を作るには型板が必要です。

写真ー1 型板
古葉書を使い、胴体・顔・鼻・脚と型紙を作ります。型紙には右部品、左部品の印を付け、1セット分を1枚でかたどれるよう配置します。

写真ー2
加工中の部品です。
顔、鼻と口の出っ張り、胴体です。
顔の表面の曲率と鼻の出っ張り部品の裏面の曲率を合わせ、ぴったりと接着できるよう半丸ヤスリで合せ加工します。

写真ー3
鼻と口の出っ張りの切断研削途中の状況。


写真ー4
肩の部分に「ハの字」の貫通孔を開けているところです。
10数枚の部品を一挙に穴あけするため竹串を刺し、加工台に直角に置きます。
一枚一枚孔明けしていたら精度が出ず、加工台へのセッティングに時間が掛ることが判り、このようにしました。







はまっている遊び・・・ゴリラの改良型

3ヶ月後にたどり着いた形です。写真をクリックすると大きく見えます。

材料は一部の止め輪(特殊ゴム製)を除き総て竹材です。
竹とんぼの端材を有効活用。また、10年ほど前に手に入れた割り箸の素材を使用しています。
割り箸の素材は、竹箸・竹串などに加工している工場が山北(神奈川県)に在ることを聞き訪ねました。子供用の竹とんぼの羽根材や軸を調達しようと訪ねました。
工場長がダンボールの箱を拡げで見せてくれたのが、竹箸の素材でした。長さ201mmmm×幅16mm×厚6mmの油抜きした綺麗な竹です。割り箸に加工し料亭に卸すのだそうです。

 手・腕・足・脚・肩の部分にはこの竹箸の素材を使い、顔と胴体は純竹用竹とんぼの孟宗竹の端材を当て、鼻と口の出っ張りは真竹の端材を流用しています。
接続部はΦ3mm団子串、臍・乳首は1.7mmの銀杏串を使いました。
目玉はビーズに色塗りし銀杏串で止めています。
耳は、真ん円な篠竹を半割りにして付けましたが、どうも美的に具合が悪く、孟宗竹の先端部分の樋部分(凹み)を使い、あたかも耳に見えるよう苦戦したものです。

 写真のように、手・腕の動きに合わせ顔が傾きます。手首と下肢、下肢と上肢のつなぎ目は可動式です。
胴体と脚もぶらぶらしています。

写真ー1
右紐を引いた状態

写真ー2
左右の紐を均等に引いた状態

写真ー3
左の紐を引いた状態

写真ー4
平面に置いた全体像

以後、部品の製作過程を紹介していきます。