有り余る時間を楽しく過す極意を知った友人らとの交流の場。 環境にやさしい趣味の世界へどうぞ。 趣味は現役の時から持つと人生が倍に楽しめます。
 
竹が歩いた!・・・ひな祭りに歩くお内裏様

とことこ歩く動きは飾付けにより変わります。大きなのぼりを担ぐとゆっくりした前後運動を起こします。
季節やイベントの内容によりイラストや飾付けを変え、時節に合わせた演出をすると大変喜ばれます。
また、組立を実際に経験して頂き、歩き出すのを見て大喜びとなります。



写真ー1
ひな祭りの時季に行ったある社会貢献活動で作ったとことこ人形です。
おひな様とお内裏様を歩かせるには朱毛氈が重要です。100円ショップで買った赤いフェルトを坂道に敷き詰めました。花飾りはこれまた100円ショップで購入した桜の花をあしらいました。


写真ー2
同上の組立前の部品一覧です。
坂道は300mm長さのベニア板を50mm幅に切り、両端に3mm角の細棒を貼付け落下防止とします。
ここまでを準備しボランティアの会場で組立を経験して頂きます。若かりし70〜80歳の方々が生き生きとします。


写真ー3
端午の節句の時季に行われたあるパーティでの出し物です。
金太郎がのっしのっしを歩きます。勢ぞろいして記念撮影です。


写真ー4
金太郎の歩行テスト中です。
個々の金太郎の動きに合わせ坂道の角度を調整しているところです。







竹が歩いた!・・・アンクルトリスが歩きます。

「とことこ」に個性溢れるイラストを貼付け歩かせましょう。
こんな物語が出来ました。サントリーの広報部が採用するかしら。

写真ー1
アンクルトリスが麦藁帽子を被り田舎から都会へ出てきました。一寸した企業のサラリーマンになりました。それはそれは一生懸命働きました。
時は、梅ちゃん先生と同時代です。裕福ではなくても希望が持てる時代でした。
一間の下宿から会社に通うに路地裏のトリス酒場を横目に見ながら、今日も仕事場に出かけます。

写真ー2
夕闇迫り仕事を終える頃、昼間見なれた路地裏の坂道脇にあるトリス酒場に灯がともります。
やがて少し余裕が出来、ネクタイ締めて手を振ってトリス酒場の扉を開けるのでした。

写真ー2では腕を両肩に付け、とことこ歩く度にぶらぶらします。







竹が歩いた!・・・・縦筒型とことこの組立

胴体と脚を組立てます。
後脚を胴体へ取付け可動状態を調べます。
前後に動かした時、前後の足の中心が胴体の中心にあること。前足の後端と後足の前端が平行に接触するようピンを中心にずれを調整します。

この調整をするために、接着剤は木工ボンドを使います。瞬間接着剤では調整中に固まり失敗したからです。

写真ー1
胴体と脚(足)の組立が終わったところ。
固定ピンの余分な部分はニッパーで切取ります。完全に固まるまで放置します。

写真ー2
足底の曲線を削り出します。大まかな目安として、後足の可動半径の2倍(=約80mm)位を目標に削ります。
前後の足の曲面は綺麗な曲線に乗るように削ります。削りながら坂道で試験歩行を繰り返します。
固定ピンも一挙に切断しますので刃物は良く切れるものを使います。

写真ー3
右は足底を削る前、左は削り途中の状態。

写真ー4
足底の曲率を調整完了したものと未完のもの
胴体の前後に見える竹串は後脚の可動範囲調整用のピンです。

足底の曲線の半径が小さいと坂道の勾配が小さくても歩きますが前に倒れ易くなります。
半径が大きすぎると勾配を大きくする必要があります。あまり勾配が大きいと前に倒れます。
この調整が一番楽しい時です。







竹が歩いた!・・・・縦筒型とことこの脚の加工

脚と足の製作に掛ります。
ここでも型紙を作ります。

写真ー1
足の型紙です。三角のノッチの部分が足の横幅の印です。
真中のポンチは、脚との接合ピンを差し込む孔の位置です。
竹材に当てノッチにボールペンで印し、ポンチ部に千枚通しで打刻します。


写真ー2
マーキングした竹材です。


写真ー3
切断した足と脚です。
脚はこの状態から三角に加工します。


写真ー4
脚は稼動し易くするために、重量を下部に残す三角加工を施します。
円鋸のガイドに手製の冶具を取り付け同一加工が出来るよう工夫します。

切断し終わったらバリ取りをします。


このような小物は、材料に線や孔位置を罫書いた後、直ぐに切断するのではなく、先ず穴あけをします。材料が大きいままの方がハンドリングし易く安全です。あくまでも私のやり方ですが。







竹が歩いた!・・・・縦筒型とことこの脚の調整

胴体と後脚はΦ4mmのアルミパイプとΦ2.7mmの竹串を組合せ接続します。
アルミパイプは胴体の内径寸法に合わせた長さに切りその組合せを調整します。

写真ー1
胴体とアルミパイプの長さ調整済みの一団

写真ー2
拡大写真
アルミパイプが軽く回ることを確認します。また、左右方向へのガタを極力少なくなるように竹筒内面との隙間を調整します。

写真ー3
後脚の部分組立(写真は短い脚の例)

写真ー4
脚の部品

初期段階で、アルミパイプを使用したのは、後脚の左右方向のブレを出さない為の目的でした。
パイプを使用せず、脚の孔径3.2mm、竹串3mmの組合せでもちゃんと歩くことを確認しています。組み図に示した方法で、最近では専らこちらの方法を採用しています。