有り余る時間を楽しく過す極意を知った友人らとの交流の場。 環境にやさしい趣味の世界へどうぞ。 趣味は現役の時から持つと人生が倍に楽しめます。
 
竹もおだてりゃ木に登る・・・滑らない工夫

スプリングを活用した逆止機構を採用したクライマーです。
スプリングは100円ショップにあった10本入りのボールペンを分解しました。ボールペンの種類がこれほどあるとは驚きました。店内でボールペンの袋の中の寸法を測っているのを見た店員は呆れていましたが、こちらは必死です。アイディアは湧いたものの、スプリングが手に入らなければ元の木阿弥ですから。
胴体の竹材の厚さ以内に納まる径のスプリング(Φ4×25mm)を入手できました。目的外使用を叱られるかも知れませんが・・・。

写真ー1
クライミングドール部品確認図です。
「滑り止めピストン」のロッド(竹串)に「スプリング」が嵌まり、「ピストン受け」に押さえつけます。
胴体の板厚の中心にロッドが入る孔が開けてあります。写真では見えませんが、青色の2つのピン孔の中央付近にあります。

写真ー2
胴体・腕・脚を仮組みした状態です。
ピストンとスプリングが見えます。胴体の前後を貫通した穴にピストンロッドが収まり、スプリングにより前後方向には動きますが、左右上下への動きを規制しています。
ピストンの頭(Φ7mm位の篠竹)と受けの間に紐を通します。紐を引くと巻付け角によって生じる分力がピストンに働き、ピストンが後退し紐が通り易くなるからくりです。

写真ー3
クライマーの顔を試行錯誤した状態です。
背中に見える竹串がピストンロッドの先端です。組立調整後、余分な長さは見えないように切断します。

写真ー4
採用した顔です。
苦虫を噛んでいる顔を良いかと思いましたが、竹とんぼで竹に遊んで頂いているからには、竹材を使用することにしました。
小さな部品は、首と頭との接続ピンです。上る時は頭が上を向き、頂上に着き腰を下ろすとうつむくようしつらえたものです。アー疲れたと言った感じが出ます。







竹もおだてりゃ木に登る・・・竹製クライマーの試作

クライミングドールの試作品の例です。
紐を引張ると、脚を伸ばすと同時に体が押し上げられます。紐を緩めると脚を縮めます。この時、手の部分で紐を掴み滑り落ちない工夫が必要です。
何個もの試作品を試してみました。

写真ー1
可動する脚に組み込まれたピンの配置と腕の長さの相対関係をどの程度にすれば一番巧く登るかをテストした一号機の姿です。
この一号機のお陰で、ピンの位置により紐がデッドロックし、動かなくなることも発見しました。

写真ー2
脚のピンと紐の摩擦力が、手の部分の摩擦に打勝ち登ることが出来ました。
紐を緩めた時、脚を縮めるゴムひもの張力と自重を支える手の部分での逆止(落下防止)機構を試作したものです。
梃子(てこ)のような部品をゴム輪で押さえ、紐を咥えようと試みたものです。
顔の直ぐ前の腕の間からて梃子の頭が見えます。
紐が何回も摩擦され細くなり、逆止機能が低下する欠点を発見しました。

写真ー3
同様な試作品です。

写真ー4
新たな逆止機構を考え試験中です。
スプリングを使いピストンを押し出すことにより紐を押さえる機構を組み込んでいます。
追々そのからくりを紹介します。
色んな機構を試したため孔だらけです。







竹もおだてりゃ木に登る
  重力に逆らって外へ飛び出そう。そんな感覚で挑戦したみたい。
14座制覇までは無理としても吾手作りのおもちゃは何処まで進化するのかなー・・・?







竹が歩いた!・・・新たな課題に挑戦・・・乞うご期待

「縦筒とことこ」の記事もそろそろ終了します。
「一足歩行」の「とことこ」の原理がほぼ判り、作り方や調整の仕方を理解すると、次に挑戦したくなります。

最初に記した「二足歩行」「四足歩行」のとことこに挑戦しました。まだまだ試作段階ですが結構面白いですね。
「二足歩行」は酔っ払った人の歩きのように左右に揺れて脚が前に出る方式です。試作品は作ったのですが写真を撮る間もなく、酔っ払った拍子にどなたかに上げました。

写真−1
「四足歩行」のとことこです。歩くには歩きましたが一層の改良が必要です。
胴体の穴は試行錯誤の跡です。
近い内に再挑戦し、記事が掲載できれば好いなと思います。

写真ー2、 写真−3
竹とんぼの例会で頂いたコメント・・・「どちら向きにでも歩くとことこ」は出来ないか。
早速、思索・試作の虫がむずむずし始め試作したものです。
前後に脚があり、中央の脚が坂道に向いた側に動き前進します。感心できる動きは得られませんでしたが、それなりの動きは見られました。
今後の課題です。

写真ー4
竹とんぼ仲間が作った全長5cmくらいの兎のとことこです。
胴体の側面が取外し式となっています。中の仕掛けが良く判ります。
車の来ない一寸した平滑なアスファルト坂道に数並べ一斉に歩かせると、行きかう人々はびっくりします。砂利や凸凹がある道では一寸無理ですが、お試しください。

竹筒でどの位小さなとことこが作れるか挑戦してみたいと考えているところです。
道路に並べにやにやしたいものです。何時になるかわかりませんが、ご期待ください。







竹が歩いた!・・・失敗から学ぶ

高齢者の組立の補助具として絵を必ず用意します。出来るだけ色分けするなどビジュアルな表現を心掛けています。お手伝いのスタッフが即理解できるような鳥瞰図を多用しています。

写真ー1
組立鳥瞰図・・・イラストを木工ボンドで付けるように図示していますが失敗でした。両面接着テープが正解でした。失敗から学びました。
ある社会貢献グループでの実施例です。細かい部品を袋から取り出す時に紛失しないようセロテープで括る等の配慮が大切であることを教わりました。

写真ー2
イラストの事例です。
イラストの紙は出来るだけ写真用紙を使います。100円ショップで購入できる品質で十分です。
竹の表面は脂抜きしたとはいえ糊や木工ボンドは付き難いため、両面接着テープを使用します。テープを紙裏面に貼り、丸めた状態で竹筒に押し込み、胴体の曲面にほぼ合うように癖を付けておきます。
トリスおじさんは何かの雑誌の切抜きです。

写真ー3
横筒型のとことこ試作品です。
竹串の中心と直角な位置に脚の可動スリットを加工するのが難しく量産には至りませんでした。前足の部品も増え、高さ調整も厄介でした。

写真ー4
同上、横筒型です。
お尻の部分をカットし格好良くしたものですが、スリット加工が巧くいかず放棄した事例です。