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簡易発射機の部品製作 続き

簡易発射機の部品製作と組立を続けます。

写真ー1
F 本体筒(竹筒)
下部軸受けを嵌めこみ接着します。


写真ー2
C 上部軸受
軸受の内径は真鍮パイプより大きく、軸が円滑に回るくらいの隙間を持たせます。外形は本体筒の内径に収まる径の竹を選びます。
どうしても適当な竹が見当たらない時には、外径に糸を巻き太らせたうえ、本体に組込む方法をとります。


写真ー3
F 本体筒
G 軸(Φ5真鍮パイプ)
C 上部軸受
部品が出来る毎に、部品ごとの整合性をチェックします。


写真ー4
同上を仮に組合せた状態です。
軸が円滑に回るか、ガタがないかなどのチェックします。







簡易発射機の部品製作

簡易発射機の部品の製作です。

写真ー1
G 軸(Φ5mm真鍮パイプ)
発射機の心臓部である真鍮のパイプはパイプカッターを使います。

写真ー2
I ピボット軸受
竹箸の切れ端を5mmほど使い点接触する軸受を作ります。
真鍮のパイプ内径に円く削った部分を約2mmほど差込み接着剤で固めます。先端を写真のように尖らせます。
尖った先がEのスラスト軸受に当たります。

写真ー3
D 下部軸受け
E スラスト軸受
下部軸受けDに竹箸の円い部分を約3mm突っ込みスラスト軸受Eを作っているところです。
3mmの板状の物を作り、嵌めても良いのですが、部品が細かくなるため、図のような作り方をし、最後の余分な部分を切取ります。
下部軸受けはどちらかと言えば、振れ止めです。

写真ー4
同上の組込みが終わった状態です。下部軸受けの内側底面にスラスト軸受の面が見えます。







軸付竹とんぼを飛ばそう

ブログをご覧の方から簡易発射機の参考例を、とのご要望がありました。
羽根と軸が一体の普通の竹とんぼを飛ばす次具です。
早速以前作った(掲載した)部品が多少残っていたのでポンチ絵を作ってみました。
歳を重ねると掌の湿り気が無くなり、竹とんぼの軸が巧く回せない経験が増えます。そんな折、竹とんぼの先輩が残してくれた遺稿を参考にし作ってみたものです。
竹とんぼ症候群に罹病しているからには、部品は極力竹材を使用することに挑戦しました。

写真ー1  ポンチ絵
@ 羽根つかみ(瞬間接着剤の樹脂ケース)
A つかみ台座(竹筒を2重に)
B 巻込み防止キャップ(竹の輪)
C 上部軸受(竹筒)
D 下部軸受(竹筒)
E スラスト軸受(竹箸の切れ端)
F 本体筒(竹筒
G 軸(Φ5真鍮パイプ)
H ブレーキシュー(竹筒)
I ピボット軸受(竹箸の切れ端)
J 廻り止めピン(Φ1.8ぎんなん竹串)
K 引き手(竹筒)
L 引き紐(ケプラーノット6号)

各部品の直径は表示していません。
基本的にGΦ5mm真鍮パイプの外径を基準とし、採用する竹の内外径により相対関係の寸法が決まります。作る方の判断で決めてください。

写真ー2
簡易発射機と竹とんぼです。

写真ー3
組込んだ状態です。







リアルなクライマー・・・探求の発端

リアルなクラーマーと名づけ工作し続けた発端を紹介します。
 
クライマーが紐を使い登ろうとしています。
以前にも掲示しましたが、写真ー1および2のクライマーは何か不自然な感じがします。
それは、紐の垂線から体が離れ、後に倒れそうな格好をしています。腕が疲れる形に見えました。

紐にぶら下がり、より楽に体重を支えようとするには、体の重心を紐の垂線近くに保つはずです。肘を曲げ頭と手先が接触するくらい体全体を縮めると想定していました。

ところが写真ー1,2のように、試作品の1号、2号共にその形は満足がいきませんでした。
胴体部分の重さに負け、肘の部分が開いています。
肘から手の部分を引きこむ力がないためです。

写真ー3
肘から手の部分を折畳むためにゴム紐の掛け方を変えました。
写真ー4の図に示すゴム紐の掛け方を思いついたものです。

写真ー4
紐とゴムの掛け方を示します。

これにより漸く「リアルなクライマー」の動きが達成できた次第です。
目で見た印象が一寸違うなと思った時には、何かどこかに不自然さがあるなと探求したくなります。
若い頃の造船設計の経験からか、見た目にバランスが良いものは力学的、構造的に適っていると思い勝ちです。今回もその癖が出、自然に見えるまでの永い戦いでした。
竹とんぼの羽根の形も見た目の良さを優先するためか、飛翔能力の進歩は見られません。







驚きました・・・五体投地のクライマー

漸くここまで着ました。

写真ー1
17体のクライマー達です。ゴム紐を組込んだクライマーは肘と膝を曲げて、全エネルギを蓄え一気に発散しようと体勢を整えています。
ゴム紐の筋肉を組込んでいない他のクライマーは思い思いの姿勢をしています。


写真ー2
クライマーと思いきや机の上で紐を引き、人体の格好に似た形態を再現してみました。
なんとチベット山中を行く「五体投地」ではありませんか。
先ず地に額を着け、腕を伸ばし、おもむろに腰を伸ばし、全身を地に着ける・・・・まさに「五体投地」の動きです。


写真ー3
肘で上体を支え前進し、腰を持ち上げ脚を引き寄せ、膝を曲げ全身を屈め立ち上がろうとする姿勢をとります。
残念ながら立上る機能は持ち合わせていません。
偶然にも机上の白ペンキの汚れが、前進している様子を記録してくれました。
五体投地は、この繰り返しを108回行うとのことです。


クライマーのつもりが五体投地の信仰者の姿に変わりました。
たったこれだけの部品と動力源で楽しめた数ヶ月でした。
 
平泳ぎのスイマーは胴体と腕と脚をどのように配置すれば再現できるかなどなど、思い付くことが一杯出てきます。苦しい楽しみが続きそうです。