リアルなクラーマーと名づけ工作し続けた発端を紹介します。
クライマーが紐を使い登ろうとしています。
以前にも掲示しましたが、写真ー1および2のクライマーは何か不自然な感じがします。
それは、紐の垂線から体が離れ、後に倒れそうな格好をしています。腕が疲れる形に見えました。
紐にぶら下がり、より楽に体重を支えようとするには、体の重心を紐の垂線近くに保つはずです。肘を曲げ頭と手先が接触するくらい体全体を縮めると想定していました。
ところが写真ー1,2のように、試作品の1号、2号共にその形は満足がいきませんでした。
胴体部分の重さに負け、肘の部分が開いています。
肘から手の部分を引きこむ力がないためです。
写真ー3
肘から手の部分を折畳むためにゴム紐の掛け方を変えました。
写真ー4の図に示すゴム紐の掛け方を思いついたものです。
写真ー4
紐とゴムの掛け方を示します。
これにより漸く「リアルなクライマー」の動きが達成できた次第です。
目で見た印象が一寸違うなと思った時には、何かどこかに不自然さがあるなと探求したくなります。
若い頃の造船設計の経験からか、見た目にバランスが良いものは力学的、構造的に適っていると思い勝ちです。今回もその癖が出、自然に見えるまでの永い戦いでした。
竹とんぼの羽根の形も見た目の良さを優先するためか、飛翔能力の進歩は見られません。