知るを愉しむ・・・目から鱗
箒(ほうき)、筆(ふで)、書(しょ)の三文字の共通点を見つけましょう。
右端の白紙に描かれたカタカナの「ヨ」の背中に横棒がはみ出た形。良く見ると三文字に組込まれています。
「つかむ」の意味を持つと教わりました。
白紙の「ヨ」の下の木を逆さに描いたようなケバケバ模様は「竹を繊維まで刻みほぐした物」、即ち筆の原型を表わすとのことです。
「手で持ち、竹が材料で、ケバケバしたもの」との説明を受けると「なるほど!」とうなずきました。
ケバケバを水平にした結果、今の筆となった次第。
「筆」から竹冠を取り去り、白紙に横棒を引いた途端に「書」という文字ができたそうです。
三文字の内、左端の文字「箒 ほうき」のケバケバ部分の両端が下に下り曲がっています。散らばった物を寄せる形のようです。
でも、ほうきの軸がありません。
漢字を編纂するような高貴な方は、箒は握らないものであったとのことでした。眉唾かもしれません。
現役時代、京都に出張の折、「中書島(ちゅうしょじま)」という駅で下車する機会がありました。地元の方に、読み方と由来をお聞きし教えていただきました。
「中国で魏代から明代初期まで存在した中央官庁の名。主に詔勅の立案・起草を司った役所のことです。京都にも平安の昔、その役目をしていた役所があったのだそうです。」とのことでした。