船の思い出・・・銀河丸
エンジンルームの様子です。
メインエンジン(三菱UEC52/105型 6200馬力)の上部の眺めです。
熱気に包まれた騒音と振動の固まりです。
吸入・圧縮・爆発・排気を限りなく続けます。剥き出しのタペットが順番を間違わず忙しげに動いています。
左側の太いパイプは排ガス管です。過給気を回した排ガスがこの管を通り、エコノマイザーで熱回収され、煙突から大気へ放出されます。この過給気のキーンと唸る音に慣れるのには時間を要しました。
燃料油(FO)や潤滑油(LO)の焦げたような臭い、局部的には40度を越える熱気と耳を裂く騒音。
こんな環境の中でも眠ることが出来るようになりました。
左上の赤い部品は予備のピストンです。
直ぐ手前の斜めのひも状のものは、天井クレーンのチェンです。船内でピストンの引抜き作業を行なうための装置です。
エンジン一機を回すのに、シリンダージャケット冷却水、燃料噴射弁冷却水、潤滑油冷却、これらを冷やす海水冷却系等。
機関を起動させるための空気槽・空気圧縮機からなる空気系統。
燃料を船外から取りれる燃料ストレージタンク、セットリングタンク、サービスタンク、それらを加熱する蒸気系統など機器と配管がぎっしり詰まっています。