船の思い出・・・バンクーバー・・・トラブル続出
バンクーバに着く朝、機関長から早速トラブルの報告、廃油焼却装置のファイアブリック(耐熱煉瓦)が落ちたとのことでした。
前船の保証技師からの報告でも同様なトラブルがあり、予想はしていたものの案の定でした。
バンクーバーでは、ジルコンとサルファーを積み込みます。デッキクレーンは使用せず港湾施設を使用し積荷。積荷作業に邪魔になるためクレーンを海側に振り作動テストをしました。
4番ホールドのクレーンの動きが異常であることを発見。ホイスティングとグラッビング操作が上手くいかない。最後にはモーターブレーキが効かずロープを反対巻きにしてしまう始末。
コントロール回路の異常です。
写真ー1
処女航海で入港した船には、港に停泊している船から航海の無事を祝う祝笛が鳴らされます。
それらの船の乗組みを招いて、パーティーが始まります。
そのパーティーで機関長との記念撮影。口早にしゃべる硬い感じの機関長でした。夜の10時頃でも空は明るく驚きました。
写真ー2
荷役中の上甲板。積荷の粉が甲板上に積もっています。乗組みはどんな時でも陽気です。
写真ー3
太平洋上でのクレーンのロープの交換作業。
キンクしたロープを取り替えます。予備品のロープを積んでいましたから人海戦術で作業を進めました。
ボースンが陣頭指揮を執り、若手がクレーンポストによじ登ります。
Φ30mm程のロープが無残にもクレーンの後ろに垂れ下がっています。
写真ー4
作業完了後、デッキ上でお祝いの撮影です。
一波乱あるたびに親密になっていきます。