有り余る時間を楽しく過す極意を知った友人らとの交流の場。 環境にやさしい趣味の世界へどうぞ。 趣味は現役の時から持つと人生が倍に楽しめます。
 
純竹高度用竹とんぼ・・・挟み込み軸

純竹高度用竹とんぼ・・・挟み込み軸

写真ー1
全数の大まかな外形が整ったら個別の調整に入ります。
一本一本の微妙な曲りや太さを調整します。
工作台の上で一本ずつ布ヤスリで仕上ます。35mm×150mm位の板に60番の布ヤスリを貼り付けています。

写真ー2
ほぼ完成したら瞬間接着剤を浸透させます。これで強度が増すわけではありませんが、少し硬くなる気がします。湿気防止と角部が丸くなるのを長引かせるのが主な目的と思っています。

写真ー3
接着剤の膜を滑らかにし完成です。羽根との組み合わせ時再調整が必要ですが、軸単体としては完成です。

写真ー4
重量がどの程度かを調べます。1g以下です。
スリット部分の直ぐ下が少し細くなっています。組み立て後時回転しやすくするために角を落とし丸くします。
瞬間接着剤を浸透させる前後で約0.05gほど重量が変わります。








純竹高度用竹とんぼ・・・挟み込み軸

純竹高度用竹とんぼ・・・挟み込み軸

教材として何本も必要とするため、「角おでん串21cm」を使います。約3mm角の串ですが、そのままでは若干太い感じがすることと、角部に丸みが残っています。
一本ずつの曲がりを直しながら手にシックリ来る軸材に仕上ます。

写真ー1
木片に両面接着テープを貼り、角軸を並べます。60番の布ヤスリにかけます。布ヤスリは幅広の木材に両面接着テープで2条貼り付けてあります。
軸材の4面を順次削ります。竹の皮に相当する面はなるべく削らないでおきます。強度(硬さ)を残すためです。4面を削るのに、一面ずつ削り・剥がし・貼り付け・削りを繰り返します。
剥がす時竹材が永久変形しないよう丁寧に剥がしましょう。

写真ー2
軸の尻(下端)に向って細くなるテーパを付けます。並べると写真のように尻つぼみになります。

写真ー3
羽根を挟みこむ部分のスリットの加工です。円鋸で切断したままではスリット幅が狭いため、薄っぺらなヤスリで削り拡げます。
角軸の中心からスリットの幅が左右にずれないよう均等に削り込みます。

写真ー4
左が円鋸で切断したままのもの。右がヤスリで拡張作業を加えたものです。
羽根の一枚一枚と軸の一本一本を組み合わせながらスリットの幅を拡げたり、羽根の尾根幅を狭めたりの調整が続きます。








純竹高度用竹とんぼ・・・挟み込み軸

純竹高度用竹とんぼ・・・挟み込み軸

一番難しいのが軸作りです。面倒です。
カーボンロッドやパイプのような人工でない自然材料を使いこなす「純竹とんぼ」。真直ぐな竹の部分を選んだつもりでも曲がります。

竹とんぼの先輩が仰いました。飛ばす瞬間にぶれないようにすれば大丈夫!
柔らかい「角おでん串 21cm」を軸に使い、飛ばす直前に両手でしごき曲がりを直すあの極意を今一度見たいと願っています。

写真ー1
スリット入れの作業。電動の円鋸を入手する以前は、小型の鋸(オルファ?)を使い、ヤスリで拡げる加工を施しました。

写真ー2
外見は出来たように見えます。
角軸の中心を捉えた柱を形成する楽しみ(苦しみ?)が始まります。








純竹高度用竹とんぼ・・・挟み込み軸

純竹高度用竹とんぼ・・・挟み込み軸

写真ー1
羽根の捻りを完了しました。捻りの強さ(ピッチ角の大きさ)を少しずつ変えてあります。

写真ー2
仕上の加工を終了しました。羽根中心部分肉厚を極力薄くします。孔の明けてある部分は羽根の中心で、ピッチ角度は90度(垂直)です。

写真ー3
拡大図です。左右の羽根の交差部分の稜線がピシっと現れるのが好いですね。

写真ー4
一枚ずつバランスを取ります。中心に明けた孔を潰さないように捻る配慮がここで生きます。バランス棒は0.5mmの鋼線です。篠竹の枝に差し込んで見失わないようにしています。








純竹高度用竹とんぼ・・・挟み込み軸

純竹高度用竹とんぼ・・・挟み込み軸

写真ー1
外形の削りを終わりました。
一挙に沢山作るのは、教材向けということもありますが、厚さや捻りの角度を違えることにより、飛翔性能がどの程度変わるかを系統的に知るためでもあります。

写真ー2
羽根を捻る前に中心付近の角部に丸みを着けます。加熱し捻った時に繊維がバラケないようにするためです。角部があると応力が集中し割れます。

写真ー3
捻る前に中心に明けた孔にピンを差し込みます。ピンは0.5mmの鋼線を使っています。
捻ることにより孔の貫通が歪んでしまいバランス取が出来なくなることを防ぎます。

写真ー4
加熱し捻った状態です。
削り終わってから羽根を捻ると、削り加工の微妙な差が影響し、羽根が歪み(シンメトリが崩れる)ます。そのため削り加工に入る前に捻りを加えます。競技用の竹とんぼとなると子供向けの教材と多少作り方が異なります。
ここから羽根としての削り加工に入ります。