有り余る時間を楽しく過す極意を知った友人らとの交流の場。 環境にやさしい趣味の世界へどうぞ。 趣味は現役の時から持つと人生が倍に楽しめます。
 
2009/10/25 13:05:52|竹とんぼの面白さ
子供たちとのふれあい

どんな遊びしてるの?・・・プレステゲームです。
プレステゲームってテレビゲーム?面白いの?・・・まーね。
いざ竹とんぼを削り、熱してひねることを実践した子の目は輝きます。

ある下水処理場見学会での、地元のインタビューワーと竹とんぼ先輩とのこんなやり取りを記憶しています。

Q:今日は、5歳のお子さんが二人もいましたが、大体年少でいくつ位から作れますか。
A:4〜5歳からできる方法と材料を準備しています。
ナイフを使わない作り方、冶具を使いナイフの使い方を教える第二段階、鑢(ヤスリ)を使い精密な加工をする第三段階へと、年齢や習熟度により教えたかを変えています。教え方やと取り組みの姿勢はグループのリーダーの考えにより異なり統一されたものではありませんが。

Q:親子教室で、結構お母さん達も真剣ですね。
A:最近の子供達(お母さん達もかな)は、ナイフを使うことを禁止されています。ナイフは良く切れるほど怪我はし難い話や、竹は熱すると柔らかくなり、常温では硬くなることなどを話すと新鮮に感じるようです。このような会話から親子の心が通じ合ったとお手紙を頂いたこともあります。

Q:実は若いお母さん達に教えるほうが楽しいのでは?
A:竹とんぼは煩悩を忘れさせます。
毎日サンデーの仲間達は、言います。「竹とんぼとおむすびは買うな、お母さんや兄弟の手作りの温もりが子供達に伝わらないから」と。

Q:子供達の目の輝きを見ていると、なるほど取り憑かれる意味が理解できました。ちょうど孫に教えているような皆さんの輝きが印象的です。
A:そのとおりです。どこの地域の子供達も過度の競争と情報に翻弄され、自然な時間に浸ることが少ないように感じます。
今日集まった仲間の大半は、青春を戦時中に過ごし、高度成長期をひた走ってきた方達です。親子の会話の糸口を見つけ出すお手伝いができれば幸せを感じる仲間です。地域や学校等で竹とんぼ教室を計画されるときは声を掛けてください。

見学会打上時の感想です。
国際竹とんぼ協会のメンバーの多くは、戦中戦後の社会を生き抜いてきた方々です。くみ取り式の便所が当たり前の時代から水洗トイレに変わり、炎天下の庭先で作った竹とんぼを、下水処理場の空調の効いた部屋で子供達に教えることが出来た機会を得て感慨深げでした。







2009/10/23 21:57:05|竹とんぼの面白さ
仲間との交流

 竹とんぼの集いで知りえた多くの仲間の皆さんに色んなことを教わります。 育ちも違い環境も違う人達との交流は、人生の幅・奥行きを大きくしてくれた気がします。

 ◎ 世代を超えて
 ◎ 地域を越えて
 ◎ 育ちを越えて
 ◎ 環境を越えて
 ◎ 性別を越えて
 ・・・・・お付き合いできることの素晴らしさを現役の時に知り、今に至っています。

 月に一度の例会に嬉々として参加される人生の先輩方々を見るにつけ、趣味の集まりは個々人の座る場所を確保し、「ここがあなたの座る場所ですよ。」とお互いが気遣うことが非常に大切であることを教わりました。 毎日サンディの有り余る時間をどう過そうか、と悩んでいる方々に集まる場所を提供するのが君の役目だと諭され「平塚市青少年会館」の予約に務めだし、早10年余となりました。さして苦労とは感じないところが趣味の世界なのでしょう。

 年に一度開かれる全国大会、任意に開かれている地区大会に参加し、一年ぶりの再会を機に酒肴を交えた竹とんぼ談義にふけり、夜を徹して技術口論は尽きず二日酔いのまま大会参加となることもしばしばです。

 竹とんぼ談義もさることながら、異なる世界を歩いてきた方との会話は「知るを楽しむ」意味でも飽きることがありませんね。お酒が一杯入ったほろ酔い加減で、現役卒業後の気楽さから思いもよらぬお話が聞けます。

超大手GCで現場所長を張った方:「山奥のダム建設現場での苦労話」
造船所で進水を担当した方:「船が滑り出さない時の苦肉の策」
棟梁になる前に怪我をした大工さん:「西岡常一さんの宮大工の話・・・木に学べ」
航空会社整備士さん:「グライダーでのきりもみ降下と気流の怖いお話」
などなど尽きません。







2009/10/23 14:11:50|竹とんぼの面白さ
手と道具への興味・・・・知るを楽しむ・・・・知らないことがいっぱいあるから面白い

 竹とんぼ仲間の先輩連と会話するうちに「手と道具」への興味が湧いてきました。
 物を作るには道具が必要ですが、その道具の成り立ちや大きさ(寸法)がどうやって決められたかなど知りたいことがいっぱいに出てきます。「あーそうだったんだ!」と理解できた時の清清しさは「知るを楽しむ」ことなのでしょうね。
 
 ◎ 飛ばし易い竹とんぼの大きさ(羽根の長さ)は?
 先輩連の談によれば「身長の6%くらい」が羽根の長さとして良さそうだ。
 羽根と軸の材料の組合せにより違ってくるが、教室用の竹のみで作る竹とんぼはこの位とのことでした。
 身長150cmの小学生あたりには、9cmくらいの羽が適当。軸は13.5cmの団子串。

 ◎ 自分が使っている、使い易い「箸の長さ」
 身長の15%の位の長さが使いやすいのだそうだ。
 一咫半(ひとあたはん)なんですよ。
 自宅に戻り「あた」「咫」を広辞苑で調べました。

 ◎ ビール瓶の持ちやすい太さ・・・・誰の手の大きさなのかしら

 ◎ 右手と左手の役目・・・・左手はセンサー、 右手を指示。
 
15年ほど前に、自宅から竹ノ塚(足立区)まで約3時間掛けて、月一度通った東京例会での先輩から賜った薀蓄であります。
 道具のデザインを研究していた秋岡先生の著書を知り、色んな歴史を知りました。

写真1. 新橋例会での「ヤスリ」の講習会
写真2. 左手はセンサーで、右手は働き手
写真3. 羽根加工用グラインダー改造品
写真4. 挟み軸スリット加工用工具の試作







2009/10/21 21:26:05|竹とんぼの面白さ
竹とんぼの愉しみ

 竹とんぼの愉しみは、「手と道具」を使い「工夫する」ことにあると感じています。他の工作にも共通していますね。

 作ることを遊ぶ・・・・手が考える
 
   高く飛ばすには

   滞空時間を長くするには

   遠くに飛ばすには

   より工芸さを増すには

 飛ばして遊ぶ・・・・・遊び方を考える

   高く   遠く   永く   美しく

 子供の遊びから大人の遊びに大変身 → スーパー竹とんぼ

 アイディアの創出と成功の喜び・・・・材料の進化

  全体を軽く  翼端は重く  左右の翼のバランスが最重要

  翼端の錘はタングステン  軸はカーボンロッドやパイプ

 おもちゃは物理学のかたまりである。

 羽根と軸のたった2つの部品の組合せに悪戦苦闘・飛行錯誤


 写真1.やすりを使って竹とんぼを作ることに驚きました。
 写真2.三枚羽根の竹とんぼ、友人に頂いたものです。
 写真3.秋岡先生のお宅で撮らせて頂いた作品です。
 写真4.最近の軸は羽根を挟みこんでいます。











2009/10/21 19:46:02|活動の様子
ボーイスカウト募集活動の支援(千葉15団)
 ボーイスカウト千葉15団のご依頼により竹とんぼ教室を開催
 (写真は千葉15団より)
 
 友人の取引先の方がボーイスカウトのリーダーをされており、新人の入団促進のイベントに「竹とんぼ教室」を依頼されました。昨年のボースカウト活動の中で、竹とんぼ教室が非常に好評だったこと、15団のリーダーの方が見学に来られ、竹とんぼの製作に夢中になっている子供たちに感心され今回に結びついたものです。
 友人の依頼に対し、材料、道具、作り方等を提供し、国際竹とんぼ協会千葉のメンバーに実技指導をお願いし無事修了しました。
 竹とんぼの仲間は全国に大勢居りますので、横の連絡を取り合い近場の仲間が対応することも可能です。
このため、教室用の羽根の大きさや作り方をある程度統一したマニュアルを作っています。