どんな遊びしてるの?・・・プレステゲームです。 プレステゲームってテレビゲーム?面白いの?・・・まーね。 いざ竹とんぼを削り、熱してひねることを実践した子の目は輝きます。
ある下水処理場見学会での、地元のインタビューワーと竹とんぼ先輩とのこんなやり取りを記憶しています。
Q:今日は、5歳のお子さんが二人もいましたが、大体年少でいくつ位から作れますか。 A:4〜5歳からできる方法と材料を準備しています。 ナイフを使わない作り方、冶具を使いナイフの使い方を教える第二段階、鑢(ヤスリ)を使い精密な加工をする第三段階へと、年齢や習熟度により教えたかを変えています。教え方やと取り組みの姿勢はグループのリーダーの考えにより異なり統一されたものではありませんが。
Q:親子教室で、結構お母さん達も真剣ですね。 A:最近の子供達(お母さん達もかな)は、ナイフを使うことを禁止されています。ナイフは良く切れるほど怪我はし難い話や、竹は熱すると柔らかくなり、常温では硬くなることなどを話すと新鮮に感じるようです。このような会話から親子の心が通じ合ったとお手紙を頂いたこともあります。
Q:実は若いお母さん達に教えるほうが楽しいのでは? A:竹とんぼは煩悩を忘れさせます。 毎日サンデーの仲間達は、言います。「竹とんぼとおむすびは買うな、お母さんや兄弟の手作りの温もりが子供達に伝わらないから」と。
Q:子供達の目の輝きを見ていると、なるほど取り憑かれる意味が理解できました。ちょうど孫に教えているような皆さんの輝きが印象的です。 A:そのとおりです。どこの地域の子供達も過度の競争と情報に翻弄され、自然な時間に浸ることが少ないように感じます。 今日集まった仲間の大半は、青春を戦時中に過ごし、高度成長期をひた走ってきた方達です。親子の会話の糸口を見つけ出すお手伝いができれば幸せを感じる仲間です。地域や学校等で竹とんぼ教室を計画されるときは声を掛けてください。
見学会打上時の感想です。 国際竹とんぼ協会のメンバーの多くは、戦中戦後の社会を生き抜いてきた方々です。くみ取り式の便所が当たり前の時代から水洗トイレに変わり、炎天下の庭先で作った竹とんぼを、下水処理場の空調の効いた部屋で子供達に教えることが出来た機会を得て感慨深げでした。 |