有り余る時間を楽しく過す極意を知った友人らとの交流の場。 環境にやさしい趣味の世界へどうぞ。 趣味は現役の時から持つと人生が倍に楽しめます。
 
上州竹とんぼの会 (国際竹とんぼ協会群馬本部)

 上州竹とんぼの会(国際竹とんぼ協会群馬本部)の定例活動の場所は「向井千秋記念子供科学館」の工作室です。がっちりした工作台、充実した機工具、壁一面の格納棚、外は広々とした草原で飛ばし放題の非常に恵まれた環境です。主催者Nさんの長年のご努力の成果と思います。
 
 会場の入り口近くには、竹とんぼ仲間の作品が常時展示されています。この会の特徴は、名立たる「竹とんぼの匠」を輩出すると共に、多くの子供たちに作る楽しさ、遊ぶ楽しさを伝えようと全国に呼びかけていることです。材料や資料を判り易く纏め、生涯活動関係者の為の指導者養成講習や出張指導を行っています。
上州竹とんぼの会は竹とんぼの普及に関してはぴかいちの成果を上げています。初めて「国際竹とんぼ協会」東京本部にお邪魔した時にNさんとお会いし、初級竹とんぼの作り方を教わり、教え方も教わりました。
 
 この地で開催される竹とんぼ競技は、自己申告制で競い合います。自分の作った竹とんぼの性能を自分自身の力で飛ばし、「高さ○m、距離○m、滞空○秒」と申告し試技します。申告値と実測値の差が少ない方の順位が上となる競技規定です。作り方が拙くても、飛ばし方が上手くなくても自分の技量を読み取り挑戦すれば賞が貰えるチャンスがあるやり方です。ご老体にも子供にも優しく配慮した競技方法ですね。

 例会 毎月第一日曜日、第三日曜日に開催

 場所 館林市 向井千秋記念子供科学館3F

 写真1 3Fロビーの展示
 写真2 工作室 (2009・11・22 競技大会時撮影)
 写真3 広場の様子(同上)







2009/11/20 22:31:40|競技大会の様子
競技大会秘話(1) 手作り参加賞

 競技大会に参加する楽しみの一つは、参加記念品を頂けることです。特に手作りの品々の製作工程や材料の使い方、デザインの成立ちなどをこっそり吟味する楽しみがあります。
 記念品にはその地方の特産物や銘菓、手作りの竹とんぼ関連グッズなど、大会開催地の皆さんが知恵を絞った品々が披露されます。竹とんぼ仲間の帽子や胸には幾つものバッジが着けられています。専門業者に依頼したかなり手の込んだ高級な作り物、一方では素朴な味わいのある手作りのバッジなどいろいろです。主催者の皆さんは、スポンサーの有無に係らず、大会参加費用を押さえ、負担を少なくする努力をされています。
 第26回全国大会の記念バッジも手作りです。10月下旬の開催を目標に、3月頃から段取り始めました。
 他の大会で頂いたバッジの直径や厚さ、材質、デザイン等を参考とし夜なべ作業を続けました。ベースの円板は電線結線工事用タグの購入試用、プラ板の円形加工などを試み、結果、丸棒(30mmラミン)を切断することに落ち着きました。
製造原価に占める割合が大きいブローチピンの購入は、沖縄のネットショップから取寄せました。お陰で都内の手芸店で購入するよりも安く収めることが出来ました。
 問題は丸棒を均等厚さに切断し、3mm厚さの円板を確保する方法でした。そこで試作した冶具が写真3に示した「位置決め機能付き鋸案内冶具」なるものです。
鋸の案内には、100円ショップで購入した樹脂製物差しを、丸棒固定レールはアルミニュームのパネル枠を流用、ベースは息子の新築時の廃材の在庫品から引張りだし活用したものです。
 表面のデザインはパソコンを使いペイントとワードアートを駆使、用紙はUVカット透明保護フィルム付きの強粘着ラベルを見つけました。
 業者に頼めば簡単ですが、この失敗の繰り返しや試行錯誤、試供材料の探索などが愉しみの一つになります。競技に参加する面白さもあるのですが、競技大会を計画し運営することや、手作りの参加記念品を考え試作する過程を一番楽しみました。
竹とんぼから授かる愉しみのひとつがここにもありました。
 
 写真1 第26回大会の参加記念バッジ
 写真2 手作りバッジの例
 写真3 位置決め機能付き鋸案内冶具
 写真4 ベース円板平面加工
 写真5 塗装工程









2009/11/18 22:07:37|竹とんぼの面白さ
平成の「名水100選」に飛び交う竹とんぼ

 竹とんぼを名刺代わりに持参し、初対面の方との交渉がスムーズに運び非常に助かったことが何度かあります。加えて、個人的にもその後の交友関係の絆を深めることができ今も続いています。お互いの趣味は異なっていましたが、「没頭できる趣味を持っている」という共通項により琴線が共振しました。
 
 その経験から、現役当時大変お世話になった先輩のご活躍に役立てばと思い、友禅模様に着飾った「飾りとんぼ」を100機ほど進呈しました。その先輩は「平成の名水100選」をテーマに各地の自治体における水環境への取り組みなどを視察し全国を飛び回っています。千代紙で着飾った竹とんぼが同行を許され各地に足跡を残しつつあります。
 
 これが縁となり竹とんぼ仲間が増えれば嬉しいし、異なった趣味の方との交流に結びつけば手に肉刺(まめ)を作った甲斐があったなと思う次第です。そろそろ在庫が少なくなってきた頃でしょうか。各地の反響をお聞きしここに披露したいと思います。
 
 外見の見栄えに囚われてはいけません。着飾る前には、競技用と同じようにバランス調整し、テスト飛行を徹底的に行い自主検査に合格した品々です。
 
 京都友禅と加賀友禅の違いを調べたり、染めの手法を勉強したり、和紙と洋紙の違いなど興味が益々増えます。これも竹とんぼから教えられる愉しみ方です。作り方をそのうち披露しましょう。
 
 「名水100選」の地で作られた銘酒を頂ける余禄もまた愉しみの一つです。竹酔!







2009/11/17 21:44:56|国際竹とんぼ協会紹介
竹とんぼ仲間の垂涎の的  「竹とんぼからの発想」

 国際竹とんぼ協会の生みの親とも言える「秋岡芳夫先生」にお会いしたことはありません。竹とんぼの仲間に出会い、著書があることを知りましたが既に新刊本は見当たりません。幸運にも神保町で漸く古本を見つけることが出来ました。残された著書「竹とんぼからの発想」(講談社ブルーバックス 昭和61年)を無我夢中で何回も読みました。背表紙はぼろぼろの状態です。
 数年前に先輩からの情報で、復刊の機会を作り出す方法があることを知り活動しましたが実を結んでいません。
写真1は、その当時作った連絡メモで勤め先や仕事関係の皆さんにご協力依頼したものです。
メモは次のような内容です。

 ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか。
 今年から国際竹とんぼ協会の副会長に推薦任命されました。
5回目の戌年を迎え、ソフトランディングの準備をしている昨今、多くの仲間との交流の機会を通し、会社生活だけでは遭遇し得ない機会に恵まれ2倍の人生を楽しんでいます。
大量の団塊世代が定年時期を迎え、有り余る時間の過し方に戸惑う姿を見るにつけ、お手伝いができたらと思い、写真の様な活動を続け大いに遊んでいます。
 こんな折、竹とんぼの趣味仲間(竹とんぼ症候群奇族集団)のバイブルであり、垂涎の的になっている「竹とんぼからの発想」を復刊できる機会があることが判り、仲間同士で運動中です。団塊の世代の大量定年を迎える今こそ、このような貴重な資料が必要です。
 ご興味のある方はぜひ下記のホームページにアクセスし一票を投じて下さい。多くのメンバーがご高齢でパソコンを使える環境に無い方も居られます。是非ともご協力頂ければ幸いです。友人の皆さんにもご紹介下さい。
登録するまでにややこしい手続きを経ますがよろしくお願いします(無料です)。
 http://www.fukkan.com/  (100票以上で交渉権ができます。10,000票を目標にGo!!。)
 当協会には全国に仲間がいます。竹とんぼ教室の出前には近場のメンバーと連絡を取り合い、地区活動や各種イベントでの竹とんぼ教室開催のお手伝いに応じています。ぜひご連絡下さい。

 
 じっくり腰を据え再度復刊活動を始めようかと思います。

 写真1 復刊活動の依頼メモ(2006・3月)

 写真2 「竹とんぼからの発想」秋岡芳夫著 講談社1986年

 写真3 復刊ドットコムの新聞記事(2008・12・26)

 







2009/11/16 14:58:27|国際竹とんぼ協会紹介
協会通信紙 夢中人

 国際竹とんぼ協会の会員相互の通信紙「夢中人」を奇数月に発行しています。  

「日本の伝承遊び 竹とんぼ を新しい視点と工夫で創造し、 その輪を広げ、大人の夢を追いかける仲間の会」

を副題に掲げています。
 
 手作りの記事、編集作業、低価格の印刷依頼、折畳み作業、袋詰めから宛先シールの貼り付け作業を協力し合い行います。 
 
 記事の内容は、全国大会および地区大会の模様、竹とんぼ教室などの活動状況、竹とんぼの作り方や冶工具の工夫、安全対策、関連グッツ紹介、竹とんぼの歴史探索記事など、全国の仲間が執筆し、情報の交換を行っています。インターネットを活用した情報のやり取りは早くて便利ですが、その一方でネットの活用環境に無い方々への情報提供に役立てています。
 
 年間購読料2,000円を頂いています。どなたでも申し込みは出来ます。全国の仲間への連絡手段として、協会活動(竹とんぼをとおして遊ぶこと)に参加される方に購読をお願いしています。 
 
 新橋クラブの例会の場をお借りし、年間の諸行事の割付計画、連載記事の依頼など編集会議を行っています。  
 
 写真1 夢中人の表紙(91号 2009・11月)  
      第27回全国竹とんぼ競技大会の特集号 
 
 写真2 新橋倶楽部での梱包作業  
 
 写真3 梱包完了