有り余る時間を楽しく過す極意を知った友人らとの交流の場。 環境にやさしい趣味の世界へどうぞ。 趣味は現役の時から持つと人生が倍に楽しめます。
 
2009/12/09 22:17:35|竹とんぼの面白さ
工夫する愉しさ  等身大の竹とんぼアトリエ

 竹とんぼ作りを紹介しお勧めするのは、大掛かりな設備を必要としないからです。丸竹を割る、切る、鉋を掛ける等の素材成形作業は庭仕事となりますが、竹とんぼ工作の大半は小さなスペースで出来ることです。羽材を小型万力に固定し外形を切出すこと、最も神経を使う軸孔開け、ヤスリ仕上げの作業など卓上で可能です。家族が寝静まった夜中に、背中を丸め工作に没頭する姿を想像して見てください。
 
 マンション住まいの方、自宅に工房をお持ちの方、猫の額で工作する方など居住環境は異なりますが、作業内容と作業場所を工夫し独自の愉しみ方をしています。例会で紹介されるアイディアを持ち帰り、自分なりのスタイルに変更し活用することも面白みの一つです。
 
 戦後公団仕様で建設された狭い社宅住まいをしていた頃使っていたライティングデスク(写真1)が竹とんぼアトリエです。30代半ば頃に購入したこのデスクは、新商品のアイディア描きに使われ、今は竹とんぼの高性能羽根の捻り出しに酷使され現役バリバリです。
作業が終わればテーブル板を閉め格納するつもりが、雑物置き場となっています。

 作業スペースはゴミ受けを兼ねた木箱です。この木箱は大分県の一村一品の贈り物の木箱でした。木箱側壁にスライドレールを着け、その上に作業台を載せています。作業台には、小型万力とゴム板付き削り台が組み込まれます。作業台を左右反転させれば万力作業が出来ます。作業台をひっくり返し、材料・工具類と共にアタッシュケースに収納し持ち運びが出来ます。

 こんな廃材を利用した工夫も楽しみの一つです。皆さんそれぞれの作業環境に応じた冶具や工作補助具を工夫しています。
道具や冶具はこのような工夫の積み重ねと、時間という洗練作業の結果今に残されているのでしょうね。100年後のホームセンターには、竹とんぼ専用冶工具のコーナーが設置されるかも知れません。







東京本部 足立区花畑 

 足立区花畑の東京本部は、竹とんぼ協会の存在を知り、スーパー竹とんぼの魅力を教えて頂いた多くの方とお会い出来たメッカです。秋岡ドマ塾生や竹とんぼ百戦錬磨の兵どもに混じり、初級竹とんぼの作り方を伝授された場所でもあります。

 場所  足立区花畑 生涯学習センター

 日時  第一日曜日 9:00〜17:00

 2階の工作室にはがっしりした工作台が完備されています。近くには公園があり、飛ばしの披露会も開ける恵まれた環境にあります。春には桜が満開となり、酒宴が催されるのも楽しみの一つです。近くのお蕎麦屋さんがこれまた愉しみで、その量の多さといったら右に出るものは無いでしょう。

 国際竹とんぼ協会の△マークをデザインされた元会長が主宰され、多くの仲間たちが巣立っています。
是非訪ねてみてください。

 平塚駅を7時頃の電車に乗り、藤沢駅で同道する仲間と合流するため一旦下車。ホームで狸蕎麦をすすり、再び乗車。東京駅で乗り換え上野着。上野から地下鉄に乗り「竹ノ塚駅」下車。駅からはバスに乗り「団地入り口」で下車。この旅の3時間は、先輩との竹とんぼ談義にあっという間に過ぎていきました。
「竹ノ塚」と聞いた時は妙に縁ある名前だなとびっくりしたことを記憶しています。蛍雪星霜の3年間通い続けました。

 相前後し湘南平塚支部を主宰することになり、教室の準備や競技とんぼの製作に奔走・没頭した一時期でした。そのため「竹とんぼ製作工程表」なるものを作り、仕事と家庭と趣味の鼎立を図り、バランスの取れた日々を過す努力も必要でした。まさに「竹とんぼ症候群に陥ると出世は覚束無くなる」と先輩の助言を頂いたのもこの時期でした。
 
 仕事が上手くいかない時には趣味も乗りません。仕事にも趣味にも没頭できたのは、竹とんぼが教えてくれる切替のバランスそのものでしょう。この貴重な一歩を踏み出したのが「花畑」の教室でした。

 写真1 工作室入り口の看板

 写真2 先輩から頂いた花畑への地図
 
 写真3 第25回全国大会の準備風景
 
 写真4 竹とんぼ製作工程表 (2000年島根大会前後)







2009/11/29 21:44:48|竹とんぼの面白さ
人を知る楽しさ・・・竹とんぼ神社・・・緻密な脳・手・目、根気

 「竹と如何に遊ぼうか」 と新酒をグビリグビリ頂きながら新作を考えるのが新年の事始とおっしゃる方がいます。その作品は竹とんぼではなく「竹のミニチュア」です。

 竹とんぼの実力は全国大会上位クラスです。大会が近づくまでは竹とんぼは作らず、専らミニチュア作りに没頭するそうです。竹の端材を大切にし、使う竹の部位もイメージどおりの作品になるよう思考するとのこと。部品一つ一つの寸方を図面化し、切り刻んでいくのです。全国の何名かの皆さんにお贈りされていますので、その数と加工の手間といったら大変なものです。
 
 7、8年前の全国大会の際お会いし、何故か気心が合い、ウイスキーの小瓶に詰めたおいしいお酒を頂いた記憶があります。それ以後写真のような作品を頂いています。作られた作品には、贈る相手のサークル名を入れるなどにくいほど気配りをしてくださいます。
 
 大会に参加する日には、竹とんぼ神社にお参りし 「二礼、二拍、一礼」 必勝を祈願しています。結果は実力です。
 
 名古屋市在住のこの竹とんぼ仲間から発信される来年の新作がどんなものか今から楽しみです。距離も時間も越えたお付合いが出来ること、これも竹とんぼから頂く愉しみのひとつです。

 写真1 山門・・・掟は竹とんぼ条文が
 
 写真2 鳥居・・・神社の名前が読めますか
 
 写真3 奥の院・・・社には竹とんぼ明神が鎮座
 
 写真4 BAR BOTTAKURI SAKAE
      BAMBOO HOTEL ON BAMBOO STREET
      銃の代わりに竹とんぼ








2009/11/27 22:43:44|竹とんぼの面白さ
人を知る楽しさ・・・・温故創新・・・・篆刻の大家
 竹とんぼ仲間の皆さんは「竹とんぼ」以外にも色んな趣味をお持ちの方が大勢居られます。
「篆刻の大家」とお呼びしている都内にお住まいの方の、漢字の知識の豊富さや書籍に関する情報収集力には驚愕しっ放しです。
懇親会での酒肴を嗜みながらのお話は何時も感銘を受けています。「温故知新」であり「温故創新」(写真1)であれと。「大家」には竹に関する本の情報をお聞きし、貴重な古本を頂いたり、殷文字から始まる漢字に関する資料を頂きお世話になっています。
 
 写真2は、「Chikusui」のために刻んで頂いた印です。小型のものはプレゼント用竹とんぼに捺印し勿体を付けている次第です。第26回全国竹とんぼ競技大会の副賞として贈られた印は、受賞された方のお好みの文字を刻んで頂いたものです。全くの限定品です。一生ものですよ。

 写真3は、最近頂いたメールの末尾に添付されていた家居印とのことです。どんな意味が書かれているのでしょう。
(釈文)(吾が)家は品川の御殿山の竹(が生えた)西麓に在る・・・・・との事です。







2009/11/25 21:36:41|競技大会の様子
飛ばしフォーム 良く飛ぶ極意・・・練習に尽きるお話
 「スーパー竹とんぼ」は遊びの域を超えすでに「スポーツ競技」である、とある大学生が卒論に書いたとのことです。

 確かに各大会に参加し、皆さんの「飛ばしフォーム」を見ていると実感します。
自分でも飛ばすのですが思うように飛びません。引き手を一気に胸にぶつかるように引け!」と教えられ、そのように心掛けると確かに手ごたえの違いが判ります。
 
 上位入賞常連者の飛ばし方には一定の形があるようです。
 引き手の指の先端にグッと力を入れ最後まで押し付ける要領で引き抜く。
 スタート時の体のフォームは、両足を左右に軽く開いた形で立ち、回しはじめから回し終わるまで真正面を向いています。
 引き終わったときには上の写真のような形となります。
飛び上がる竹とんぼを目で追うな、正面を凝視し掌・指先に全神経を集中せよ、と指導されています。

 競技での成績上位者は常に飛ばす練習を大切にしています。ゴルフの経験はありませんが、スイングの練習と通ずるところがあるようです。

 「ゴマを擂るより軸を擦れ」とどなたかが仰いました。

(注 : 子供たちに教えている飛ばし方と競技の飛ばし方は異なります! 安全のためご留意願います。)