チェチリア工房

ここは、工房という名の音楽室です。音楽は目に見えませんが、必ず何かを創造しています。天井が高く素晴らしい音響が自慢のスペースです。レッスンやコンサート その他、創作活動の発表にご利用ください。
 
2022/05/05 1:23:04|楽曲解説
武久夢二/小松耕輔 母
1919年(対症年)作曲家で音楽評論家の小松耕輔が竹久夢二の詩に曲をつけたもの。小松はフランスに留学していたこともあり、フランスの近代音楽についての解説書も書いている。また、童謡運動にも深く関わっていた。
レトロな大正ロマンを感じさせる、悲しく美しい画家であり詩人の竹久の詩に曲をつけたこの作品は、小松の代表的なものである。

親不孝ばかりしている息子の帰りを、故郷で待ちわびる母の姿を素朴に歌いあげている作品である。

前回は息子の帰りを、船が着く港に迎えに行く母の姿を描いた曲でしたが、今回は故郷の家で待っている母を歌った曲である。 







2022/05/04 3:58:03|楽曲解説
母の曲・・・岸壁の母
岸壁の母とは第二次世界大戦後、ソ連の抑留から引き上げ船で帰ってくる息子を待っている母親の総称。
ソ連からの船が着くたびに見られる光景だったそうだが、時の経過につれ、決まった顔ぶれが桟橋に立つ姿が見られるようになり、マスコミが取り上げ、映画化された。

二葉百合子がうたった「岸壁の母」のモデルは実在の人物で、待たれていた子供は養子、娘を相次いで亡くした末に家主であり資産家であった家からもらった息子であった。昭和25年から、ナホトカからの船が着くたびに舞鶴の岸壁に伏すこの帰還を信じて、6年間、立ち続けた。その間、昭和29年には死亡理由認定書が発行され、31年には戦死告知書が東京都知事より発行された。

だが、平成12年に慰霊墓参団が上海で生存している(本人名義の身分証明書を持っていた)息子を確認した。(この人物が本当に身分証明書の人物であったかは未だに疑問視されているが・・・)
岸壁の母は昭和56年享年81歳で死去。息子は母が自分の事を待ち続けていたことも、知っていたが、「死んだことになっており、今更帰れない」と帰国はしなかったそうだ。

文芸春秋に「岸壁の母」49年目の新証言が掲載された。

この歌が実話だったということは、初めて知った。
ソ連からの引き上げの様々なドラマは、私の小学校の担任が引き上げて来た軍人だったから、良く聞かされた。

いま、現実に起こっている戦争も含め、思いは複雑で重たい。
戦地に赴く者も、送り出す者も、また待つ者も、帰ることも
ひとたび、戦争の中に入ってしまえば、単純な問題ではない。

 







2022/05/03 2:39:20|楽曲解説
「母」の曲
カヴァレリア・ルスティカーナから「ママも知る通り」
イタリアのヴェリズモオペラ(リアリズム文芸運動)からの典型的な作品。

曲は素晴らしく美しいが
ストーリーは・・・・
きょうみのある方は、短いオペラなので、
是非、全体を聴いて頂きたいです

写真は「長崎の母子像」

・・・・さて、
「母子像」という小説がある
娘として見る母親と、息子のむる母親とは
それぞれどんなものなのだろう

日本の小説だが、この時代の10代のこどもたちには
きっと理解しきれないだろう・・・・
戦争や貧しい時代から生まれた芸術作品を
これからの子供たちは、どう鑑賞するのだろうか

平和に感謝する・・・
それは戦争を間接的にでも、聞き知っているからなのか
難しい問題にぶち当たる







2022/05/02 0:54:16|チェチリア工房情報
GW中のピアノ教室はおやすみです。
小学生のピアノ教室のみなさんへ
GW中はお稽古はお休みです

地域のお祭りや
ご家族との時間を大切に
そして、継続は力なり!
毎日のお稽古は欠かさず ちいさな一歩を積み重ねましょう

5月は母の月間で。
母の日まで、世界の各地のははのうたについて、
解説します

 







2022/05/01 0:59:01|あれこれ
5月は母の日・・・・
母の日
子供の日
家族を大切にする月

なんとなくワクワク・・・・期待が湧きおこる 
今日この頃