第9回神奈川七沢多喜二祭に行って来ました。
今日の多喜二祭では田島一(はじめ)さんの講演と
映画「鶴彬・心の軌跡」の上映があった。
会場の伊勢原市民文化会館ホールの入口には
2月24日にNHKで放映された歴史秘話ヒストリア (http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/index.html) で紹介された
小林多喜二のデスマスクが展示されていて(はじめて見ました)
その隣には虐殺された多喜二の遺体の写真(全身を覆う、特に下半身股のどす黒い内出血のあと、首や腕に残っている縄の痕、釘か錐を打込んだらしい穴の痕)が展示されていました。
また会場では歴史秘話ヒストリア にもあった多喜二が逗留した七沢温泉の
福元館の女将さんも紹介されました。
講演は日本民主主義文学会副会長で「ハンドシェイク回路」等、多数の著作のある田島一(はじめ)さんが「たたかいの文学、多喜二と現代」をテーマーに
「(160万部突破し流行語TOP10にもなった)
蟹工船ブームは貧困と格差が広がり派遣問題など社会の閉塞感が広がる中で社会現象として今も静かなブームが続いていて海外まで広がっている。
作家は現実に関わって人間の生き方を追求する目位置が大事で読んだ人の人生を変える力がある。高い芸術性を持って社会を変えて行く使命がある。」と語られた。
映画「鶴彬・心の軌跡」は戦争の無残さを鋭く突き刺す一方、社会の底辺に生きる人々には温かな目を向けた川柳作家、鶴彬の特高に検挙され手縄のまま多喜二と同じ29歳で死んだ 鶴彬の生涯を描いたもので生誕から100年の今年、神山征二郎監督によって制作されたものです。
写真は上から@会場入り口の展示、Aデスマスク、B挨拶する相原進さん、C講演する田島一(はじめ)さん。