ある夜、夕飯の片付けなどの用が全て済み、私がPCに向かっていた時の事です。
いつもならこの時間、テラはとっくにオネムモードで、部屋の何処かでウツラウツラしています。
ところがこの日はふと気付くと寝ているはずのテラが見当たらない。
広くも無い部屋を一周ぐるっと見渡して、机の下やらベッドの陰やら見てもいない。
どこ?
トイレの前に洗面所、玄関まで見に行ったけどいない。
???
部屋に戻って、何気に正面のサッシに目を向けると、

曇りガラスの向こうで何かが動いた様な…
あっ!いたっ!!

なんで、そんな所に!
サッシの外は名ばかりのサンルームです。
朝のほんの短い時間しか日が当らないもので、名ばかりです。
タイル張りなので床はヒンヤリ涼しく、夏の間テラはよくここで寝ていました。
でも最近は十分涼しくなったのでここで寝る事も無くなっていました。
使用頻度のかなり低いテラのトイレも一応ここに置いてあるし、開けっ放しにしておいても何故か寒くないので冬でも開けたままのサッシです。
この曇りガラスの向こうには、テラのドッグフードやオモチャ等が置いてある棚が有ります。
どうやらその棚を見つめていたようです。
何か要求が有る時、見つめていると叶うという経験値が高いので、見つめるのです。
(例えば、お友達ワンコのお家の玄関を見つめていると何故か開いて飼い主さんが出て来てくれて、しかもオヤツが手に入るとか…
ボールを人の足もとに置いてその人を見つめていると、ボールを投げてくれるとか…)
今回は、この棚に置いてあるはずと“勝手に”思い込んでいる何かを取ってほしいという要求の様です。
何も特別な物は無いんですけどね〜!

だから、そんなに見つめても何も無いんだってば!
と言ったところで“勝手に”思い込んでいるので諦めないんですよね〜。
ためしに適当な物を棚から渡してみたのですが、やはり要求の物ではないのですね〜。
おそらくですが要求の物とは…
数日前にチョット置いた物が有るのです。この棚に。
それは『犬用ふりかけ・カツオ味(試供品)』なんですが、その時チョット置いただけで、すぐに『テラご飯』にかけてあげちゃったのでとっくに無いのです。
その『ふりかけテラご飯』がかなり美味しかったらしく、食べ終わった後もこの棚を気にしていたのです。その時は。
でも、それから数日間なんともなかったのに…
突然、とても美味しかった記憶が蘇った様で…
ここに美味しい物があるはず!と確信を持っているのです。
大変迷惑で、テラに都合の良い記憶です。

だから見つめても出てこないって!!ふりかけ!
早く寝てください。