急に、なぜか 日本画 が観たくなったので。 山種美術館へ行きました。 この絵は、村上華岳 の「裸婦図」大正9年の作品で 、(163.6×109.1)等身大程の大きさです。 土色に赤みを射した薄衣にアクセサリーをつけた女性は、とても清楚で、それでいながら…そうでもないところも、漂わせています。 一見、ダ・ヴィンチの「モナ・リサ」に似ていますが、真意は解りません。 同じ日本人であるセイか、言葉も宗教も習慣も民族性も歴史も変換する事なく、素直に楽に心に染みてきて、スッキリして鑑賞していたように思います。 あまり日本画に興味はなかったのですが、やっぱりそんな年齢になってきたって事かな?!やまのあなたに憧れて遠くをばかり見つめて冒険をして、やっぱり青い鳥は家の近くにいた!みたいな…?!
…一言で言うと、華岳は自分を明らかに極めたのだと思います。 誰もが持ってるだろう煩悩を放置せず、犠牲ではなく偽善でもなく、あえて、自分を研ぎ清ませて、果てるまで、限界まで、美しさを 追求したのでしょうか?! 観音様の様な裸婦に対象者が居るのかどうかわからないけど、この絵は華岳そのものの様な気がします。 あるいは、対象となる人がいて、その人を守るが如く自分の想いや美しさを封印してしまったのかとも思ったのですが、
いやっ・・・・・違う!
自分自身を極めて生きたいと思いこんだのかな?! 華岳の求めるもの。 憧れです。 まさしく、それです!
自分の弱さを認めるのは勿論だけど、 美しい強さを明らかに極め、 諦められたらどんなに幸せな事だろうか…?!
きっと華岳は、見たんだろうな〜?! 真意の…極楽を…生きながら…!
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