手作りマイコン用組み込みOSの紹介と、丹沢山歩きの記録です。
 
2011/12/30 18:09:15|丹沢の山歩き記録
高畑山の落ち葉掻き 2011/12/18
相棒のモトさんが死んでしまった。

横浜市民マラソン(10kmコース)を走ったモトさんは、次の日曜日には私と滝郷沢に行く約束をして、週中の木曜日(12/8)に宮ヶ瀬へ入ったまま戻らなかった。捜索1週間後、沢に滑落したモトさんが発見された。

事故を起こさないようにとお互いにいつも戒め合っていた。一人の時は冒険しないと約束していたので、危険と分かっての行動はしていないはず、おそらく安全な下降場所を探しながら斜面を歩いていた時の事故だろう。

モトさんとはキュウハ沢のエンジン探しでたまたま出会った。なぜか気が合ってその後の2年8ヶ月、ほとんど毎週の山行きを共にした。身軽で怖いもの知らずのモトさんは案外、愚図で臆病な私と歩くことでバランスがとれていたのかも知れない。

Vルートの魅力にはまったモトさんと私は、丹沢の主立った尾根や沢を次々に歩いた。(もっとも私はモトさんにくっついていただけだが)。おかげで普通は味わえないような達成感やら恐怖感やら、そして怖じけずに挑戦することを経験した。それは私自身の人生を前向きに取り組むことに大いに役立っている。

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沢の源頭詰めをしたとき、ヤブ尾根から抜け出たときにたどり着いた登山道はオアシスである。「あぁ、これで生きて帰れる!」と思うのだ。今日はその登山道への恩返し、ヒル繁殖を防ぐために高畑山の落ち葉掻きボランティアに参加した。中津川を挟んだ東側のモトさんの遭難した滝ノ沢(境ノ沢)や山々を眺めながら登山道の落ち葉掻きに精を出した。

写真左◆御殿ノ森からゴジラノ背を望む
この時期の宮ヶ瀬を歩くのは楽しい。緩急のある尾根やいろいろな滝のある沢がまるで箱庭のように凝縮されている。モトさんは「くまなく歩くんだ。」と、毎週中の休日に入っていた。

写真中◆落ち葉掻き七つ道具を点検
くま手とちり取り、落ち葉を入れる大きな袋など道具にもノウハウがある。

写真右◆落ち葉をバンバンと掃き捨て
20数名が順番に持ち場を決めて高畑山から三又登山口までの落ち葉を掻く。

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モトさん捜索には大勢の方が手伝ってくださいました。感謝申し上げます。また、遭難後しばらくはブログを書く気持ちになれませんでした。報告とお礼が遅くなったことをお許し下さい。







2011/12/06 23:05:06|丹沢の山歩き記録
大滝新道、市原新道 2011/12/4

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今度の日曜日は快晴間違いなしだが、モトさんは横浜を走るというし「さて、どこへ行こう」、思い切りロングコースをとも思うが、日の短いこの時期、真っ暗になるのは心細いので「やめた」。
よし、それなら良い子のVルート100だ、歩いていない尾根がいっぱいある。まずは、沢を歩くとき気になっていた大滝新道と市原新道に行こう。





◆大滝新道取り付きのロングロープ
早戸大滝落ち口から落ち葉混じりの泥斜面をロープを掴んで登る。その長いこと長いこと30〜40mはあるだろうか。結び目がないので途中で手がくたびれて滑りそうだ。登ってしまえばどうということはない尾根だが、これがまた長い。沢歩きでは何が登場するか分からないので緊張の連続なので「ああ、くたびれた。」などと言っているヒマはない。ところがこういう単調な尾根歩きはきついのだ。

◆棚沢ノ頭付近のおかしな木
稜線の登山道は360°視界が開けて大パノラマだ、この辺りは丹沢で一番視界が開けた場所だろう。特に今日は地平線も水平線もみんな見える。




◆蛭ヶ岳山頂から富士山
年に4〜5回ここに来るが通過点で通り過ぎるだけだし、たいがいはガスって檜洞丸もろくに見えないのだが、今日は素晴らしい展望のなかでランチだ。市原新道を降りて丸尾根を抜けると元気なシルバー登山隊約10名とすれ違う。いくつかに分かれる踏み跡の主だったものをたどると雷滝の巻き道の上に出た。市原新道と書いた皿があるのでこれはこれで良いのだろうが、Vルート24では中ノ沢出合に降りている。はて、どこで外れたのか。

早戸川を渡渉すること4回、水も多いだろうと覚悟してゴム草履を持ってきた。少々、水の冷たいのを我慢すれば裸足よりうんと楽である。








2011/12/06 23:04:42|丹沢の山歩き記録
早戸川の上流の沢は太礼沢、垂井沢?
先週、山行を終えて伝道に戻ると「上に滝はありましたか」と聞いてきた、さっきまで河原上流ををウロウロ歩いていた若者二人だ。聞けば早戸大滝を目指したが、登山道がよく分からないので河原を歩いて行き詰まって戻ってきたとのこと。

伝道の案内板が新しくなったのは気付いていたし、大滝まで1時間半というのはちょっと厳しいとかなと思っていた。改めてゆっくり見たら、この前歩いたのは太礼沢のはずが垂井沢...えぇっ?
 垂井=たれい=太礼
呼び方を間違ったかなと思ってハイキング地図を見ると太礼沢。まあ、マニアの世界の事だからどっちでも良いとは思うが、そういえば花立小僧さんのHPにもこんな事が書いてあったな。







2011/11/29 21:36:51|丹沢の山歩き記録
後藤兵衛沢ほか 2011/11/27

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早戸川の辺りははだいたい歩いた。残る沢はどこだと目を付けたのが後藤兵衛沢。ついでに適当にまわりを歩こうとモトさんと出かけた。先週の円山木沢は早戸川を裸足で渡ること2回、冷たかったのと面倒くさかったのと。
後藤兵衛沢へは早戸川の渡渉が必須。今日は避けたいと三日月橋上流の林道から後藤兵衛沢までトラバースだ。強引に登るとまもなく急斜面。どうせだからと名知らずの沢を2回昇降して早戸川に降りる。河原の大岩の裏をまわると後藤兵衛沢だ。

◆待望の後藤兵衛沢F1
「ふんふん、これは良い」F1は簡単に登れた。小さな小滝が次々あらわれて楽しい。
やがて二俣、モトさんも初めての左俣へ入る。V字状岩ルンゼが登場した。


◆小ちゃな岩屋で一休みのYAM
手や足を突っ張りながら登る。私にはこれくらいがちょうど良い。落ち葉の岩ルンゼ。源頭近くは壊れた鹿柵をロープのように掴まって登る。
ヌタノ丸(と言うかこの辺は全部)初めての場所である。893への途中から板戸左俣めがけて下降する。ゴーロ歩きが続く。適当に765の尾根に移るつもりだったが、気付くと丹沢観光センターの屋根が見える「あれあれっ」、「まあ、いいや」と、林道を三日月橋へ歩く。

ここは登って下ってもほんの30分だとモトさんが言う。私も前々から三日月橋を通るたびに気になっていた。いつも水が落ちている見事な滝のある沢だ。


◆三日月ノ滝落ち口から覗く
三日月橋からよく見える滝。高度があるし、巻き道らしいのも見えないので、これまで行くのを躊躇していたが、意を決して尾根を登った。
ところがなかなかこれまた楽しい沢なのである。短いくせに水もたっぷりある。三日月ノ沢右岸には(なぜか)細尾根に炭窯跡があるという。尾根下降時も、さてどこだろうと、二人で目ををパチクリしたが分からなかった。







2011/11/26 22:07:41|丹沢の山歩き記録
円山木沢、大礼沢、瀬戸沢 2011/11/23

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2週間ほど山行を休んでギックリ腰が直った。晴れが期待できそうな今日は、久々にモトさんと先月の円山木沢の続きである。
先月は右岸尾根を巻いて下の大滝へ降りる途中で時間切れ断念、尾根を稜線まで登ったのである。
今日はちゃんと下から登る。魚止橋に駐車して伝導から出合まで早戸川を歩く。




◆涸棚を登るモトさん
下の大滝の右岸尾根を巻いて滝の上に出ると、右が本流左が支沢の涸棚である。本流は無理、中間尾根も無理。涸棚は登ってくれと言わんばかりだがYAMには無理。モトさんからロープをもらう。20mロープがギリギリなので落差10m位はありそう。
涸棚の上からは右の尾根(本流の右岸尾根)が登れる。急斜面を四つんばいで登っていると、「あっ、ここ見たことある!」。そう、先月下降をあきらめた所だ。これで、円山木沢の一連の滝と巻き道が全部つながった。
上の滝を下から眺めて左岸尾根に登る。作業道がある、南へトラバースしている。うまくいくと大礼沢の出合に出るかも、...「あれっ!、円山木沢の出合に着いちゃった」

◆大礼沢の大きな滝で
円山木沢ほどの派手さはないが手頃な滝が登場して楽しいところである。源頭詰めはやめてほどほどのところで支沢に入り、瀬戸沢の左股に降りる




◆瀬戸沢下流には滝がいっぱい
広い河原のゴーロ歩きが続く。滝はないと聞いていたがどっこい、下流の蛇行した辺りから両岸が岩になり、中小の滝が登場する。沢屋さんには興味ないかも知れないが我々にはちょうど良い滝が続く。

ビニール袋を靴にかぶせて早戸川を渡った。1回目はうまくいったが、2回目は破れて水が入る耐久性不足だ。結局、冷たい思いをして2回渡渉する。