早川の一夜城跡から白銀山、大観山と続く長い尾根には関白道と呼ばれる道がある。どうせ、激ヤブで歩けないだろうと思っていたが、小田原山盛の会のみなさんが刈り払いをしてくださっているネット情報があった。
推定 「関白道」早川〜大観山ルート図! うん、これならヤブ漕ぎしなくても良さそうだ。快晴になった連休3日目は大観山に再チャレンジした。
◆こんな感じの林道が続く
早川駅を6:30に出発、一夜城跡を少し見てからすぐに林道に入る。しばらくは舗装されたカーブミラーもある道路だが使われていないようで、ほどほどに荒れているのがかえって楽しい。
2度目のターンパイク横断では、ターンパイクを50mほど歩いていると、トーヨータイヤと書いた車の人が「ここは歩くのは禁止です!」、すぐ向こうの尾根に入りますからと許してもらったが、ルート図通りに歩けば横断するだけで済んだのかも。
◆白銀山の雨量観測マスト
関白道にはほとんどリボンやペンキの表示がないが、経路が刈り払いされているのでそれをたどれば良い。ほとんど迷うことなく白銀山まで到着した。
少し手前には禅定ヶ原(頼朝道)への道標がある。去年、ターンパイクを横断して真鶴半島へ下降したことがある。ターンパイクから禅定ヶ原まではきれいに刈られていたが、ここからターンパイクまでは激ヤブのままである。どうしてだろう?
◆大観山が見えてきた
一番心配したのが白銀山−大観山の間だ。先週は激ヤブと格闘したので「もう、あれはいやだ!」と思っていたが杞憂に終わった。軽いアップダウンが心地よく、あいまに駒ヶ岳や富士山が見える。やがて、初めての大観山に着いた。展望台の景色は見事だが大勢の人と車、なんと、山頂は立ち入り禁止だったのか。
ルート図の赤道(長い赤帽黒杭のことだと思う)を降りようと県道を少し歩くが、取り付きが分からない。ヤブだらけでそれしい踏み跡が見えない。しばらくウロウロしてあきらめ、そのまま県道を元箱根まで歩く。
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おかげで、ヤブに悩まされることなく関白道を歩くことができた。刈り払いしてくださる小田原山盛の会のみなさんに感謝する。
関白道の尾根はゆったり傾斜なので、ほとんど平地歩きと同じで疲れない。白銀山を過ぎるまで展望はないが、道の周辺の森は様々な変化があるので長い尾根でも退屈しない。箱根登山には湯坂道も楽しいが、このルートも同じくらい楽しい。登山道にすれば良いのにと思う。