富士山から南に見える山塊が愛鷹連峰である。一度行ってみたいと思っていた。
どうせなら一番高い越前岳から鋸岳を縦走して位牌岳を踏みたい、周回コースが取れそうだ。
しかし、鋸岳は地図上には破線のハイキング道で通行禁止とある。ネット情報では崩壊はあるがクサリやロープが整備されて、好きな人たちが歩いているようだ。現場にある静岡県警の立て看板には「通行をご遠慮ください。」とあるから、行くことはできるが、一人では心細い。躊躇していたら、AYさん、ミックスナッツさん、まーちゃんが意気投合してくれてにぎやかなコラボになった。
(今回は頑張って写真をいっぱい載せた。このブログでこうするのってすごく大変なんだ。)山神社の駐車場から、すぐ左のV尾根に取り付く。まず位牌岳に登って鋸岳へ向かうことにする。
鋸岳縦走経験のあるのはまーちゃんだけ。私含めて初めての3人は話題の鋸岳にワクワクドキドキである。
◆鋸岳の稜線
これは登山の最後に撮った写真。鋸の歯のようなとんがった峰々を歩いた。
◆位牌岳(1357m)
スタート地点の高度が750mなので楽に登れた。晴れの予報に反して山の上は薄いガス。
◆クサリのトラバース道
位牌岳から急下降をするとクサリ場が始まる。まず10mほどの懸垂下降して斜面をトラバース。
◆エスケープルートがあった
始めの難所を過ぎると平坦な長い尾根がある。中程に山神社へ降りる道があった。その後にすれ違った人はここから山神社へ降りるとのこと。なるほど、鋸岳の面白いところだけを歩いて帰るんだね。
◆細い峰を越える
一番高所感のあるところ。下は深い谷だから足を滑らせたら命はない。ネット情報にも怖そうな写真があったが、実はそれほどでもない。AYさんはスタスタと普通に歩いていく。
◆安心して歩けるぞ。
このあたりまで来て、この登山道の難所にはちゃんとクサリやロープがあることが分かった。
◆とんがった峰が次々と現れる
岩の上には登れない。狭いキレットを通って向こう側へ行く。
◆斜面の細いバンドを歩く。
周りに草が生えているので高所感が薄れる。地面がよく見えないのでおそるおそる足をおろす。
◆振り返って見る
手前がノコギリの歯、向こうが位牌岳。
◆蓬莱山(1296m)
難所はここまで、位牌岳から1時間40分だった。
◆石割峠
ネットの写真で見たキレット。須津神社から沢沿いにここに登るルートもあるようだ。
◆越前岳(1504m)
残念。ガスってまともな景色は見えない。
◆モミジ
きれいな紅葉写真はありふれているので、こういのも良いだろう。
鋸岳の難所はあっけなく終わった。もう少し冒険があっても良かったなとも思ったが、それは、登山道が整備してあったからで、そうでなかったら脂汗たらたら、きっと途中で腰を抜かしていただろう。