大山BSの駐車場から尾根を登って林道を歩き着くと水道施設がある。私にはここからが大山川の始まりだ。
今日はEAさんと一緒に久しぶりの大山川遡行である。大雷神さまに「頼むよ!」と挨拶する。二重滝の左岸の巻き道は倒木と一緒に崩れ落ちていた。尾根を捲いて降りたが、その先の滝の前は倒木のジャングルジムである。さて、今日はどうなることやら....
◆ありゃ、ロープがない!
たしか倒木の上の方から垂れていたはず。上の方にロープが見える。捲し上がったかままか、それともちょん切れたか。こんな岩壁、我々にはとても登れない。急斜面を見上げて高巻きにかかる。
◆高巻き中、クライマーはスイスイと
急斜面を這いずり上がっているときに下流から話し声が聞こえる。滝まで来たトップの男性は「はい、登ります。」と言って階段を上るように登る。「わぁすげ!」
◆雨降木が見えた
滝、滝、滝をなんとか乗り越えていよいよ詰め。さっさと尾根に取り付くが急斜面の「ゼィゼィ」。シカ柵を通過して大山山頂のシンボル、雨降木である。
◆おまけ(上流で拾った古銭)
「寛永通宝」、子供の頃、田舎でよく見かけた古銭だが、こんな場所で見つけるとは。
江戸時代の大山詣が盛んだったころ落としたものか。もしかして銭形平次が投げたのか。ネットで調べると、この寛永通寳真鍮當四文銭(21波)は江戸時代の明和5年(1768年)に作られたそうだ。
好評だったが鋳造が困難なため、以後いろいろな(安っぽい)4文銭が作られたとか。そうすると、これが四文銭のなかでは一番立派なものということになる。
四文銭は現在で言うと百円玉ぐらいに相当するそうで、当時は4枚(16文=約400円)でそば一杯が食べられたそうだ。
小田急線箱根そばの「かけそば」は一杯260円(わかめ入り)だぞ。やっぱりデフレだからかな。