家族に見せておきたい景色に「大沢崩れ」がある。
「なにしろすげえんだから」ずっと水平歩きで楽だし景色も良いから。
カミさんと娘を連れて6時に家を出発。富士地方は晴れの予報だ。
御庭駐車場に車をおいたのが8時、ま、往復3時間、ゆっくり景色を見ても昼頃にはもどれるだろうから、帰りの混雑は避けられるし、なんなら道志の湯にでも入っていくか。
と、余裕しゃくしゃくで出発したのだが。
◆下界は雲海の下だな
富士山五合目は快晴。向こうに見えるは南アルプスか。
◆なっ、滑沢、何だこりゃ!
深く崩れてとても渡れない。「道中は安全だから」と言っていた手前、かっこうが着かないじゃないか。やがて、次々にハイカーが到着するが諦めて引き返す人も。
◆あった迂回路
ずうっと下を人が歩いているようだ。降りてみると、「あった、あった」諦めないで良かった。無事にほかの皆さんも一緒に滑沢を渡る
◆大沢崩れ側には警告表示
御庭の方にも欲しかったな。でも、もうあとは大丈夫だろう。
◆一番沢
あと1.1km、もうすぐだ。
◆ヤブっぽい、なんか違うぞ
さっきの二又、やっぱしたの方だったか。どうせ合流するだろうと思ったが。
◆違う、こんなしょぼくない
大沢崩れの上流かと思ったが。家族の視線を避けながら、半分諦め気分で戻る。
◆やっと着いたよ大沢休泊所
ヤブ下降して正規ハイキング道へたどり着く、諦めないで良かった。
この辺のヤブは箱根と違って笹が邪魔しないので、どこでも歩ける、それだけにどこもみんな道に見えてしまうんだな。
◆やっぱスケールが違うな大沢崩れ
それに今日は超快晴、山頂の気象観測所もはっきり見える。
◆うしろに落っこちないようにね
石が落ちる音も聞こえない。せっかくだからと沢に近いところで記念写真。
カミさん、これでも足を思い切り踏ん張ってるんですな。
◆帰りはスイスイ滑沢
さあ、遅くなった、帰〜ろ、帰ろ。
◆ナナカマドかな?
柄にも無くこのごろ知った名前を披露したが、違うって。コケモモらしい。
でもまあ、溶岩の中で一生懸命に可愛いもんですな。
◆富士山「ことしはさようなら」
また、来年な。
予定より3時間オーバーして下山、雲海の真っ白な霧に突入する。山中湖畔道が渋滞するが、コンビニで仕入れた食料をレストラン「スペーシア号」で食べながらゆっくり通過する。道志の湯にも入った。
今日は2回のハプニングで少々焦ったが、それが平凡なお中道歩きをけっこう面白くさせてくれたのである。