娘と去年から計画していた富士登山に挑戦する。日本にもこんなところがあるのかと思うような山頂の景色を見ておくと何かと役立つだろう。そしてクタクタにくたびれるハイキングを経験するのも良い。とまあ、バカな親心でもある。
朝3時に起きて御殿場へ向かう。4時半に水ヶ塚公園に到着するが眠れないまま、シャトルバスの長蛇の列に並ぶ。今回の目的やら気をつけることやら。
■見所
お鉢周りして噴火口、砂走り、宝永山
登山風景(毎年30万に近くが登るという)
■高山病対策
歩く距離の少ない富士宮ルート
ダイアモックス(高山病予防薬)、酸素ボンベ
亀さん歩き(6時間かけて山頂のペース)
◆登山ルート
今回の登山(娘隊)と1ヶ月前の宝永山(カミさん隊)を併記した。カミさんと娘が「ああでもない、こうでもない」と話のネタにできるからだ。カミさん隊の方が長いように見えるのは富士宮ルートに比べて傾斜が緩いからだ。でも、御殿場ルートの砂道登りはきつい。
◆山頂はかわいい雲の帽子
シャトルバスを降りた富士宮口五合目。「さあ、登るぞ!」、天気に心配はなさそうだし。
◆良い景色だね
向こうに愛鷹山稜、駿河湾も見える。足下にはゾロゾロと元気な登山者の列。
◆ゆっくり登ろうぜ。
山荘ごとに一休み。我々は亀さん歩き、ウサギさんには道を譲る。
◆九号五尺、雲を抜けたら超快晴
ゆっくり歩いて5時間、胸突き八丁山荘を過ぎたが、わりと調子良い。歌いながら登る。
♪ 富士ぃは日本一のぉ山ぁ〜
◆新品の鳥居だ
やった、着いたぞ3700m。3歩ごとに一休みして深呼吸という事態にならずにすんだ。娘のがんばりには感心する。
◆浅間大社奥宮様、お世話になります。
ここも新装、娘は御朱印帳を記帳してもらうのに忙しい。千円/冊とウ〜ン高所値段だな。
◆富士山噴火口のふち
見せておきたかった富士山の噴火口だ、親父の願望達成。
昼寝だか、死んでるんだか、横になったまま微動だにしない人間がゴロゴロ。
◆日本最高地点3776mの剣ヶ峰
この登りは滑る、下りで使うとたいがい転ぶ。なんでロープか鎖を設置しないんだかなあ。
チェーンスパイクを履いて登る。出発から6時間15分。
◆剣ヶ峰からの噴火口
今回初めて気付いたが、日本最高峰の「剣ヶ峰石碑」で写真を撮るための行列ができていた。みなさん行儀が良いんだなあと思う。記念写真はおいてお鉢周りをする
◆御殿場コースから下山。砂埃を舞いあげる
お鉢周りで噴火口のふちを一周して、娘は久須志神社でも御朱印帳を。その間に、名物「ご来光うどん」を食べる、「美味い!」。
そして、なが〜い砂走り、これも娘に体験させたい見せ場のひとつ。
◆宝永山
やあ、来た来た今日2番目の山頂だ。うちから見える富士山の左側のとんがりである。この噴火口は山頂のよりもデカいそうだ。先月カミさんを案内したところでもある、ダンナと親父の願望達成。
◆宝永山下降
火口まで(下降)するのは砂走りと同じだ。疲れた娘はトボトボ歩きである。ここは富士宮から宝永山への最短ルートだから、登る人はいっぱいいる。でも、砂走り逆走になるのでものすごく歩きにくい。私は何年か前に登ってその苦しかったこと、もう二度とやるまいと思っている。
◆見事な宝永山を背に、最後のピーク終わりぃ〜
宝永山の火口を抜けた。あとは水平歩きでシャトルバスに乗るだけだ。山頂からの下降が午後2時半と遅かったので暗くなることを覚悟していたが、日のあるうちに富士宮口に着けそうだ。よかった。
クタクタにくたびれてうちに着いたのが20時半。これからは娘は仲間を連れて登山できるだろう。私は、数年前に比べてうんと疲れた。もう富士山はいい。これからは丹沢に念しようと思うが。さて...