このところ、世界中で森林火災が問題になっています。
人命、資源の消耗、温暖化の助長など、被害は深刻です。
森林火災の消火で苦労するのは、「まず、他の木など、可燃物が火元の周囲にたくさんあり、 また、火災現場が人里離れた山奥で人や物資がたどり着くこと自体が困難なケースが多く、消火活動をなかなか始められない。
そして、広範囲で燃える火を、いっぺんに消すことは不可能で、 あるエリアに対応している間に他のエリアで燃え広がったり、飛んでいった火の粉が火種となって別な火災が生じたりもするので、消火までもっていくことがなかなかできないのが現状である」
ある大学教授は、もともと、燃焼に関する研究を行っていたが、燃やすための実験のさなか、ちょっとした加減で「火がつかない状態を人為的につくることができる」ことに気づいたという。
そこから消火に関心を持ち、森林火災の増加とその影響の大きさについて研究し、「消火は非常に奥が深い世界。そこへの知的好奇心とともに、地球への負のインパクトを科学者として減らしたいという思いが生まれ、そこで、森林火災を含む大規模火災の消火に関する研究をスタートしました」とのことです。
この教授が開発した「燃えづらくする」機能を持つ消火剤が、「熱ゲル溶液」で、とろみのある透明な液体で、熱を加えると白く濁り、固まる性質を持っているそうです。
「散布すると葉や枝に絡みつき、消火もしくは難燃化し、ゲル自体は燃えないので、包み込んだ物への再着火も防ぎ、飛び火も抑える。
主原料は食品にも使われているメチルセルロースで、口に入っても安全で、自然環境下で分解されるので、環境負荷もありません」
これをドローンを使って散布するのだそうですが、とても期待できそうですね。