ハワイで、自分へのお土産にコーヒーを買いました。 インスタントコーヒーを買ったつもりだったのですが、帰国して箱を開けてみると、なんと、マシンで淹れるカプセルタイプ。 「マジか!」 一瞬、楽しみにしていたコーヒータイムの気分が下がりました。
でも、そこで終わりません。 「さて、これをどうやって飲もう?」 すぐに「失敗した」から「どうしたら飲める?」へ、思考が切り替わりました。 ネットで調べてみると、カプセルの蓋を開け、中に入っているコーヒー粉をフィルターに移せば、ドリップコーヒーとして飲めることがわかりました。 そして、もう一つ面白いことを知りました。 カプセルコーヒーは、ただ「機械にセットして飲むもの」だと思っていたのですが、中には細かく挽かれたコーヒー粉が入っていて、フィルターまでセットされていました。 「なるほど。こういう仕組みだったのか」 思いがけず、カプセルコーヒーの仕様まで知ることができました。
さらに、その粉がとても細かかったので、「これはエスプレッソでもいけるのでは?」と試してみました。 すると、同じコーヒーでも、ドリップとエスプレッソでは味わいが違う。 「失敗した買い物」が、いつの間にか「コーヒーについて学ぶ機会」に変わっていました。
心理学などで使われる言葉に「ネガティブ・ケイパビリティ」というものがあります。 簡単に言えば、すぐに答えが出ない、わからない状態に耐える力です。 人は、困ったことが起きると、早く答えを出したくなります。 「失敗した」「無理だ」「どうしよう……」 そう決めつけてしまうと、そこで思考が止まってしまいます。
でも、「まだ答えがわからない」「では、どうしたらできるだろう?」と、一度落ち着いてみる。 すると、思いもよらない方法が見つかることがあります。 私自身、何か困難なことが起きたとき、「なぜできないのか」よりも、「どうしたらできるのか?」を考えることが多いように思います。 基本、楽観主義なところがベースになっていると思います。
今回のコーヒーも、最初は小さな「失敗」でした。 でも、考えて、調べて、試してみた。 その結果、コーヒーを美味しく飲めただけではなく、カプセルの仕組みや、淹れ方による味わいの違いまで知ることができました。
つまり、失敗が「経験」に変わり、経験が「学び」に変わったのです。 失敗しないことより、失敗を失敗で終わらせないことが大切だと思います。
仕事でも人生でも、予定どおりにいかないことはあります。
そんなときこそ、「マジか……」の次に、「じゃあ、どうしたらできる?」 この一言を持っているだけで、見える景色は変わるのかもしれません。 そして、もしかすると「困ったこと」の中には、まだ自分が知らない「学び」が隠れているのかもしれません。 ちなみに今日も、ハワイのコーヒーを楽しんでいます。 結果的には、間違えて買ったことも、悪くなかったのかもしれません。
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