★ ≪トキメ気≫の[iBOX] ★ [男と女の風景] (短編小説集)

これは、大人のラブストーリーです。  人は誰しも、ファザコン、マザコンによる願望があり、それを達成する行動をとります。その生まれ、育ちで、パーソナリティが形成されて、その体験が、深層心理やトラウマとなります。  そんな男と女が出逢って、その心の奥底から求め合う≪願い≫、そんな愛の物語を、フィクションで・・。
 
2018/08/09|その他
 ◇ 片隅に棲む男と女 ◇ [男と女の風景・132]
                        2018年8月9日(木)・更新
 
− 我が家のベランダ・ガ−デン −

   ○ 真夏の草たち ○

 今回は、この暑い夏でも緑がいっぱいのコケ類などを紹介します。
 
   ≪写真・左・・イワヒトデ≫
 イワヒトデは、太くて黒い根茎から細い茎が、一本づつ生えてきます。
 葉の形が、海のヒトデに似ていることから、この名前に。
 ご覧の写真は、茎から三枚の葉が別れていますが、そのうちの一枚が、突然変異したように先端が細かく分岐して、直縮れたようにお互いに絡みついています。
 普通は獅子葉と言うのですが、こんなにも複雑に絡むのは珍品の証しです。
 
  ≪写真・中・・クラマゴケ≫
 
このふさふさした緑、ジュータンのように優しくて、いいですね。
 これはまだ茎が3センチ程ですが、7センチほどに伸びると、そこから細い根を出してきて増殖します。
 
  ≪写真、右・・コンテリクラマゴケ≫
 これは中国が原産で、名前はコケですが、イワヒバ科です。
 これの特徴は、葉の色が藍色を帯びていて、孔雀の羽根のような感じです。
  しかも、1メートルにも生育するので、アンドン作りにすると見栄えがします。

 
 
≪読者の皆さん、前回の続編です≫

                   [男と女の風景・132]
                      つづき・2

 
  ◇ 片隅に棲む男と女 ◇
 
 次の日、深山主任は、業務開始のチャイムと同時に、さっそく営業2課の課長に、山田の怪しい受注案件の確認に出向いた。
 課長が自分の席に山田を呼ぶと、直ぐさま「アッ、あの案件はインプット・ミスです。すみません」と山田が謝った。
 深山には、集計担当が、チェック漏れをするのを期待していたのだと思ったが、それ以上は追及しなかった。
 それは、営業課長のチェック漏れという責任もあったからで、「今後は宜しく」とだけ言って、自分の席に戻った。
 
 そこで、心配そうに見ていた園田芳美と目が合うと、OKサインを出した。
 そして、彼女には、「山田君の案件は、受注から削除して、全体集計を進めて下さい」と言い、園田も了解とばかりに頷いた。
 その、二人のやり取りは、いつもの日常と同じだった。
 二人が交わした視線や態度には、昨夜セックスをした後遺症はなにも見られなかった。
――ああ、園田さん、いつもの通り淡々として、仕事をしてる。
  毎月の決まりきったルーチン・ワークだけど、

  それを、冷静にミスなくやる。事務屋はそれが大切なんだ。
  オフィスの片隅で、地味な裏方だけど・・。
 そして、1時間もしないうちに、営業本部を構成する営業1部、2部の「7月度受注・売上集計表」が出来上がった。
 それから、営業企画課長の承認の上、担当役員、部長、課長など、関係者にメールで同報された。
 続いて二人は、午後から開催される≪営業会議≫の資料作りに入った。
 資料と言っても、「集計表」のハードコピーを15 部、セットするだけだった。
 園田が、揃えた資料を深山のデスクに置いた時、いつものサッパリした無表情で、「資料が出来ました」と言うとサッと背を向けた。
――このサラッとしたいつもの姿、すごいな。
  こんな平常心でいられるなんて・・。
  助かったよ。だって、もしかして纏わり着かれるかと・・。
  これだったら、秘密は守れそうだ。
 
 それから、休み明けの月曜日だった。
 深山が昼食を終って、自分の席に戻った時、持参の弁当を食べていた芳美が嬉しそうに話しかけた。
「深山さん、クロスバイクとヘルメットとかをサイトで調べて、サイクリングの一式を、土曜日に買ってきました」
「おお、有言実行ですか」
「ええ、今日には届くので、楽しみなんです」
 深山は、デスク越しに手を差し出すと、にこやかな芳美に握手を求めた。
――そうなのよね。あのアドバイス、ジャスト・フィットなの。
  中年のなまった体にはいいし、気分転換にも最適よ。
  ああ、待ち遠しいな。
 
 そんな話で盛り上がっていると、営業本部長を兼ねる谷川常務が、第1営業部長のデスクにやってきた。
 そんな姿は珍しかったから、すは何事かと職場に緊張が走った。
 営業1課長も呼ばれると、顧客A社への接客態度について、話し合われていた。
 聞こえてきた話は、最近、3代目の社長に交代してから、当社の営業担当である富田主任と馬が合わないらしいのだ。
 A社は、本部長が30年前の主任時代に開拓した顧客であり、最重要の顧客だった。
 それ以来、毎月の受注が、コンスタントに1千万円もあったのだ。
 交代した新社長は初代の孫であり、まだ若いが、経営は堅実で真面目だと言う。
 その社長が、調子が良くて軽口を叩く富田主任に信頼感がなくて、担当を他の誰かに替えて欲しい、という要望をしてきたのだ。
 
 それからしばらくの間、部長のデスクを囲んで、3人が小声でひそひそと話しこんでいる。
 すると、深山主任の上司である営業企画課長が、さらに呼ばれて、その輪に加わると、谷川常務が言った。
「今、営業部長からも推薦があって、君の部下の深山主任に、A社の営業担当をしてもらいたいけど、どうかな」
「えっ・・、はい、営業は未経験だし、苦手でしょうれど・・。しかし、真面目で実直ですから、A社には最適かと思います」
「よし、決まりだ。彼を呼んでくれ」
 幹部4者の協議が長引いていて、深山は遠目でそんな様子を窺っていたが、いきなり「深山君」と自分が呼ばれて驚いた。
 
「君なぁ、今度、A社の営業担当をしてくれないかな」
――エッ、まさか・・。
 谷川常務から、直々にそんな予想もしないことを言われて、深山は驚いたし、戸惑ってしまった。
「はぁ、営業は全く自信がありませんけど」
「いや、君は営業マンではなくて、真面目で堅実だから頼むんだ。A社との付き合い方は、部長から後でじっくり教えるから、いいかな・・」
「ハァ、やらせて戴きます」
 深山は自信がなかったが、常務以下、上司の面々に囲まれて言われると、受けるしかなかった。
「よし、決定だ。明日にでも、皆でA社にご挨拶に行こう。課長、先方さんと日程を調整してくれ」
 深山は日頃から、営業のルーチンな集計や総務の雑用に飽き飽きしていたから、新しいジャンルに胸を躍らせた。
 
 すると部長から、「A社の資料やデータを1時間で調べてくれ。その後で、営業の仕方をレクチャーするから、ここに集まること」と、指示された。
 深山は、まずネットで業績などを調べて、A社のファイルにある会社案内や営業報告書などもチェックして、会社の概要を頭に叩き込んだ。
 
 そして、担当課長と部長席に集まった。
「君なあ、A社には週に2回、用事がなくても、御用聞きで顔を出してくれ。格別な営業活動はしなくていいから・・。ただし、購買課長に出向くこと。いいな」
「はい」
「その上で、その上司の業務部長がいれば、そこにも挨拶すること。もし担当役員や社長に会う場合は、購買課長に同行を願うか、了解を取ること」
「ハァ、組織の階層をよく考えて、行動することですね」
「そう、富田君は、いきなり役員室や社長室に飛び込んだらしいんだな。それが、ひんしゅくを買っていたんだ」
 深山は、担当の富田主任には悪いと思ったが、これは命令だから仕方ないことだと割り切った。
 しかし、なにかの時にはバックアップをお願いすることがあるからと、彼にはその旨の挨拶をすることにした。
 すると、A社の購買課長から「明後日の水曜日の午後1時には、皆、在籍しているので、来社されたい」との連絡が入った。
 
 深山は、突然降って湧いた担当営業に、慌ただしい思いで対応していたが、自分のデスクに戻ったのは、もう3時を過ぎていた。
 新しい任務にワクワクとしてきて、俄然、やる気がみなぎってきた。
 すると、向かいのデスクにいた園田芳美が、小声で「深山主任、おめでとうございます」と、小さく拍手をしてくれた。
「ああ、初めての大役だよ」
「ええ、常務や部長からも、信頼されているんですよ。頑張って下さい」
 深山は、信頼されてると言う言葉に、グッと込み上げてくるものがあった。
――こんな地味な社員なのに、大役かも・・。
  自分が適材適所だと、見ていてくれる人がいるんだな。
  ああ、やっと出番が来たよ。嬉しいな。
  そう、経理マンから外れて、単なる集計屋からも脱皮するんだ。
「深山さん、今夜は私のおごりで軽く祝杯でも、どうです・・」
「ああ、嬉しいな。それでは、行きますか・・」
 芳美は、日頃から深山が堅実に頑張っているのに、いつまでも会社の片隅で燻っているのが、気がかりだったのだ。
 
 二人はいつもの通り、新日本橋から神田へ出て、駅に近い赤ちょうちんに入った。
 ふと見ると、奥の隅にある一人用の丸テーブルが空いていて、椅子を向い合せにして、そこに座り込んだ。
 ビールのジョッキを頼むと、芳美が笑顔で話し出した。
「先日ここに座ったでしょ。そしたら、その日、夏休みで江の島へ遊びに行った娘がね、帰ってくるなり、なにやかやと喋ってくれて、嬉しかったんです。いつもは、顔を見ても、ブスッとしてるのに」
「ここの隅の席に棲んでいる青い鳥、そのお蔭ですか」
「ええ、最近、娘との会話がなかったもんで・・」
 そこにジョッキが届いて、芳美は「では、お互いの前途に、幸せがありますように」と、乾杯の音頭をとった。
「でも主任、リリーフ・エースの登場ですよ。シッカリ、フォローをして下さいね」
「うん、営業は素人だけど、自分なりに誠実に行きますよ」
二人は、それぞれ自分の朗報に、胸が高鳴っていた。
 
「あっ、主任、先日はあんなお願いをして、ごめんなさい」
 芳美は、すまなさそうに頭をぺこりと下げた。
「さぞかし、色気違いの女に見えたでしょう」
「いやぁ、必死になにかを求めてる人、そんな切羽詰まった迫真さを感じましたよ」
「ええ私、10年以上もなかったんで、舞い狂いました」
 芳美は照れ臭そうに、下を向いたまま呟いた。
「うん。でも、総てを捨てても、なにかが欲しい。そんな真ともな気持が鬼の形相に出ていたな。いやぁ、もしかして、鬼になっていたかも」
「マァ、恥ずかしいやら、嬉しいやらです」
――そう、孤独な女が、孤独の先にはなにがあるのか、って、
  必死に、案内役の青い鳥を探していた。
「ご迷惑では・・」
「いえ、僕は流れに任せる生き方だから、逆に、流れに杭を打って、自分を守ろうと必死に抵抗している、そんな園田さんを、凄いと思った。だって、そんなこと、自分には出来ないもの」
 芳美は、ビールを飲みながら黙って聞いていた。
――ああ、この人は、私をそんな風に理解しているのか。
  でも私、自分を守ってるのかなぁ。
 
「僕は、後で、ああ、きっと陸上競技で自分が納得できるまで、自分を追い込んだ人だな、って思いましたよ。僕はいい加減な男だから、そんなことは出来ないし、自分とは別の世界に棲んでる人かな、って・・」
――ああ、私って、確かに自分を追い込むんだよね。
  そう、納得するまで。
「僕は、本当に、心から尊敬できる人だな、って、思いましたよ」
「さあ、今日は深山主任の、新しい門出の祝賀会ですよ。頑張って下さい。私、応援してます」
「ああ、嬉しいですね。ええ、コンビを組むお互いが、少しは判り合えたんですから・・。ただし、あなたの根性勝負には、勝てませんけど」
――ああ、主任は、私を知ろうとしてくれてる。
  こんな独りぼっちの女を、ね。
  その気を使っていくれる姿勢が、嬉しいのよ。
  私って、普通の中年女なのにさ。
 
 二日後の水曜日、深山はいつも以上に、黒っぽくて地味なスーツを着て、出社した。
 そして、普段はあまり使わない名刺をチェックして、A社用に10枚も名刺入れに準備した。
 それからは、自分のデスクに座っていても、気が気ではなかった。
 谷川常務の指令で、11時に正門前に集合してから、常務のクルマで出発して、途中で昼食のソバ屋に立ち寄ると言う。
 だが深山は、幹部とクルマに同乗する時、どの順番で、どの位置に座るのか、そんなビジネス・マナーがあるのも知らなかった。
 戸惑っている深山を見て、営業課長がテキパキと指示をしてくれた。
 それから深山は、その都度、どう動くのかを課長に確認しながら行動するようにした。
 そして深山は、後部座席の真ん中に座らされると、肩をすぼめてズッと緊張していた。
 だが、なぜ自分がこの席なのかが理解できなかったから、営業マンとしてマナーの勉強から始めなければと痛感していた。
 道路は渋滞していなかったが、なるべくA社に近いソバ屋に立ち寄った。
 そして、A社に10分前に到着して、課長が先に降りて守衛にその旨を告げると、正面玄関まで通してくれた。
 エントランスに入ると受付の女性がいたが、そこにはもう購買課長が待機していて、出迎えてくれた。
「アッ、課長、お出迎え有難うございます。この深山が、これから御社の営業担当になりますので、宜しく」
 深山は、すでに名刺入れから取り出していて、丁寧に頭を下げた。
 緊張のあまり、深山がずっと頭を下げていると、課長に背中を叩かれて、ハッとして立ち直った。
 それを見た購買課長が、「まぁお気楽に、いずれゆっくり話しましょう」と言ってくれて、深山はホッと安堵した。
 それから、4人揃って業務部長に挨拶に上がり、深山を紹介した。
 
 続けて担当役員と社長への挨拶は、谷川常務と営業部長の二人が参上するというので、営業課長と深山は業務部で待機することにした。
 すると、小太りで優しそうな購買課長が、応接室に入ってきた。
「深山さんは、経理のご出身だとか・・」
「はい、7年、会計課におりました」
「そうですか。私も元は経理でして、お互いに判り合えそうですね」
 そんな話題で、深山の緊張を和らげてくれた。
「でも課長、深山さんは、堅実そうな方ですね」
「ええ、根っからの堅物だし、仕事は正攻法で、頑張り屋なんです」
 深山は内心、他愛のないお世辞だとしても、そう褒められて、売り込んでくれたのが嬉しかった。
「ところで、週に2回は参上するようにと、指示されましたが、曜日的には」
「ええ、いつでもいいですよ。まぁ、火曜と木曜日は比較的に空いてますが」
 営業課長は、内心、そんなことは来る度に自分で察知することだと言いたかったが、黙っていた。
「オイ、深山君、こちらにお邪魔しても、長居は禁物だからな」
「アッ、はい、承知しました」
 深山は、今見たり聞いたりしたことが、総て新鮮だったし、勉強だと頭に叩き込んだ。
 すると、谷川常務と営業部長が、上機嫌で戻ってきた。
「御社の営業担当を、経理出身の堅物に代えます、って、報告したら、それでは安心だな、って、喜んでたよ。深山君、頑張ってくれよな」
「はい、頑張ります」
 深山は、そんな脚光を浴びたのは初めてだったから、嬉しかったし、自ずと力も入っていた。
 それから、営業課長は他のお客さん回りの予定があり、深山は購買課長の案内で製造現場を見学することになった。
 そこで二人は、玄関で常務のクルマを見送った。
 
 購買課長の須藤は、電子部品の製造ラインを案内すると、最上階の5階にある食堂に案内した。
 もう昼食も終わっていて閑散としていたが、夜勤者のために、カレーと麺類の夕食は準備しているという。
 須藤は、自販機からコーヒー感を買ってくると、隅のテーブルで向かい合った。
「僕はね、経理マンを目指して大学は商学部に入ったんだ。この会社も経理に配属だって言うんで、入社したんだよ」
深山は、なんで今、そんな話をするのかと思ったが、さりげなく相槌を打っていた。
「でも、経理部には僕のポストがなかったから、購買に回されたんだ」
 須藤は、いかにも残念無念とばかりに愚痴をこぼしていた。
「そうですか。私もそうですよ」
「だから、似た者同士で、付き合えればな、って・・」
「ハァ、有難うございます」
 須藤は、深山と判り合えそうで、親近感を覚えていた。
「でも、私は流されるままに、そこで頑張れば、って、思ってます。ええ、荒川だって、途中から隅田川と別れますよね。でも、どっちも東京湾に流れ着くんです」
「おお、なるほど、そうか・・。ウーン、感じ方、かもな」
 須藤は独りガッテンしていたが、深山はそんな様子をそっと見守っていた。
「では、君は残念だとは・・」
「ええ、思いませんです。多分、神様がその道を歩けって、命じたんです。ええ、だから、天命に従っているだけです」
「フーン、そう言う受け止め方もあるな。君は面白いね」
「ハァ、この度、御社の営業担当を拝命したのも、天命です」
「おお、そうだな」
「ええ、サラリーマンは、会社の命令には従うんです」
 須藤は、深山をじっと見つめたまま、考え込んでしまった。
「今度、君と飲みたいな。ただし、ワリカンでね」
「はい、有難うございます。是非ともお願いします」
 二人は握手をすると、それで別れてきた。
 深山は、初対面なのに、酒を飲む約束をしてくれたことに、湧き上がる喜びを感じながら会社に戻ってきた。
――ああ、あの会社にも、職場の片隅で、悶々としている人がいるんだ。
  僕は、流れの澱みで頑張ればいいと、思うけどな。
 
 深山が自分のデスクに戻ると、さっそく芳美が「どうでしたか」と聞いてきた。
「ウン、かなり緊張したけど、無事に済みました。あっ、先方の購買課長から『今度、君と飲みたいな』って、言われました」
「エッ、それって飲み友みたいな感覚ですよね」
「マァ、一緒に飲みたい後輩って、ところですかね」
「ああ、主任、それは出来過ぎですよ」
 それから、深山は早速、ネットで≪ビジネス・マナー≫の欄を開くと、クルマに乗る時の乗車位置をじっと見つめていた。そして、自分があの位置を指定された意味が理解できた。
 それから、最初に先方さんと会った時のことを思い出した。
――そうか。うちの課長は、先に身内を紹介していたな。
  それから、名刺を先に出して、自分から名乗り出るのか。
 続けて、名刺の交換などもチェックすると、さらに細かい注意事項が書いてあって、深山は驚きながらも頭に叩き込んだ。
「園田さん、今日は気分が上々だから、僕のおごりで、軽く一杯、どうですか」
「マァ、嬉しい。順風満帆の船出ですものね」
 
                                ― つづく ―
 
 
 





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