お誕生日会 ハイ! ハイ元気です!
夏の頃にマジックのオファーがあった。肩が痛くて大変な時だったけれど10月24日はまだ先の話だし、肩の痛みさえ引けば何とかなるだろうと、こちらの事情もお話ししたうえで0Kした。ところが9月になっても痛みは引かず、首こり、肩こりも相変わらずつらい。 10月になってやっと回復の兆候が見られるようになりヤレヤレと思っていた矢先に今度は再発、再手術を宣告された。とはいってもどこがどうと云うことは無い。骨盤に影があると言われても、肩以外は痛くもかゆくもない。先生にお願いして手術は24日以降にしてもらった。マジックは夫が全面的に協力してくれるとの事。 15日頃から準備に入ったけれど身体が思うように動かない。予定を変更して40分の持ち時間の半分を夫にやってもらうことにした。それから毎日特訓。夫もその気になって私の期待に応えてくれた。 毎日5~6千歩は歩いているし、スクワットなども頑張っているから大丈夫と思っていたけれどそんなに甘くなかった。2年近くゴロゴロと転がって何もせずに暮らした身体はすっかり鈍っていう事をきかない。日々の練習の疲れる事、疲れる事。受けたことを後悔したけれどもう遅い。それに再び闘病生活に入ればマジックなどいつできるかわからない。 何でも「出来る時にやる!」のが鉄則。「何とかなる!」のいいかげんさで当日を迎えた。 23日に本番さながらに時間を計って2人でリハーサル。音楽がかかると身体が反応する。 楽しかった。これなら大丈夫、と自信を持った。 当日早昼を食べて、時間がかかることを想定してお化粧にとりかかった。2年ぶりの化粧は右手が上手く使えない割には思い通りに出来上がって満足。お化粧がうまくゆくと「ヨシ!」と思えてテンションが上がる。着替えとヘアメークは夫に手伝ってもらった。 会場は介護付き有料老人ホーム。前にも何回か来たことがあり勝手知ったる場所だから心強い。 ホントに久しぶりにお客様の前に立った。身体の具合が悪い事などすっかり吹っ飛んで楽しく演技が出来た。ご高齢の方たちだから反応はあまり無いかも知れないけれど一生懸命やろうね、と夫と約束していたけれど、2人共すごく受けた。たくさんの拍手をいただいた夫はノリノリで、汗をかきかき20分間頑張ってくれた。私も左手をメインに使って20分間を乗り切った。たくさんの拍手は本当に嬉しかった。 最後に「どうぞお身体大切に元気でお過ごしください。またお会いいたしましょうね。今日は本当にありがとうございました。」と別れを告げると再び盛大な拍手。満ち足りた幸せな心で帰って来た。無理して良かったとしみじみ思う。夫も楽しかったと見えて「お前が元気になったらまた2人でマジックをやろう。」と言ってくれた。必ず元気になるから2人でコンビを組んでまたやろうね。すっごく楽しみ!
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