人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。人生まだまだこれからさあ!
 
2012/10/19 13:20:41|俳句中心
行く秋やこなきじじいの泣いている




雨が降っている

いつまでも降っている

きりが無く降っている

昨日から降っているのである。


秋の雨にはいろいろな呼び名がある

秋雨 秋霖(しゅうりん) 

秋懲雨(あきこさめ)秋霖雨(あきりんう) 

洗車雨(せんしゃう) 

洒涙雨(さいるいう)

御山洗(おやまあらい)秋時雨

秋の村雨(むらさめ)

み〜んな それぞれに意味がある

日本人の感受性と表現力の繊細さと

豊富さに感心するものである。


今日の雨はなんなんだろう?

たぶん秋の雨かな秋雨?

いや今日の雨だよ?????????

ちげえねえ〜

だが、テレビで天気予報をやっていた。

それは台風21号の影響だとよ〜

やがて雨が止んで、

晴れてきましたね〜

ヤンキースが負けてイチローの

今シーズンは終わりました。

カーテン越しに明るい太陽光が入って

きて暖かくなってまいりました。






雑踏に似し人のおりちちろ鳴く



吾輩を謫仙と呼ぶ草雲雀



種なし葡萄の種の抵抗歯に詰まる



噛みつぶす種の抵抗巨峰かな



新酒酌む局面打開の一手かな



各政党の党首幹事長等が一堂に会して

新酒を酌み交わして馬鹿話に花を

咲かす。そんな文化が

あってもいいはずなんですがな〜

また、じゃんけんぽん で決着を

つけるのも一方法かもよ〜

昔は腹芸なんていってね〜 裸踊り

なんかもやったと言うそうだがね〜

腹芸すら出来なくなったんじゃあね〜

腹芸ほど嘘をついちゃあ

いけないんだよな〜

酔ったときほど本心で約束をせねばな〜

そんなんだから腹が立って

メタボになっちゃうんだよね〜

腹芸すら出来ない奴がへんな約束

するもんだからしりめつれつに

なっちゃうんだよ〜




柿の実の色づく頃やじゃんけんぽん




今日党首会談があるんだそうだね〜

なぐりあいのけんかなどをしてくれると

とってもわかりやすいんだけどな〜



遥かなる木道渡る草紅葉




先日 奈落の底から戻ってきた男が

いたそうだね、染五郎と言うんだってね。

しかし、なんであんなに長ったらしく

テレビニュースでとりあげるのか

全くわかりませんな〜

どこのチャンネルをまわしてもやってた

のでありましたな〜

大和の国はほんとうに

馬鹿平和なんですね〜

大和民族の脳味噌の中身もね〜

でもそんな番組を鼻くそほじりながら

見ていた奴もいたんだよここに。

やっぱりかの山中先生にわが脳細胞を

初期化してもらわなければ

ならんのだ〜な〜

しかしどうしょうもない我が脳細胞でも

わかるんだよ

大和の国のいまのときの政権党は

しりめつれつ けつきれぎれ 

はらばらばら くそたれたれ

だっていうことがね〜


土手の近くのあそこの家で

いまにも落ちそうな

烏瓜を見つけました。 




行く秋やこなきじじいの泣いている



泥鰌鳴くこなきじじいと手をとりて



見た目にはすぐに落ちそう烏瓜



世論調査もすぐに落ちようからすうり



なんともうすでに落ちてる烏瓜


































2012/10/17 7:17:13|
秋夕焼けちぎれちぎれの雲を見る





近辺を歩くと、あっちこっちから

金木犀の花の香りが漂い始め、

ここ纏の里はさながら月の世界の

香りに包まれるのである。

また夕方には西の空の鰯雲が

夕焼けに映えて

時間限定のショーを繰り広げる。




鰯雲のたった一人の傍観者



曼珠沙華ときには色を変えてみよ



秋夕焼けちぎれちぎれの雲を見る









「秋浦途中」

          (晩唐)杜牧



蕭蕭山路窮秋雨  蕭蕭たり山路

            窮秋の雨


淅淅渓風一岸蒲  淅淅たり渓風

            一岸の蒲


為問寒沙新到鴈  為に問う寒沙新たに

            到れる鴈に


来時還下杜陵無  来る時還た杜陵に

            下りしやいなやと







 「秋浦への途中」

           (訳詩)はぐれ雲



山路しとしと

          晩秋の雨

渓風さわさわ

          岸辺の蒲

もしもし雁さん


来たばかりの

          雁さんよ

来るときに

          杜陵にも

寄ったのですか



わたしは

          故郷杜陵から

来たのです






秋浦

現在の安徽省貴池市、長江下流の

南岸にある美しい水郷地帯。

当時池州の治所が置かれ、

杜牧は池州刺史として転任する

途中のようである。


杜陵

唐の都長安の東南郊外にあった。

杜牧の故郷。杜牧は杜陵一帯の

名門の出であったとか。




卯時酒東籬の菊を摘み添えて





















2012/10/13 18:56:05|俳句中心
鰯雲ただそれだけの広い空





雲をながめていると、飽きない。

秋の雲 鰯雲 なども例外ではない。

雲だけが空を占有し、

空の主は雲だけとなる。




鰯雲ただそれだけの広い空



鰯雲全ての鱗まるまって





土手を歩くと、目につくものがある。

やはり花の風情は格別だ。

今日は紫苑(しをん)を見かけました。

紫色の小菊 なんとも雅で古風である。

じ〜っと眺めていると、

万葉の時代に居るように

感じられるのである。

かっこいい女性が立っておりますな〜




紫苑咲く額田女王さっそうと





気をつけて見なくとも、

やたら目につく花もある。

曼珠沙華である。

しかし、よく見ると、一つの花が

一つの宇宙を形成している。

それぞれの花の部品が

それぞれに躍動し、自由奔放に

目いっぱい飛び散っている。




曼珠沙華超新星の爆発す





水と空気と色あるものが

大空間で混ざり合い秋の景色を

創っているのである。
















2012/10/12 22:21:59|俳句中心
刺身食うそぞろ身に沁む卯時酒





昨夜は中国語の帰りに

スーパーに寄り、半額の刺身盛り合わせを

買ってきたので、

今朝は“卯時の酒”となりました。




秋寒や新聞受けに音のして



やや寒やイチローのバット空を切る



肌寒やぬくもりの無き台所



うそ寒や目薬落ちるほほの上



冷まじや亡国知らぬ後庭歌



刺身食うそぞろ身に沁む卯時酒




“卯時の酒”とは

早朝5〜7頃食事前に飲む酒のこと

白楽天が大好きでよくやっていた。

卯時酒の漢詩を多数遺している。






(再出)



「卯時酒」卯時(朝6時頃)酒を飲む


          (中唐)白楽天


(一)

仏法讃醍醐 仏法は醍醐(だいご)

         をたたえ

仙方誇瀣 仙方は瀣(こうかい)

         を誇る

未如卯時酒 いまだしかず

         卯時の酒の

神速功力倍 神速にして

         功力の倍するに


(二)

一杯置掌上 一杯 

         掌上に置き

三嚥入腹内 三嚥(えん) 

         腹内に入る

煦若春貫腸 煦(く)すること

         春の腸を貫く如く

暄如日炙背 暄すること

         日の背を炙る如し


(三)

豈独支体暢 あに独り支体暢(の)

         びるのみならんや

仍加志気大 なほ加ふ

         志気の大を

当時遺形骸 時に当たり

         形骸をわすれ

竟日忘冠帯 日をわたり

         冠帯をわする


(四)

似遊華胥国 華胥(かしょ)の国に

         遊ぶににて

疑反混元代 混元の代に

         返るかと疑う

一性既完全 一性既に

         完全ならば

万機皆破砕 万機 皆

         破砕せん






  

醍醐(だいご)〜仏説 最上の美味

 乳から酪(ラク、バター)を製し、

 酪から酥(ソ、クリーム)を製し、

 酥を製して醍醐とする。

 五味の第5 最高の味。オイル様。

 仏教の最高真理にたとえる。


瀣(こうかい)〜仙人の食物として

 六気が言われている。

 春は朝霞を食い、夏は正陽を食い、

 秋は淪陰を食い、冬は瀣を食う。

 これ等に天玄の気と地黄の気を

 加えて六気とする。

 瀣は北方の夜半の気であるという。


煦(く)す〜蒸すこと。


暄(けん)〜日のあたたかなこと。


華胥(かしょ)の国〜黄帝が

 昼寝の夢に華胥氏の国に遊んだ。

 その国には支配者が無く、

 その民は嗜欲無く、愛憎無く、

 利害も無かったという。


混元の代〜

 天地開闢(てんちかいびゃく)

 以前の代。

 混沌としている原始時代。





「早朝の酒」

         (訳詩)はぐれ雲



仏法では醍醐が最高に美味い

仙人は六気を食らう

しかし 

卯時の酒に勝るものなし

回りが速く心地よい



一杯手のひらにのせ

三口飲んで腹に入るや

たちまち春が腸を貫くごとく

太陽が背中をあぶるがごとし



五体のびのび

志気ますます盛んにして

たちまち生きてる身をも忘れ

世俗の仕事なぞ吾が興より全て消えさる



そは無欲の国に遊ぶに似て

原始のときにもどったごとし

本性のみしっかりあらば

何がこようと打ち勝てる







今日は一日雨のようだ



花菜雨卯時の酒にしくはなし


卯時の酒霞のなかに白楽天






























2012/10/11 15:35:30|中文俳詩
妖精的 「一本的鱈」 秋天雲




今朝 ぼ〜っと テレビをみていたら

VW  フォルクスワーゲン

“Vision&Work hard”の字がでてた。

例の山中教授の座右の銘だそうな

なるほどな〜


吾輩の座右の銘はなんだろう?

“我がことに於いて、後悔せざる事”

ずいぶん後ろ向きだよな〜


“夢は達成する為に有る。”

吾輩は

“夢は見るために有る。”

だからな〜


まだ遅くない せめて座右の銘だけでも

変えるとしようかな!


“Work hard !”これにしよう。


せめてテレビぐらいはしっかり見る

ことにしよう!  ところで、

イチローは今日どうだったかな?



稲刈りももう終わりのようです。

最近の稲刈り機は稲を刈ったら、

脱穀して、袋詰めまで一発で

出来ちゃうんですね〜

びっくりしましたな〜





星光明亮的夜晩 喝碗酒 在太陽系

xing1guang1ming2liang4de ye4wan3

he1wan3jiu3

zai4tai4yang2xi4


星月夜太陽系で茶碗酒




妖精的 「一本的鱈」 秋天雲


yao1jing1de

yi1ben3de xue3

qiu1tian1yun2


妖怪の「一本だたら」秋の雲



「一本だたら」

伝承される日本の妖怪の一人。

水木しげる の漫画で有名。




秋高気爽 阿吽呼吸 下囲棋

qiu1gao1qi4shuang3

a1hong1hu1xi1

xia4wei2qi2


天高し阿吽の呼吸の手拍子碁




変幻無常的 紅葉彩色 独喝酒


bian4huan4wu2chang2

hong2ye4cai3se4

du2he1jiu3


変わりゆく紅葉の色や独り酒













(後記)

劉先生 いつもコメントありがとう!

今後も漢詩の我が拙い訳詩を

載せたいと思います。

乞うご期待。


今回中国の莫言氏がノーベル文学賞を

とりましたね。 よかったですね〜

赤い高粱 はDVDで見ましたよ。


もとより中国は

文化の国(吾輩にとっては)

現在の状況がおかしいのですな〜

とうてい文化の国とは見えないですね〜


そんな意味に於て

莫言氏のノーベル文学賞は

今後の中国にとってはいいことですね!

期待したいものです。


             謝謝!