先日 伊豆スカイラインを通っての帰路
富士山がよく見えました!
ただし上の方だけでした。
下の方は目隠しの帯のような雲か霞か
霞か雲か
箱根に近ずくにつれて色が
茶色っぽくなって
あたかも かの有名な中国大陸から
飛んでくる黄沙のように見えて
異様な景観をかもしだしている
のでありました!
そんなことから
ピュアな富士山の姿が一際際立って
掃き溜めに鶴が舞い降りているような
そんな風に見えるのですが
ピュア過ぎて富士山には
仙人などは住んでいないであろうと
思われるのです!
「秋胡行」2
曹操
我居崑崙山 我崑崙の山に棲む
所謂者真人 謂う所の真人なり
我居崑崙山 同上
所謂者真人 同上
道深有可得 深き道を得るべけんと
名山歴観 名山をば巡り観て
遨遊八極 八極に遨遊(ごうゆう)す
枕石漱流飲泉 石に枕し流れに
漱(くちすす)ぎ泉を飲む
沈吟不決 沈吟して決めざりしが
遂上升天 遂に上りて天に到る
歌以言志 歌いて以って志を言わん
我居崑崙山 我崑崙の山に居る
「崑崙山の仙人」
(訳詩)はぐれ雲
深遠な道 究めんと
名山を歴遊し
世の隅々を道場となし
石を枕に
流れに漱(くちすす)ぎ
清泉を飲み 修行した
悩み苦しみ 乗り越えて
ついに到りぬ 天界の人
我輩は 崑崙山の仙人ぞ
神無月
修行のはての
真仙人
去去不可追 去り去りて追うべからず
長恨相牽欅 共に追い縋らんと長く恨む
去去不可追 同上
長恨相牽欅 同上
夜夜安得寝 夜な夜ないずくんぞ
寝ぬるを得んや
惆悵以自憐 惆悵(ちゅうちょう)して
以って自ら憐れむ
正而不譎 正にして欺かず
辞賦依因 詠いしものの依りて因る
経伝所過 伝を経て過ぎし所
西来所伝 西より来たり伝えしところ
歌以言志 歌いて以って志を言わん
去去不可追 去り去りて不可追
「去ってしまった仙人」
(訳詩)はぐれ雲
去ってしまった仙人には
追いつけなかった
眠れず悔やむ 我哀れ
桓公は牛飼いの賢人を得て
西方より凱旋す
歌って述べよう我が心
去ってしまった仙人には
追いつけず
謂うならば
一期一会や
冬銀河
曹操の気持ちが ひしひしと
解ってきますね〜
崑崙山〜伝説上の山
中国西方にあるとされ、黄河の源で
玉を産出し、仙女の西王母がいる。
仙界とも呼ばれ、八仙がいるとされる。
崑崙山脈(実在)〜中国西部にある。
約3000Kmに及ぶ大山脈、
標高6000M以上の高山が
200峰以上連なっている。
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