人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。人生まだまだこれからさあ!
 
2010/11/27 7:36:03|
柿食えば  富士に棚引く  黄沙かな




先日 伊豆スカイラインを通っての帰路

富士山がよく見えました!

ただし上の方だけでした。

下の方は目隠しの帯のような雲か霞か

霞か雲か

箱根に近ずくにつれて色が

茶色っぽくなって

あたかも かの有名な中国大陸から

飛んでくる黄沙のように見えて

異様な景観をかもしだしている

のでありました!

そんなことから

ピュアな富士山の姿が一際際立って

掃き溜めに鶴が舞い降りているような

そんな風に見えるのですが

ピュア過ぎて富士山には 

仙人などは住んでいないであろうと

思われるのです!





「秋胡行」2

            曹操



我居崑崙山  我崑崙の山に棲む

所謂者真人  謂う所の真人なり

我居崑崙山      同上

所謂者真人      同上

道深有可得  深き道を得るべけんと

名山歴観   名山をば巡り観て

遨遊八極   八極に遨遊(ごうゆう)す

枕石漱流飲泉 石に枕し流れに

         漱(くちすす)ぎ泉を飲む

沈吟不決   沈吟して決めざりしが

遂上升天   遂に上りて天に到る

歌以言志   歌いて以って志を言わん

我居崑崙山  我崑崙の山に居る 





「崑崙山の仙人」

          (訳詩)はぐれ雲



深遠な道 究めんと

名山を歴遊し

世の隅々を道場となし

石を枕に 

流れに漱(くちすす)ぎ

清泉を飲み 修行した

悩み苦しみ 乗り越えて

ついに到りぬ 天界の人

我輩は 崑崙山の仙人ぞ




神無月

     修行のはての

              真仙人









去去不可追 去り去りて追うべからず

長恨相牽欅 共に追い縋らんと長く恨む

去去不可追         同上

長恨相牽欅         同上

夜夜安得寝 夜な夜ないずくんぞ

           寝ぬるを得んや

惆悵以自憐 惆悵(ちゅうちょう)して

         以って自ら憐れむ

正而不譎  正にして欺かず

辞賦依因  詠いしものの依りて因る

経伝所過  伝を経て過ぎし所

西来所伝  西より来たり伝えしところ

歌以言志  歌いて以って志を言わん

去去不可追 去り去りて不可追






「去ってしまった仙人」

          (訳詩)はぐれ雲



去ってしまった仙人には

追いつけなかった

眠れず悔やむ 我哀れ

桓公は牛飼いの賢人を得て

西方より凱旋す

歌って述べよう我が心

去ってしまった仙人には

追いつけず




謂うならば

        一期一会や

                冬銀河






曹操の気持ちが ひしひしと

解ってきますね〜



崑崙山〜伝説上の山

  中国西方にあるとされ、黄河の源で

  玉を産出し、仙女の西王母がいる。

  仙界とも呼ばれ、八仙がいるとされる。


崑崙山脈(実在)〜中国西部にある。

  約3000Kmに及ぶ大山脈、

  標高6000M以上の高山が

  200峰以上連なっている。




















2010/11/26 10:39:27|
窓越しに  切り取りて看る  紅葉かな





雨のち曇天のち薄雲りのち一部晴れ

のちまた雨移り変わるは生きてる

証拠 地球も生きている。

桜葉も紅葉してそれなりに美しい

海の色もモノトーンではあるが

明暗こもごも変化が大きい!




熱川に

       空広がりて

                冬の海










「秋胡行」1   秋に胡人の地を行く

          曹操


晨上散関山 晨(あした)に散開山

          に登れば

此道当何難 此の道かくも何ぞ苦しき

晨上散閑山    同上

此道当何難    同上

牛頓不起  牛は倒れ起きられず

車堕谷間  車は谷間に堕ちる

坐盤石之上 磐石の上に座して

弾五絃之琴 五弦の琴を弾(たた)かん

作為清角韻 作りなすは清角の調

意中迷煩  意中は迷い惑う

歌以言志  歌いもって志を言わん

晨上散閑山 晨(あした)に散開山

          に登れば




「散開山」

         (訳詩)はぐれ雲


散開の山路けわし

牛倒れ

車堕つ


大石に座り

琴を弾く 清角の曲


意中は迷い苦しむ

歌って述べよう

山路けわし




曹操の

      詩を口ずさむ

               紅葉狩り 









有何三老公 いかなる三老公で

         あられるか

卒来在我傍 ふと来たりて我が傍らに立つ

有何三老公         同上

卒来在我傍         同上

負揜被裘  袂をかかげ 皮衣を着て

似非恒人  常の人には見えざりし

謂卿云何  その翁曰く 君何ゆえに

困苦以自怨 困苦して 自ら怨み

徨徨所欲  彷徨いて欲するままに

来到此間  ここに到るやと

歌以言志  歌いて以って志を言わん

有何三老公 いかなる三老公に

            あられるや




「三老の翁」

        (訳詩)はぐれ雲


長寿の翁 現れて

長寿の翁のかわごろも

不思議な翁の言いけるに

何故に苦しみ 彷徨いて

何を求めて来たのかと




冬ざるる

       なぜに苦しむ

                 旅の人



















2010/11/20 17:22:43|
かき食えば まず酒を飲む 寒山寺


本ブログの副題にある 

“老いた駿馬は馬小屋に伏すも

志は千里ににあり、

烈士は暮年なるも壮心やまず。”

の出処は 李白の詩 “玉壷吟”の

句の説明文より採りました!


 玉壷吟の説明

晋の王敦は酒に酔うと、いつも

下記の詩を歌い、痰壺(たんつぼ)を

如意棒でたたいていた。そのために

痰壺の口はみな欠けてしまって

いたそうな、、そんな話が

「世説新語」豪爽第十三ノ四にあり

その詩が「老いた駿馬は、、、、、、、、

、、、」であったということです。

よい詩であったので拝借しました!






その後 調べたら この詩は

三国志で有名な あの 曹操 の詩の

一部でありました!



そんなわけで 李白の詩 と

曹操の詩を 掲載してみたい!


まずは 李白 の詩 から

中国語の勉強のために

ピンイン(発音記号)と四声等も

載せたい 四声は 1 2 3 4





 yu4 hu2 yin2

「玉 壷 吟」 li3 bai2    「痰壺の詩」

          李白           李白  

lie4shi4ji1yu4hu2

烈 士 撃 玉 壷    烈士 玉壷を撃ち

zhuang4xin1xi1mu4nian2

壮 心 惜 暮 年    壮心 暮年を惜しむ

san1bei1fu2jian4wu3qiu1yue4    

三 盃 払 剣 舞 秋 月 三盃剣を払いて
              秋月に舞い

hu1ran2gao1yong3ti4si4lian2    

忽 然 高 詠 涕 泗 漣 忽然として高詠して
                涙が流れる

feng4huang2chu1kia4zi3ni2zhao4

鳳 凰 初 下 紫 泥 詔  鳳凰初めて紫泥の
                詔を下し

ye4huang2cheng1shang1deng1yu4yan2 

謁 帝 称 觴 登 御 筵 帝に謁し杯を挙げ
               御筵に登る

yu2yang2jiu3zhong4wan4cheng2zhu3 

揄 揚 九 重 万 乗 主 愈揚す九重万乗の主

xue4lang4chi4chi2qing1suo3xian2

謔 浪 赤 墀 青 琑 賢 謔浪す
               せきちせいさの賢

chao2tian2shu4huan4fei1long2ma3

朝 天 数 換 飛 龍 馬 天朝してしばしば換う
                  飛龍馬

chi4ci4shan1hu2bai2yi4bian1  

勅 賜 珊 瑚 白 玉 鞭 勅して賜う珊瑚
                白玉の鞭

shi4ren2bu4shi4dong1pan2shuo4 

世 人 不 識 東 方 朔 世人はしらず 
               東方朔

da4yin3jin1men2shi4zhe2xian1

大 隠 金 門 是 謫 仙 金門に大隠するは
               此れたく仙人

xi1shi1yi2xiao4fu4yi2pin2    

西 施 宜 笑 後 宜 顰 西施は笑うに宜し
               顰にもよし

chou3nu3xiao4zhi1tu2lei2shen1  

醜 女 効 之 徒 累 身 醜女之にならいて
               身を苦しむ

fun1wang4sui1ai4e2mei2hao3   

君 王 雖 愛 蛾 眉 好 君王蛾眉の好きを
              愛すといえど

wu2na4gong1zhong1du4sha1ren2  

無 奈 宮 中 妬 殺 人 如何ともなし宮中の
             女官人を嫉妬殺するを








それでは「本ブログのテーマ副題」

の原典である

三国志の英雄である曹操の詩

「歩出夏門行」5首の内の最後の1首

「亀雖寿」を紹介します。



gui1sui1shou4

「亀 雖 寿」
          cao2cao1

           曹操

shen2gui1sui1shou4

神 亀 雖 寿  神亀は 命永し 
              と言うけれど
you2you3jing4shi2

猶 有 竟 時  なお 終わる時あり

teng2she2cheng2wu4

膽 蛇 乗 霧  天に昇る大蛇は
              霧に乗ずるも
zhong1wei4tu3hui1

終 為 土 灰  ついには 土灰となる



lao3ji4fu2li4

老 驥 伏 櫪  老いた駿馬は
             馬小屋に伏すも
zhi4zai4qian1li3

志 在 千 里  志は 千里に在り

lie4shi4mu4nian2

烈 士 暮 年  烈士は 暮年なるも

zhuang4xin1bu4yi3

壮 心 不 已  壮心 止まず





ying2suo1zhi1ji1

盈 縮 之 期  永く短い命の 期間は

bu4dan4zai4tian1

不 但 在 天  ただ天にのみ
             あるにはあらず
yang3yi2zhi1fu2

養 怡 之 福  身も心も安らかに
             養えよ さすれば
ke3de2yong3nian2

可 得 永 年  永き歳を
             得られるはずだ



xing4shen2zhi4zai1

幸 甚 至 哉  幸せは 大きなるかな

ge1yi3yong3zhi4

歌 以 詠 志  歌を通して
              我が志を述べん







さあ どうでしょうか?

これで あの憎っくき 曹操も

大好きになったのではないでしょうか?

今後も 曹操の詩を少しずつ

紹介するとしましょう!






死してなお

       悲憤慷慨

                冬怒涛



忽然として

       木枯らし来る

                 嘲弄者



盃を挙げる

       月明星稀(げつめいせいき)

                  冬の空



冬ざるる

       玉壷(ぎょっこ)を撃ちて

                  酒を飲む



             

 







2010/11/17 12:35:09|
我が影に  酒杯を挙げる  浅き冬




寒くなってきましたね〜

鍋 湯豆腐 焼肉 熱燗 焼き芋

おでん 

またそんな季節になりました。


一歳三ヶ月

もうすぐ歩けるようになるでしょう!

どうやらこのこは 肉食系

いや 焼肉系 かも?





 「 雑詩其二 」

              (東晋)陶淵明



  白日倫西阿     欲言無予知

  素月出東嶺     揮杯勧孤影

  遥遥万里輝     日月擲人去

  蕩蕩空中景     有志不獲騁


  風来入房戸     念此懐悲悽

  夜中枕席冷     終暁不能静

  気変悟時易

  不眠知夕永





 「 雑詩 其二 」

           (訳詩)はぐれ雲



 日が落ち

 月が昇り

 はるかに四方がひらけ

 月の光が 空中に満ち溢れる


 
 風が戸口より しのびより

 夜もふけると 寝床が冷えてくる

 外気の変化により季節の替るのを知る

 眠れずに知る 夜の永さを



 もの言いたくも 和するものなくして

 酒杯をあげて 我が影にすすめる

 時は人を 投げうちてすぎ

 志あるも のばしきれない



 これを思いて 悲しみに胸ふさぎ

 夜のあけるまで 心しずかでない







我が影に

        酒杯をあげる

                   浅き冬







「冬」

「ふゆ」は 日本語の「冷(ひ)ゆ」が

転じたものといわれる。

また「唐詩歳時記」によると、

“雉(きじ)が大水(うみ)に入って

大蛤(おおはまぐり)になる時期”

だそうな!面白い比喩ですね〜






















2010/11/16 10:45:54|
大中国  飼い犬にも  一人っ子





 「 はぐれぐも 」



わかるような〜

わからないような〜

どうでもいいような〜

うそのような〜

ほんとうのような〜

ばかばかしい くに のような〜

なんでもありのような〜


そうだ!

やるきがあれば なんでもできる!


ばかばかしい 世 なれども〜

たまにはね〜

まじめになろうかな〜


いぬもおだてりゃあ きにのぼる

なにごともほどほどに


のどもとすぎればあつさをわすれる

つきぬみれんのはるのはな〜








我が影に

       酒杯を挙げる

                 冬の月










犬の一人っ子政策  上海の政府筋より


上海も人口密度の増加により、かなり

息苦しくなってきたので、

犬に対しても、一人っ子政策が検討されて

法案が提出された。もし通れば、

来年(1011)より実施されるみこみ!

ちなみに上海の人口は

2008年、1890万人

人口密度2978人/KMM

 同飼い犬人口80万匹

犬のトラブル10万件/年 


ただし精度は未定 なお 

広州や成都ではすでに

実施されているそうです!


なんだそうか 三番煎じ か〜 

つまらん どうでもいいはなしでした!


そんなことより、人間も含めて

世界に通じる 常識教育 をしっかり

やってもらいたいもんですね〜!

特に一人っ子にはね〜

甘やかしてばかりいると滅びますぞ〜

手遅れの感もあるが〜