日本のプログレッシブロック 新●月

日本のプログレッシブロックバンド最高峰「新月」のファンサイト 「新月ファンサイト~新●月」 管理人が、「新●月」を紹介するブログです
 
CATEGORY:真○月

2011/01/10 10:22:34|真○月
2008年 真○月ライブ 「約束の地」
2007年10月18日、新●月を離脱した北山真さんが立ち上げた新バンド、真○月のワンマンライブが2008年10月25日 秋葉原グッドマンにて行われました。

新曲・旧曲ともに、北山真曲の素晴らしさが存分に味わえるライブでした。感動、の一言では表現できず、かと言って、うまく言葉がみつかりません。

ただ、このライブに残念ながら参加できなかったファンの皆さんに言えることは、2007年の、新月の変化にさまざまな思いが去来したと思いますが、あらゆる意味で安心して、又次回ライブ、そして真○月のアルバムを期待して大丈夫です、と言い切れることです。

「光るさざなみ」収録の『光るさざなみ』『武道館』も、アルバム「光るさざなみ」収録曲の単なるライブでの再現ではなく、すべてが新しい音でした。
そして、新曲も、北山真というコンポーザーとしての圧倒的なちからを余す事なく示し、ボーカリストとしての魅力を何倍にも、何倍にもわたしたちの前に見せてくれました。

ステージ正面にれいちさんのドラムセット、ドラムの右に桜井さんのベース、その右に林さんのギターです。ステージ左には清水さんのピアノが客席に斜めに背を向ける位置で置かれていました。

そのピアノの右側に、マイクスタンドに斜めに背を向け「く」の字のかたちに真っ白いメモトロンが、置かれ、これは間奏に北山さんが弾かれるために置かれているのでした。
そしてすばらしいライティングがすばらしい演奏にさらに表情を深めます。

「こんばんは、約束の地へようこそ」。
新月コンサートで着ていたグレーのタートル、今回も「劇団インカ帝国」のよひら青子さんが施したメイクで現れた北山さんが、あの低い声で最初に発した一言です。

コンサートタイトルでもある『約束の地』は、歌詩の「ここからわたしは生れた」、「そびえる峰 重なる岩」のフレーズが印象深かったです。

そして、北山真の真骨頂ともいえる大曲『冷凍睡眠(コールドスリープ)』(個人的には、当初の発表どおり『人工睡眠』の文字が好きです)。

ずっと以前からその存在はアナウンスされていたものの、どんな曲なのか、どんな歌詩なのか、期待だけが膨らんでいて、この曲を聴くために、5年の歳月が流れました。

そして、この『コールドスリープ』をライブで聴いて、もう一度聴きたい、とにかく、もう一度聴きたいという思いが、さらに募りました。

帰宅してから歌詩カードを読み、この詩に拮抗する曲のちから、この曲に対峙する詩のちから、この両者が固く手をつなぐことによって、すさまじいエネルギーを発し、それを奏でる圧倒的な演奏力により聴く者を呑みこんでいたんだと、さらに実感しました。

「フレームドラム」という白い大きな片面だけの太鼓も初めて見ました。

そして、あ、北山節だと即座に心の中でつぶやいてしまった意味深なタイトルの『とっておきの』。

続いて桜井さんのベースをたっぷりと堪能する事が出来る、こんなかたちの演奏があったのかと息を呑む『あかねさす』。

桜井さんのベースが幽玄のけしきを描き、北山さんとれいちさんの美しい、うつくしいデュエットが凛として、そのけしきに文字を綴ります。

この桜井さんの美しいベースの独演の合間に、北山さんが、新月ファンならすぐわかる、あのベストスーツにお召しかえ。タートルとベストスーツです。
『武道館』には、ただ、ただ酔いました。

そして、新月ファンには、いやがおうにも期待がマックスにふくらむ、花本さんと北山さんの25年ぶりの曲の共作『手段』。

ふさわしい表現がうまく見つからないのですが、やはりこの曲は、わたしたち新月ファンにとって、あたりまえ、のように響いてきた曲でした。
この曲が、ここで現れるまで沈黙していた北山真、沈黙している花本彰。
しかし、「新月」という場は間違いなく、今も、ずっと、かつて見たことがないものを、書かれたことのない絵を、書き続けている。
そんなことを実感した曲でした。


『光るさざなみ』は、過去、2004年12月の「SNOWパーティ」では花本さんのキーボード、津田さんのギターで、2006年12月の「マジカル・パワー・マコイベント」(北村昌士さん追悼)ライブでは大森俊之さんのキーボードほかで演奏された事があります。

又、2007年10月の新月ファンによる「新●月セッション」では、ゲストで参加された北山さんの弾き語りで演奏されました。

そして、今回のライブでの『光るさざなみ』は、アルバムでは、竹場さんのギターで演奏される部分が、清水さんのピアノで演奏されましたが、アルバムで聴くのとは、まるで表情が違いました。

清水さんのピアノ、林さんのギター、桜井さんのベース、れいちさんのドラム、そしてデュエットの素晴らしさ。音楽的なことは他の皆さんの筆に任せますが、北山バンドのライブを、とことん堪能し、そのカッコよさに、何もかも委ねて良い、と心から安心しました。

実は、オープニングアクトに「牛浜ブラザーズ」の演奏計画があったそうで、これは次回是非実現を!

真○月はアルバムを現在録音中です。



ライブ会場で配布されていた歌詩カードですが、『とっておきの』の歌詩にひみつがあります。
このひみつは、歌詩カードを読まないとわかりません。
歌詩をクリックすると大きな画像を見ることができますので、見つけてくださいね。ヒントは歌詩の右側です。

歌詩カード1

歌詩カード2

プロフィール


黄泉谷アピさん、フォト山さんによるコンサートの写真集です。
お楽しみください。

「約束の地」写真集(撮影:黄泉谷アピ)
「約束の地」写真集(撮影:フォト山)











[ 1 - 5 件 / 1 件中 ]