このコンサート、よかったし、これから11月末のラストまで、どんどんよくなっていくと思う。 音、声、構成はまだまだだけど、拓郎が、なにか、伝えようとしているのが、わかる。なにを伝えようとしているのかは、まだわからないけれど、これは、すごいコンサートだと思う。 生きた、人間らしいコンサートだと思う。
「ファイト」 よかった!きらきらしてた。 「外は白い雪の夜」 keikoさん、唄ってくれましたよ! 「虹の魚」 軽快で好きな歌なんだけど、今回は、重い。 ♪苦しくても、息切れても、泳ぐしかない♪の、しつこいくらいのリフレインに、ああ、このコンサートのあと、だから、しばらく活動しないんだなあと、思う。
客席には、30年35年と拓郎を見続けてきた、中高年になっちゃったおじさんおばさんたち。 拓郎のコンサートは、いつも、客席からのパワーがすごくて、油断したら、やられるって感じのコンサートだ。 特に、おじさんたちがすごく、もうもう、オペラグラスで一心不乱に凝視してるおじさんたち、両手あげて死ぬほど拍手するおじさんたち、こぶしをつきあげて叫ぶおじさんたち。
それぞれの青春、挫折、喜び、悲しみを乗り越え、背負いながら、ここに集まる拓ばか(拓郎のファンは、拓ばか、または拓郎マニアと呼ばれる)たち。
ロビーでの会話から始まり、電車の時間を気にしながらの退場のその時まで、おじさんおばさんたちを見ているだけで楽しめる。 会場では、客席のその圧倒的な迫力に感動し、泣けてくる。
また、次の会場で、そんな魅力的なおじさんおばさんたちに会うのが、楽しみだ。拓郎のステージも、回数かさねるごとに完成されてくるだろうし、もう一箇所、どこか、探してみようかな。
楽しかったです。
注:おじさんおばさんの中に、今回は、自分は入っていないという感覚で書いています。だって、コンサート中は、10代に戻ってるんですもん。
写真は、拓郎から見た越谷サンシティホール。(拓郎サイトから拝借)本当は、この半分の大きさのホールでやりたかったと言っていた。
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