「ISO文書の軽量化を進めよう」では、品質マネジメントシステム(QMS)の文書等の軽量化などの見直しの必要性について提案した。以下に、その具体的な対応を紹介する。
(1) ISOで文書化が要求されている項目は多くはない!
ISO 9001規格で要求されている文書とは、「品質方針と品質目標」、「品質マニュアル」、「“文書化された手順”(6項目)」及び「組織が決めた文書である。この中で、「組織が決めた文書」を考えるときに考慮すべきことは、次の2点である。
@ QMSのプロセスを構成するために必ず必要とする文書又
は記録なのかどうか?
A ISOのためではなく、組織が必要に迫られて、作成し、活用
した文書・記録なのか、
(2) 手順書、要領書などは必要最小限とする!
多くの組織において、日常的な業務の手順や要領を詳細に文書化しているが、実際の日頃業務においては、使用することはほとんどなく、ファイルにしまい込まれているという事例が多くある。
10年以上前に、主要な業務の手順や要領などをすべて、文書化しなければならないとの考えがあったが、今では、QMS運用を妨げる何物でもない。
(3) 文書は1ページに収まるように!
まず、文書を使用するは誰か?を考える。そして、文書の利用者が、文書のポイントをすぐに理解できるように、図や表又は写真などを多用する。
例えば、自動車関連の量産現場で使用されている「標準作業票」は、参考になる点が多い・・・・・・これは、ご相談ください!!