mikkoの山旅日記Ⅰ

最初は食べ歩きの旅、そしてハイキング、100名山、そして次は沢登り、岩登りと広がり冬は3000m級の冬山へ・・・・
 
CATEGORY:登攀、岩稜、ミックス

2017/04/28 20:28:04|登攀、岩稜、ミックス
№1233-32 越沢バットレス(アルパインクライミング)
        越沢バットレス

★写真の上でクリックすると拡大します。

日程:2017年4月22日(土)~23(日)
メンバー: mikko(LD)、Qu-、ao、おけいさん、higuma、まんだー
天気:4/22(曇り~雨)/ 4/23(晴れ)

日記:
4/22)
土曜の早朝発なので路も空いているだろうと予想し一般道で高尾山ICへ向かい、1区間だけ圏央道に乗って西王子ICで下り、まんだーさんをピックアップするために鳩ノ巣駅に向かう。予想は的中で渋滞に合うことなく自宅を6時45分に出発してから2時間10分で鳩ノ巣駅に到着する。

鳩ノ巣駅前は大勢のハイカーで賑わっています。10分ほど待って、まんだーさんと合流し林道を通って駐車場に到着すると、Qu-さん、aoちゃん、おけいさん達が既に到着していた。ここから、閉鎖となっているキャンプ場へと下って行く。



越沢沿いの平地にテントを張ったあと、6~7分越沢に沿って経路を辿って行くと越沢バットレスに到着です。



トイレと壁無しの屋根付き小屋が2つあり、クライマー達にとっては親切な岩場の印象です。
ここで登攀の準備をして岩場へのルートを登って行く。途中に入岩料200円入れるBOXがあります。



1本目 左ルート(V)2ピッチ
aoちゃんとまんだーさんとおけいさん、Qu-さんとmikkoの2班に分かれ、aoちゃん班が先行し、あとからQu-さん班が続きます。
1ピッチ目
登り易そうな弱点を探しながら登ったので、難しいと感じることなく登って行く。

2ピッチ目
終了点直下のスラブが核心部、mikkoは右端のクラックとフェイスに足を置きながら登った。フェイスの部分は微妙な凸に足を乗せるのだが凸が小さすぎて乗るのに勇気がいったが乗ってしまえば滑ることが無かった。



終了点から50mロープいっぱいで懸垂下降する。

2本目 第二スラブルート(IV+)3ピッチ
1ピッチ目
1ピッチ目は左ルートと同じなので、問題なく終了点へ着くが、その少し前からポツポツ雨が降って来ていたので、Qu-さんとmikko班は、ここで打ち切りにして懸垂下降で取付点に戻る。
aoちゃん班は、既に2ピッチ目まで登っていたので続行とのこと。。。

屋根付きの小屋まで戻ってaoちゃん班が3ピッチ目の核心部を登っているところをしたから眺める。雨の量がだんだん多くなってきて、雷も鳴ったので少しドキドキながらの待ちは長く感じたが、無事に三人が終了点に着いたのを見てホッとした。

aoちゃん班が2時頃?戻って来たので皆で一緒にテン場に戻ると、テントはびしょ濡れです。
沢を渡ったところに、軒先の広いバルコニー?を見つけたのでテントをバルコニーへお引越しさせます。。。。。



その後、長~い宴会の始まりです。
Qu-さんから差し入れの、タラの芽を中心に極上竹輪と人参、まんだーさんが行動食のソーセージとゆで卵を出してくれたが流石に4つ割りのゆで卵は天ぷらにはできないでしょうと言うことで、ゆで卵はそのままパクリをして楽しく美味しい天ぷらパーティが始まる。テン場の側で採ったワラビも追加し、ほろ苦さが春を感じますね~

宴会から、夕食(具沢山のカレーとサラダ)へと流れ、夜は更けていくが雨はしとしとまだまだ降っています。




4/23)
6時過ぎに目覚めると雨は上がっていたが、あたりはびしょびしょで・・・・
のんびりコーヒータイムを取り、朝食を済ませて、そろそろ大丈夫かなぁ。。。。
本日のみ参加のhigumaさんも合流して、マルチ開始です。

1本目 右ルート(IV)3ピッチ
今日のオーダーは、aoちゃん&higumaさん、Qu-さん&おけいさん、まんだーさん&mikkoの3班に分かれて登攀します。

1ピッチ目(V-)
まんだーさんとmikkoはラストで登ります。
1ピッチ目のハングった最初の個所は、少し左側から回り込んで登り、核心部のハングは右側のカンテ状を登って終了点へ。

2ピッチ目
比較的に楽だと聞いたので、mikkoがリードで登ることにする。前者の登っている姿を見ていない状態で登るのでオンサイトでの登りです。
スタンスが細かくなって気持ち悪さを感じたところは、ハーケンを見つけたのでプロテクションを追加して越えた。

3ピッチ目 滑り台
スラブ面の滑り台は、よく見るとホールとスタンスが多く、楽しい登りで越えて終了点へ。
3ピッチを終えて懸垂下降で取付点の10m位上まで下り、そこから慎重にクライムダウンで下りる。

2本目 一般ルート(IV)
第一スラブを登るaoちゃん班と別れて、Qu-さんとhigumaさんとmikkoは右ルートの1ピッチ目(V-)でハング越えの練習をする積りだったが、他のパーティーがトップロープを張って、登り返しの練習をしていたため、一般ルートから登ることにする。



クラックの間(一般ルート)から登り1ピッチの終了点へ、しばらく空くのを待ったが空きそうもないので、場所を少しずらして、トップロープをセット後懸垂下降し、我らもトップロープでクライミング開始といきたかったが、ロープが岩に挟まれてしまって・・・・

Qu-さんが登って解消してくれて感謝、やっとクライミング開始です。
1本目、皆で巻いたハングを2か所共トライしてみたら意外と登れてビックリ!すごく嬉しかった。サンスポに通っている効果が出たかなって!



クライミングジムに通い始めたhigumaさんもクリアで後半も充実させていただきました。

16時半頃、お終いにしてテン場に戻り、テントを撤収後駐車場に戻り解散となる。
mikko車に電車組が同乗となり、御嶽駅前のコンビニで車を止めるが、側に有名な忍者岩があると言うので、渓谷沿いを散策しながら皆で見学に行く。
処々にある岩を教えてもらいながら進んでいくと大きな忍者岩があった。丁度ボルダーの方たちが登っていたのでラッキー!しばし眺めて戻り、良いものを見させていただきました。

帰路は羽村経由の一般道で帰路に着く。途中八王子JCTの渋滞情報が出ていたので、これもありか。。。。。久しぶりに橋本五差路等も懐かしく思いながら通った。

今回はリーダーと言っても名ばかりで、事前に下調べ等をしてもらったQu-さんに感謝です!ありがとう。そしてリードしてもらったパートナーにも感謝!楽しかったね。
お陰様で念願が叶い、越沢バットレスへ行けました。そして、秋頃また行きたいなぁ。。。。。



関連記録 NET山岳会“HALU”まんだーさんの記録へ






2016/10/16 9:27:14|登攀、岩稜、ミックス
№1187-47 乾徳山(集中登山)
写真の上でクリックすると拡大します。
☆GPSの軌跡
☆中央岩稜2P目

旗立岩 中央岩稜&第一岩稜(マルチクライミング)班編

日程:2016年10月10日(月)
天気:曇り
行程:8H56(中央岩稜1H50 / 第一岩稜39′)

登攀班 メンバー:Qu-(LD)、mikko、
登山班 メンバー:つっちぃ(LD)、momo、takka

コース:
平塚自宅4:45⇒5:00TATUYAファーム⇒厚木IC⇒6:30勝沼IC⇒7:36乾徳山登山口ⓟスペース7:50→8:35高原フュッテ8:45→10:07トラバース地点→10:25中央岩稜取付基部11:00→12:50登攀終了点→鳳岩(登山班と合流しランチタイム)→14:26第一岩稜取付基部14:35→15:04登攀終了点・乾徳山15:24→16:46乾徳山登山口ⓟスペース⇒一般道で帰路に着く⇒23:06平塚自宅

日記:
釜ノ沢の山行が雨予報のため中止になったので、以前から約束していた旗立岩にQu-さんと行くとこになった。せっかくだからとTATUYAファームの面々も誘ったら快い参加で、乾徳山山頂で合流の集中山行が急遽決まった。

いつものようにTATUYAファームでメンバーをピックアップ後、一路Qu-さんと合流場所の勝沼ICへ向けてひた走る。
順調走行で少し早めに着けると思いきや勝沼ICを見過ごしてしまい、一宮御坂ICからUターンして勝沼IC出口に待ち合わせ時間ぴったりの6時半の到着となってしまって、あぁ~ぁ。。。

ここから二台連なって登山口の大平へ向かう。
乾徳山(南)林道に入り、大平高原を過ぎた辺りから道は少々ダート気味に変わって行きます。大平高原登山口には有料駐車場がありますが、mikko達は更に林道を進んで高度を上げて行く。大平高原からの登山道が横切っているのを確認し、更に進んで左側にゲートの閉まっている林道がある場所の少し先にあるスペースに車を止める。車はうまく止めれば2~3台止められます。今日は先行車が1台ありました。

mikko達は登攀に備えて最大の軽量化を図ります。中央岩稜基部へのアプローチはほとんどの人たちがダブル50mロープを2本使って懸垂で降りて行くみたいですが、山腹ルートを使って懸垂下降を避け、細めのシングルロープ1本で登ることにした。mikkoはお昼に食べるうどんもtakkaさんにお願いしてしまった。

各自で装備を整え、少し戻って林道へ入って行き高度を上げて行く。途中で大平登山口からの登山道が林道をショートカットしているので登山道へと入って行く。さらに高度を上げて行くと、今度は徳和からの道満尾根登山道に合流し、少し先の分岐で国師ヶ原方面へ進みます。

この辺りだったかな?木から蜘蛛の糸らしきものにぶら下がっている細長く平たい(6mm×25cm位か)黒のゴム状のものを発見、なんでゴムがぶら下がっているの??の状態で近づいていくと、何やら下の頭らしき部分が我らに反応してか動いています。ゴムだと思ったその物体はヒルの仲間か、ナメクジの仲間のように思えるが?です。

カラマツ帯に入ると登山班は早くもキノコを見つけて『あったー!』の声が響きます。
mikkoもキノコを採りたかったが登攀班は時間が掛かるのでぐっと我慢、ここから登山班と別れて先に進むことに。。。。お昼のうどんにキノコが入りそうで嬉しい!
高原フュッテでトイレ休憩をして、出発しようとしているところへ登山班も到着で一瞬合流するがまたお先に~で先に行く。

1940m付近から登山道を離れて山腹をトラバースする積りが、登りすぎてから赤テを追ってしまったので別の岩稜基部らしきところに誘い込まれてしまった。赤テも新しかったので他にも登攀ルートがあるのかも。。。。

GPSでルートを確認すると40mくらい上にいることが分かったので、急斜面をどんどん下って行き最初の尾根上に出て赤テを発見。ここからまたトラバース状に付く赤テを追って行く。2本目の尾根の少し手前で赤テは谷を下りるように付いていたが我らは2本目の尾根上に乗る。尾根上からは樹林越しに中央岩稜が見え、ここで登攀装備を付けて岩ゴロゴロのルンゼを少し登ると中央岩稜取付基部で、いよいよ登攀開始です。

中央岩稜1P目
高度感のあるやや逆相気味のルートだが、フリクションはバッチリ効いて足元は安定して登れた。上部の核心手前のトラバースのところにハーケンが2本並んで打ってあるのを下から見て、なんで二つ並んで打ってあるのだろうと?だったが、スラブ壁通過用のフットホールドだと知って納得した。核心部は右側から回り込んで、切れ落ちた壁側から溝に乗り込むときに足が上がらずちょっと苦労するが、あとは溝を通って1Pの終了点へ。1P目の確保はリングボルトとピナクルの両方を使って構築した。
登攀中は風が冷たくとても寒かった。

2P目
ルートは少し下ってから登ります。ハーケンは下りたところに1カ所だけあっただけで、後はカムで3か所ランニングを取って2P目終了点へ。このルートは難しいところはなかった。確保用の支点あり。
時折ガスがでて視界が無くなることがあって残念である。
確保中に登山班から電話が入るが、出れなかったので確保が終わってから電話を掛けると登山班は鳳岩付近で待っているとのことだった。

3P目
ナイフリッジを通過して終了点へ。。。
Qu-さんからOKのコールが掛かって、登り始めようとした時に登山道から見ていたハイカー達からの『頑張って~』のエールに『ありがとうございま~す。頑張りま~す』と返して最終ピッチの登攀開始ですと言っても、短かったのであっという間に終わってしまうが、3ピッチ通して楽しいルートだった。

鳳岩へ行くと樹林の中に、風を避けられていい場所を見つけていてくれた。登山班も鳳岩で登り方を変えながらクライミングを楽しんでいたそうです。
早速、つっちぃが手際よく採りたてのキノコ(チヤナメツムタケとハナイグチ)とナスを入れて煮込みうどんを作り始め、mikko達はmomoちゃんが作って来てくれた美味しい粉子団子を食べながらうどんが煮えるのを待っています。

暖かいキノコ入りうどんは本当に美味しかった!うどんを担いでくれたtakkaさんやつっちぃ、momoちゃんに感謝しながらおかわりまでしちゃって満腹です。
食後のコーヒーを飲んだ後、登山班は下山して下で待っていてくれることになったので登攀班は第一岩稜に登るために一足お先に出発します。

鳳岩鎖場の5mくらい手前から付く踏み跡を辿って下りて行くと直ぐに第一岩稜の取付基部に着いた。
ロープを付けて支度をしている時に、下山する登山班から声が掛かかるがガスで薄っすらと姿が見えるだけだった。

第一岩稜
第一岩稜はワンピッチだけなので、ラスト楽しんで登りましょうで登攀開始。
登りも難しくなかったので一歩ずつ楽しみながら登らせてもらう。ハーケンは処々にあり。終了点は乾徳山山頂で無事に登攀終了。Qu-さんすべてのルートのリードお疲れさまでした。そしてありがとう。
誰もいない山頂で写真を撮ったら、登山班が待っていてくれるので急いで下山開始です。

山頂からノンストップ、1時間20分強で下山し登山班と合流、待っていてくれた登山班に感謝、ありがとうでした。

帰路はパンクのアクシデントが発生し、スペアータイヤに変えたので一般道を渋滞に巻き込まれながら6時間かけて23時過ぎの帰宅となった。
mikko車を購入して初めてのパンクだったので、スペアータイヤがどこにあるのか、工具はどこにあるのかが?で時間が掛かってしまったが、お陰様で今回しっかり頭に入ったのでmikkoにとってはいい教訓だった。
久しぶりのマルチ、楽しく充実した満足の1日だった。

関連記録 NET山岳会“HALU”momoさんの記録へ

動画






2016/06/03 1:10:06|登攀、岩稜、ミックス
№1169-29 子持山 獅子岩東南壁(マルチクライミング)

写真の上でクリックすると拡大します。
☆登攀を終えて(^^♪
☆獅子岩(ルート入り)
☆登攀ルートコラージュ
☆獅子岩基部までのGPS軌跡(ここで電池切れ)

日程: 2016年6月1日(水)
メンバー: Qu-(LD)、mikko
天気: 晴れ
登攀タイム:3時間

コース:
黄金の湯館7:07⇒ 7:36子持山登山口(7号橋駐車場)8:00→尾根コース→9:07しし岩基部10:10→(7P登攀)→13:23しし岩岩頭終了点13:53→14:44子持山登山口(7号橋駐車場)⇒渋川伊香保IC⇒厚木IC⇒平塚自宅

日記:
 昨夜は、黄金の湯の大広間に泊まって朝までぐっすり。。。。
 6時に起床予定だったのにQu-さんの『mikkoさん、時間が過ぎてますよ~』で飛び起き15分の寝坊。すでにQu-さんは食事も済んでいるようで、mikkoは慌てて食事等を済ませて出かける支度を。。。。。

 予定時間を7分遅れて出発、Qu-車を先頭にmikko車が後を追います。
 大きな鳥居のある所で二股になりナビを見ると、どちらのルートを通っても子持神社前で合流するので右ルートで林道に入って行く。

 子持神社の合流する所で前方に動く黒い物体を発見!なんとその物体は小熊だった。小熊=側には母熊がいる=怖~い。で一瞬緊張するが小熊も驚いたのか直ぐに藪の中に消えて行ったのでホッ!車を止めてQu-さんと二人『熊がいたよね~』、で少々興奮気味の状態で七号橋駐車場に到着する。
 駐車場は七号橋の手前の広場にあって、橋を渡った対岸にトイレがあります。

 今日は天気もよさそうなので、荷物は最小限にすることにしてmikkoの手作りナップザックの中には50mロープと救急セット、水と食料を入れ、ガチャ類とクライミングシューズは腰にさげて出発です。
 
 七号橋を渡って少し行くと右側に奥の院があり、ここを過ぎると直ぐに子持山の登山口です。登山口には『熊を目撃された方はご連絡ください』と記されたポスターが張られていたので携帯で連絡を試みるが電波が届かず・・・・その後何度か試みたが小さいアンテナが1本やっと立っているだけだったので断念し、帰路に連絡を入れることにした。

 登山道に入って行くと直ぐに屏風岩が現れ、小さな鳥居と祠があった。屏風岩は見上げると逆層で登るには難しそうに見えたが残地が見えるのでここも登る人がいるのかな?
 
 屏風岩に沿って少し進むと最初の道標が出てくる。リーダーはこの分岐から尾根ルートで獅子岩へ行くと言う。mikkoはHPの検索で、獅子岩へのルートは沢から入るとばかり思い込んでいたのでビックリでしたが、尾根ルートは展望が良く良かった。特に獅子岩の展望が印象的で、本当に獅子の姿にそっくり!にはビックリ、感動だった。しかし登るルートを教えてもらうと、え~っ、あんなとこ本当に登れるのって感じで、少々ビビりも入ってしまう。

 小さなアップダウンを繰り返し、獅子岩がだんだん大きくなって、そのうち樹林に入って見えなくなると、先行者達の声が聞こえてきて、間もなく獅子岩の基部に到着となった。先行者は3名と2名のガイドパーティで登攀準備中だった。

 自分たちが取りつけるまで少し時間が掛かりそうなので、2パーティの登るところを見学することにする。
先行は鈴木昇巳ガイドの3人パーティはダブルロープ2本で、次に浦山ガイドの2人パーティはシングルロープ1本で続きます。流石、ガイドたちの登攀姿はきれいで目が釘付けに。。。。
2ピッチ目までは見えたが、その先は樹の陰になって見えなくなってしまって残念。核心と言われている3ピッチ目のレイバックに移るところを見たかったのにな~

そして、我らもダブルロープ2本で登攀開始。
1ピッチ目(mikkoリード)
 見た目は寝ているように見えたので楽勝かと思いきや、mikkoには甘くはなかった。1ピッチ目の核心部と思われるところを鈴木ガイドは左側から、浦山ガイドは右側から越えて行った。丁度分かれ目の所がツルツルでホールドスタンスも乏しく、ここでどっちを登ったらいいのか迷ってしまい、Qu-さんにSOSを発信、すると一般的には左側がセオリーということで左側に登攀路を見出す努力をすることに。。。
 
『わたしゃ、も少し背が欲しい。。。』じゃないけど、あと一手、一歩が遠く試行錯誤の末やっと脱してホッ!検索したいくつかのHPの記録に、トポより難しかったと書かれてあったのを実感したのであった。
 続いて、登ってきたQu-さんも意外と難しかったねって言っていたので、mikkoが難しく感じるのは当たり前かと納得。。。

2ピッチ目(Qu-さんリード)
 このルートにも難しく感じる個所が1カ所あっがが、ロープが付いて確保されている状態で登っているので、ここはエイって気合いを入れて越え、やればできるじゃんと自分を褒めてあげる。だけどリードだったら厳しいよね~

3ピッチ目(Qu-さんリード)
 獅子岩の核心部とされているレイバックのあるルートだ。
 レイバックをする岩から少し離れた左側がルートになり、ここまでは難しく感じることなく登れたが、ここからレイバック岩へのトラバースがツルツルで問題だ。何度か試みている間に疲れてしまってしばし休憩、上からロープにぶら下がって休んでもいいよ~って、Qu-さんから声が掛かったので、お言葉に甘えてブラ~んの状態で休ませてもらう。

 一時休んで、頑張らなければと頭上を見ると、なんとレイバック岩は手の届くところにあるではないか。。。。ヌンチャクを外してからブラ~ん状態で休んだので曲がっていたロープが真っ直ぐに伸びて岩の側での休憩になっていたのだった。これはラッキーとレイバック態勢になれればこっちのもの、バシバシ登って3ピッチ目の終了点へ。ウッヒー。。。。ズルしてしまった~。
mikkoは本番では、アルパイン登りで何でもありで越えて行くのです。

 3ピッチ目の終了点は小さな土のテラスになっていて展望も良いので、ここで水分補給等をしながら少し長めの休憩を取る。
 mikko達が登り始めてから着いた若いパーティーも登ってくる姿が見えた。

4ピッチ目(Qu-さんリード)
 このルートにも1カ所ホールド、スタンスが乏しい箇所があったがアルパイン登りで越えて行く。
 Qu-さんを確保している時にドリルで岩に穴を開ける音がしていたので新ルートを作っているのか、修復作業をしているのかと気になる。
 また、若いパーティがレイバック岩で難儀している姿が見えたので頑張れって心の中でエールを送る。

5ピッチ目(Qu-さんリード)
 下から見ているとQu-さんの動きが止まって?どうしたのかなぁ。。。。。
 少したって登りだしOKのコールが掛かる。
 続くmikkoも同じ場所で動きが止まって納得。。。。立ってる壁のツルツルに、ひゃー難しいじゃん!頑張ってもmikkoには無理そうなので、そっとハーケンに足を乗せて越えることが出来てホッ!流石Qu-さん、良く登れたと感心する。
 最後のトラバースは絶対に落ちないようにと言われていたので無事クリア出来てホッ!

6ピッチ目(mikkoリード)
 ここは壁が寝ているからmikkoさんリードで登ってねって言われて、素直なmikkoは『ハイ!』と良い返事を返してリードで登ることに。。。
 順調に登って行くと1っカ所立っている個所が出てきて、簿妙なムーブを強いられるがなんとかクリアできてホッ!最後は急すぎるので直登を避けて左の土のある場所に逃げて6ピッチ目を終える。ここでの確保用の支点を灌木で取るか、少しロープを延ばして壁にある支点で取るかを迷ったが、壁の支点を使って確保することにした。結果は、左側の土のある斜面に逃げたのでロープの流れが少し悪くなったが、自身も安心して確保することが出来たので良かったのでは。。。。

7ピッチ目(mikkoリード)
 短い最終ピッチで山頂はすぐ目の前です。でも最後の最後までツルツルに。。。。
 Qu-からアドバイスをもらって無事クリアできてやったね!


易しいピッチをmikkoが、難しいピッチをQu-さんがリードで登って無事登攀を終える。獅子岩山頂からの展望も抜群です。
風が強かったので岩陰で風を避けながら休憩し、獅子岩コースの登山道で下山する。

7号橋駐車場に戻って解散となり、mikkoは携帯の通じる場所から、熊目撃の連絡をして帰路に着いた。

ツツジの咲く赤城山のハイキングと獅子岩の楽しいクライミングを堪能出来た二日間、有意義な時間を持たせていただいた仲間に感謝でした。
Qu-さん、次は乾徳山の旗立岩の登攀だね!




前日の荒山~鍋割山(赤城山)ハイキングの記録へ






2014/10/23 23:28:00|登攀、岩稜、ミックス
№1052-78 伊豆・海金剛(クライミング)

写真(写真の上でクリックすると写真が拡大します)
☆海金剛へ
☆2P目ルート 5.8
☆4P目 アンダーフレーク 5.10a
☆6P目取付き 5.9

日程:2014年10月19日(日)夕~10月21日(火)
天気:晴れ(10/21)
メンバー:ao(LD)、Qu-、mikko

コース:
10/19)晴れ
平塚自宅17:00⇒平塚駅17:20⇒20:20道の駅花の三聖苑伊豆松崎(車中泊)

10/20)晴れ
道の駅花の三聖苑伊豆松崎7:30⇒雲見オートキャンプ場Ⓟ8:35→10:20海金剛(SUPER RAIN取付)→6P目終了点15:10→16:18取付き16:35→17:10雲見オートキャンプ場Ⓟ17:30⇒スーパー(買い物)⇒18:30道の駅花の三聖苑伊豆松崎(かじかの湯@500円&車中泊)

10/21)雨
道の駅花の三聖苑伊豆松崎7:30⇒11:30平塚漁港の食堂(昼食)⇒平塚駅⇒自宅着

日記:
10/19)
 芋煮会から戻って1時間後、外に出ると既にQu-さんが到着していた。急いでmikko車とQu-さん車を入れ替えて慌ただしく出かけて行く。平塚駅aoちゃんをピックアップ、ここから運転をaoちゃんに代わってもらって一路、松崎に向けてひた走ること3時間で道の駅花の三聖苑伊豆松崎に到着する。遠いと思っていた西伊豆は一般道で来たのに思いのほか近くてビックリ。

 道の駅には乗用車が数台止まっていたが静かで、おまけにmikko車を止めた後ろには屋根付の駐輪場?もあったので荷物も下ろせて快適、快適。。。。。
 苑内には温泉も併設されていて年中無休とのこと。(入浴料500円・9:00~20:00)
 会話を楽しみながら、少々飲んでおやすみなさい。

10/20)
 6時起床、焼きそばで朝食を済ませて出発する。
 雲見オートキャンプ場の駐車場(1日500円)に車を止めさせていただいて登攀準備をし、キャンプ場のおじさんから暗くなると道が分かりにくいので17時までに戻るよう言われて出発する。以前、迷ったクライマー達がいたそうです。

 駐車場から数えて3本目の電柱のある所から左側に付く踏み跡を登って行く。踏み跡は途中1っ箇所不明瞭になるが前に進むとまた直ぐに踏み跡が現れて、緩やかに降るような感じで歩を進める。危険箇所にはロープがフィックスされている。樹林が開けると綺麗な海と海金剛が姿を現す。周りの景色も良く思わず歓声をあげてしまう。
 最後はロープが5~6本フィックスされている岩場を下りるのだが、急傾斜で着地場所が見えないのでmikkoはロープをだして懸垂で海岸に降りた。

 スーパーレインの取付きを探すのに少々手間取るが無事に探せてホッ!
 結果は海岸に降りて、突き出た小さな岬の鞍部を越えて直ぐに、斜め左側に付く踏み跡を辿れば取付きに行けるのだが、この踏み跡は岩や草の中に隠れていて見えにくいので少々手間取ってしまった。

 踏み跡を辿って突き当りの凹角がスーパーレインの取付きで、木に古い木に下がったシュリンゲが目印だ。一応ここでも間違いがないかの確認をし、これから登攀開始です。印象は想像以上に壁が立っている。。。。。
 今回はaoちゃんが全てをリードで、mikkoはセカンド、ラストはQu-さんの順で登ります。

1P目 5.7
 aoちゃんから『どうぞ』のコールがあってmikkoも登攀開始です。IP目は難しい所も無く快適に登って行く。(灌木のある小さなテラスでピッチを切る。)

2P目 5.8
 スラブを慎重にトラバースしたあと岩を回り込んでブッシュ帯へ。厳しそうに見えたトラバース部が意外とスムーズに出来てホッ!
 ブッシュ帯はコンテで右端まで移動する。

3P目 5.6⇒5.10a
 直登スラブを避けて、右側のルート(5.6)をとったあと、左側に大きく回り込んでS字状に登って行く。このルートは直登スラブの終点どころの通過がmikkoにとっては嫌らしく感じた。

4P目 大アンダーフレーク 5.10a
 見上げるとフレーク状のクラックが右上気味に走っていてかなり長い。リードで登るaoちゃんもかなり苦労しているように見えて後に続けるかチョット心配になる。
 コールが掛かってmikkoの番だ。少々緊張気味に登って行くと、あれっ?思ったより楽に登れそうだよ?なんで?と言う訳でmikkoはそんなに苦労することなく登れてしまった。
 
 ラストのQu-さんが登っている時にテンションが掛かる。覗いてみるとQu-さんが落ちていてルートは右上しているので数mルートから離れていた。どうやって登って来るのかと見ていたら、ビックリ平面壁を直上してくるではないか、凄いよQu-さん。
 どうやらmikkoは体が小さいので比較的楽に越えられたみたいだが、体が大きいうえにガチャ類もたくさん付けている二人にとっては壁に体を寄せるのは大変だったようだ。

5P目 先人クラックと呼ばれているフィンガークラック 5.10a
 見るからに難しそうなクラックです。aoちゃんが登る姿に私達はあんなに足が開かないよねとか、あんなとこまで足が届かないよね、などどとQu-さんと話しながらビレーをする。なんか今までよりグット難しそうに見える。

 実際にmikkoが登って見ると、見た目以上に壁が立っていて難しく、これでは無理と観念して1m間隔で使っていたカムを掴みながら、ごぼうでぐいぐい登って小ハングを2ヶ所越えた。

6P目 下部城塞右端ワイドクラック 5.9
 ガ~ン。今度は睡壁上のスタンスのないツルツルの壁ではないか・・・・・
 一番大きなカムとアブミも使ってaoちゃんが登って行く。残念ながら場所が狭かったのでmikkoはaoちゃんの登り方を見ることは出来なかった・・・・上部へ抜けるところはきつそうに見えた。

 さぁmikkoの番です。5P目同様にカムを掴みながら登るぞぉ~と、取付こうとしたら 核心部にカムがないぞ~、先でも使う場面があるかもとaoちゃんがセットし直しながら登って行ったそうで、頼みの綱のカムはずうっと無かった。

 アブミを使って踏み出し、そこから先は一旦ルートから離れて横壁から試みるが歯が立たずに元へ戻って仕切り直し。今度は手を握ってクラックに入れてねじって見たら何とか利いてくれて体をあげることが出来た。その後の腕力だよりの箇所はaoちゃんが強く引いてくれたので何とか這い上がることが出来てホッ!aoちゃんに感謝だ。

 6Pを追えたところで終わりにして4回の懸垂で降り、2~3分の歩きで取付きに戻る。
 3Pの懸垂が終わってロープを引くときにロープがフレークに挟まってヒヤリとする場面があったが無事に回収できてホッとした。

 あとは日没との競争、少し早歩きをして明るい内にキャンプ場に戻ることが出来てホッ!。装備を解いているとキャンプ場のおじさんが、私達が戻っているかを確認するためにわざわざ見回りに来てくれて、戻っていることを確認したらまた帰って行った。気に掛けてもらってありがたいことです。

 スーパーに寄ったあと、また昨日と同じ道の駅に戻る。かじかの湯で汗を流した後、お刺身とキムチ鍋で夕食を済ませておやすみなさ~い。

10/21)
 5時半頃起床、夜半から雨が降りだしてガッカリです。今日と明日は城山と城ヶ崎でクライミング予定だったが中止にして戻ることになった。

 平塚の『平塚漁港の食堂』でmomoちゃん、つっちぃも合流して一緒にお昼を食べて解散となる。クライミングは3日間が1日になってしまって残念だったが、念願の海金剛に登ることが出来てとっても嬉しかった。aoちゃん、Qu-さんありがとうございました。楽しかったね♪

関連記録 NET山岳会”HALU”Qu-さんの記録へ






2014/09/17 20:27:00|登攀、岩稜、ミックス
№1042-68 北岳バットレス第四尾根(アルパインクライミング)

写真(写真の上でクリックすると写真が拡大します)

日程:2014年9月13日(土)~15日(月)
メンバー: mikko(LD)、Qu-、sakutarou

コース:
9/13)行程 2H44
平塚自宅1:35⇒秦野中井IC⇒御殿場IC⇒富士吉田IC⇒一宮御坂IC⇒白根IC⇒4:05芦安第八駐車場→芦安バス停10:37⇒(バス1,030円+協力金100円)⇒広河原11:34→14:18白根御池小屋(テント泊@500円)

9/14)全行程 11H04(四尾根取付テラス~登攀終了点まで9ピッチ/3H )
白根御池小屋2:11→2:32二俣→3:09C沢左岸分岐→3:54Bガリー大滝5:00→6:28四尾根取付テラス6:45→9:45登攀終了点→9:59ミニ広場10:28→10:49北岳山頂11:00→13:15白根御池小屋(テント泊@500円)

9/15)行程 1H53
白根御池小屋4:41→6:34広河原⇒(乗合タクシー1,100円+協力金100円)7:20⇒第八駐車場(解散)⇒一般道(R20~相模湖経由)⇒平塚自宅

日記:
9/13)晴れ
 早朝5時に出発する予定であったが、前夜発で入ったQu-さんから、既に第三まで満車、第四駐車場に車を止めたが直ぐ満車になりそうとのメールを零時半頃に受けて、これは大変だ~、寝ている場合じゃないと急いで飛び起きて慌ただしく出発する。
2時間弱しか睡眠をとっていないので、眠気防止に効くかどうか分からないがとりあえず栄養ドリンクを飲んで、一路ノンストップで芦安に向けてひた走り、その甲斐あってか出発してから2時間20分で芦安に到着する。

予想通り第四駐車場は既に満車で、第八駐車場に誘導されるが、第四の中に友人がいるからと断りを入れて入って行く。Qu-車を発見するが寝ているようなので第四から出て、係員の誘導に従って第八に車を止める。mikkoが着いた時には10台ぐらいしか止めていなかったが1時間もしない内に第八も道路脇の路肩駐車スペースも満車になってしまう。係員の話によると付近にはもう止めるところがないので、離れた学校が駐車場になるらしいとのこと。

Qu-車の前が少し空いていて前に詰めればmikko車が止められそうと聞いていたので、取りあえずこの場所を確保できたことで後から来るsakutarou車を止めることが出来そうなのでホッ!第四と第八が直ぐ側であることは都合が良くラッキーだった。
mikko達の集合時間は9時なので、暫くおやすみなさい。

sakuちゃんが到着して、mikko車を第八の奥にあった小スペースに移動し、mikko車の後に止めてもらう。
第二駐車場にある乗合タクシー乗り場まで5分ほど歩き列に並ぶ。甲府駅発のバスは芦安に着く前に既に満杯状態で乗れないとのことだった。また朝一のバスには400人もの登山者が列をなしたが、殆んどの方が乗れずに4時間待ちだったと広河原で聞いた。後で聞いた話によると今日の入山者は1400人だったそうです。

mikko達は1時間ぐらいタクシー乗り場で並んだ後、やっと臨時バスが2台出て芦安を出発することが出来た。バスへはタクシーに並んだ順に乗車で来たので座ることが出来て良かった。

予定時間より1時間半遅れで広河原を出発、途中で3度ほど休憩を入れながらやっと白根御池小屋のテン場に着くと予想外の数のテントが張られていてビックリ。隣のテントとの隙間が無いくらいびっしりの間隔で張られている。今まで何度かここで張ったことがあるがこんなに混んでいるのは初めてだった。

運よく、テントの前で寛いでいる方にお願いして、スペースを空けてもらうことが出来てホッ!夕方近くなると登山道上や池の湿った場所、草を払って草原の中にと様々な場所がテントで埋め尽くされていた。

そして、テント泊の殆んどのパーティが明日、バットレス4尾根に登るとの情報が入って唖然・・・・
そこで予定は2時起きの3時出発だったが、急遽1時起きの2時出発に変更。少しでも早くbガリー大滝の取付きに行って明るくなるのを待つことにする。

四尾根取付きテラスへは、最近の記録等を見るとCガリーの落石等を懸念して、Dガリーからに行くのが主流となっているようだが、bガリー大滝経由で行った記録によると懸念されているCガリーの横断に踏み跡があることが分かったことと、Dガリーからだと時間が掛かること、多分ほとんどのクライマー達がDガリー経由で行くのではとの読みで今回もbガリー大滝経由で登ることにした。さて、この読みが表に出るのか、裏にでるのか・・・・
早めに夕食を済ませて18時半頃にはシュラフに潜り込む。

9/14)晴れ
 目覚ましで1時に起床。眠たい目をこすりながら朝食の舞茸入りうどんを流し込んで出発する。星がきれいだ。。。。。
 二俣から沢を1本跨いで尾根への踏み跡を辿って行くと前方に先行者のヘッドランプの灯りが幾つか見えてきた。

 先行者に追いつき、広い所で前に行かせてくださいとお願いすると、皆気持ちは同じだからと言われてしまう。彼らもbガリーから登ると言う。少しの間後ろに付いて歩くがあまりにも遅いので後発者に追い抜かれることを懸念して、もう一度お願いすると道を空けてくれた。

 バットレス沢の目印の大岩は見逃すが、標高2500mの水の流れているC沢を確認して左岸側に付く踏み跡を辿ってバットレス沢とC沢の中間尾根に登って行く。途中からトラバースでバットレス沢側に行くと、あとは右岸側に付く踏み跡を辿るとbガリー大滝に到着だ。後続者のランプの灯りが見えるがmikko達は一番で着いてやったね!

 直ぐに登攀の準備をし、あとはシューズの履き替えだけを残して1時間ぐらいツェルトを被って寒さを凌ぎながら待つ。この時後続パーティは3組だった。やはり1時間早めたのは正解だった。

 明るきなって来て5時、bガリー大滝の登攀を開始。朝一は体が硬いので慎重に登って行く。1ピッチ目は凹角を越えた上で切る。2ピッチ目は50mロープギリギリで行けると思ったが少し手前に立派な支点があったので切る。3ピッチ目は短い登攀で終了点へ。2ピッチ目で切らないで終了点まで行けます。

 大滝を終えて左側に付く踏み跡を辿って行き、ガレたルンゼ状を登るとバンドに出る。ここで注意をしないと真っ直ぐ登り過ぎてしまうところなので要注意です。バンドを左に進み急下降でCガリーに降りる。下りた所からガレの中に足跡があるので忠実に辿り対岸に移る。足跡を外すとガレが流れるように落ちて行きますので要注意です。

 対岸に移ったら右岸側を慎重に30m位登って行くと四尾根取付きテラスに続く踏み跡があり岩に赤いペンキで4と記されています。踏み跡を辿って少し登り、岩壁を1ピッチロープを出して登って、トラバース気味に着く踏み跡を辿ると4尾根取付きテラスに到着です。Dガリーから来る先行者がいると思ったが誰もいなかった。もしかしてmikko達が1番♪

 天気も良く見晴らしは最高♪テラスは八本歯ノコルと同じぐらいの高さで登山者の姿も多く見えた。
休憩を兼ね腹ごしらえもしてさぁ、バットレス4尾根の登攀開始です。

1ピッチ目:mikkoがリード
コナークラック~草付きフェース

2ピッチ目:Qu-さんリード
 リッジ~フェース

3ピッチ目:mikkoがリード
 ハング下をトラバース

4ピッチ目:Qu-さんリード
 白い岩のフェース

5ピッチ目:mikkoがリード
 三角睡壁フェース~リッジ(マッチ箱ピーク)

6ピッチ:Qu-さんリード
 マッチ箱の懸垂下降(dガリー大滝側に10m)

7ピッチ目:mikkoがリード
 フェース

8ピッチ目:Qu-さんリード
 リッジ~枯れ木のテラス~ナイフリッジ

9ピッチ目:mikkoがリード
 dガリー奥壁 城塞ハング~終了点

 5ピッチ目、リッジを登っている時にdガリーを見てビックリ、単独フリーで登っているクライマーがいたのだった。もし、落ちたら一巻の終わりと考えたらゾ~~

 mikkoがマッチ箱に着くと初めて先行者を見る。彼ら3人パーティは枯れ木のテラスからナイフリッジを越えているこころだった。そしてmikkoがマッチ箱で確保している間に彼らはdガリー奥壁の城塞ハングを登って行く。

 そして、8ピッチ目を登っている時に後続パーティがマッチ箱に着く。bガリー大滝の登攀以来貸切状態だったのに。。。。。

 楽しかった3時間の登攀を終え、終了点でロープを解いてフリーで少し登って広場に着く。広場で装備を解き展望を楽しみながら大休憩を取る。ここまで来ればホッとする。
 あとは踏み跡を辿って稜緯線に出て、登山道に合流し北岳山頂に立つ。やったね♪

 山頂はたくさんの登山者で賑わっていた。残念ながらバットレスを登っている時に眺めていた展望はガスで隠れてしまったが西側の仙丈ケ岳方面の展望は良かった。
 休憩後、草スベリ経由でテン場に戻り、お茶タイムをのんびりとって夕方まで凄し16時頃には夕飯を済ませて早々にテントの中へ。。。。。

 夕方下りて来たクライマー達に、3時発で行った人たちは待ちの渋滞で登るのを諦めて戻って来た人たちが多くいたことを聞いて、改めて1時間早めて出発して良かったと思った。また、予想通りdガリーから行った人たちが多かったので、途中でbガリーに行く人たちもいたと聞かされてbガリー経由で行ったことも正解だと思った。今日はマッチ箱のコル付近でビバークになる人たちもいるらしいとも言っていた。

 シュラフに入っても中々眠くならなかったので、周りのテントの中から聞こえてくる会話を聞きながらウトウトしているといつの間にか眠りの中に入っていた。

9/15)晴れ
 4時起床。直ぐにテントを撤収して食事を取らないで1番バスに乗るために下山の途に付く。一昨日入山した人たちが一斉に下山したら、また同じことが起こるのではと懸念したからだ。

 2時間弱で広河原に着くと乗合バスが待っていて、9人揃ったところで出発し、一番バスより早く芦安に着くことができた。またタクシーは駐車場まで行ってくれるので有りがたかった。
 駐車場の東屋で朝食を作って食べたあと解散となる。

 mikkoは時間が早いので混まないだろうと踏んで、帰路はR20の下道を通って相模湖経由で3時間50分の運転で渋滞にあうことなく我が家に着く。
 今回は全てが良い方向で動いてくれて、混雑した中でも予定通りにスムーズに出来たことは山の神様に感謝かな♪、そして同行してくれた仲間にも感謝でした。ありがとう。

関連記録 NET山岳会”HALU”sakutaroさんの記録へ






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