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日程:2014年9月13日(土)~15日(月)
メンバー: mikko(LD)、Qu-、sakutarou
コース:
9/13)行程 2H44
平塚自宅1:35⇒秦野中井IC⇒御殿場IC⇒富士吉田IC⇒一宮御坂IC⇒白根IC⇒4:05芦安第八駐車場→芦安バス停10:37⇒(バス1,030円+協力金100円)⇒広河原11:34→14:18白根御池小屋(テント泊@500円)
9/14)全行程 11H04(四尾根取付テラス~登攀終了点まで9ピッチ/3H )
白根御池小屋2:11→2:32二俣→3:09C沢左岸分岐→3:54Bガリー大滝5:00→6:28四尾根取付テラス6:45→9:45登攀終了点→9:59ミニ広場10:28→10:49北岳山頂11:00→13:15白根御池小屋(テント泊@500円)
9/15)行程 1H53
白根御池小屋4:41→6:34広河原⇒(乗合タクシー1,100円+協力金100円)7:20⇒第八駐車場(解散)⇒一般道(R20~相模湖経由)⇒平塚自宅
日記:
9/13)晴れ
早朝5時に出発する予定であったが、前夜発で入ったQu-さんから、既に第三まで満車、第四駐車場に車を止めたが直ぐ満車になりそうとのメールを零時半頃に受けて、これは大変だ~、寝ている場合じゃないと急いで飛び起きて慌ただしく出発する。
2時間弱しか睡眠をとっていないので、眠気防止に効くかどうか分からないがとりあえず栄養ドリンクを飲んで、一路ノンストップで芦安に向けてひた走り、その甲斐あってか出発してから2時間20分で芦安に到着する。
予想通り第四駐車場は既に満車で、第八駐車場に誘導されるが、第四の中に友人がいるからと断りを入れて入って行く。Qu-車を発見するが寝ているようなので第四から出て、係員の誘導に従って第八に車を止める。mikkoが着いた時には10台ぐらいしか止めていなかったが1時間もしない内に第八も道路脇の路肩駐車スペースも満車になってしまう。係員の話によると付近にはもう止めるところがないので、離れた学校が駐車場になるらしいとのこと。
Qu-車の前が少し空いていて前に詰めればmikko車が止められそうと聞いていたので、取りあえずこの場所を確保できたことで後から来るsakutarou車を止めることが出来そうなのでホッ!第四と第八が直ぐ側であることは都合が良くラッキーだった。
mikko達の集合時間は9時なので、暫くおやすみなさい。
sakuちゃんが到着して、mikko車を第八の奥にあった小スペースに移動し、mikko車の後に止めてもらう。
第二駐車場にある乗合タクシー乗り場まで5分ほど歩き列に並ぶ。甲府駅発のバスは芦安に着く前に既に満杯状態で乗れないとのことだった。また朝一のバスには400人もの登山者が列をなしたが、殆んどの方が乗れずに4時間待ちだったと広河原で聞いた。後で聞いた話によると今日の入山者は1400人だったそうです。
mikko達は1時間ぐらいタクシー乗り場で並んだ後、やっと臨時バスが2台出て芦安を出発することが出来た。バスへはタクシーに並んだ順に乗車で来たので座ることが出来て良かった。
予定時間より1時間半遅れで広河原を出発、途中で3度ほど休憩を入れながらやっと白根御池小屋のテン場に着くと予想外の数のテントが張られていてビックリ。隣のテントとの隙間が無いくらいびっしりの間隔で張られている。今まで何度かここで張ったことがあるがこんなに混んでいるのは初めてだった。
運よく、テントの前で寛いでいる方にお願いして、スペースを空けてもらうことが出来てホッ!夕方近くなると登山道上や池の湿った場所、草を払って草原の中にと様々な場所がテントで埋め尽くされていた。
そして、テント泊の殆んどのパーティが明日、バットレス4尾根に登るとの情報が入って唖然・・・・
そこで予定は2時起きの3時出発だったが、急遽1時起きの2時出発に変更。少しでも早くbガリー大滝の取付きに行って明るくなるのを待つことにする。
四尾根取付きテラスへは、最近の記録等を見るとCガリーの落石等を懸念して、Dガリーからに行くのが主流となっているようだが、bガリー大滝経由で行った記録によると懸念されているCガリーの横断に踏み跡があることが分かったことと、Dガリーからだと時間が掛かること、多分ほとんどのクライマー達がDガリー経由で行くのではとの読みで今回もbガリー大滝経由で登ることにした。さて、この読みが表に出るのか、裏にでるのか・・・・
早めに夕食を済ませて18時半頃にはシュラフに潜り込む。
9/14)晴れ
目覚ましで1時に起床。眠たい目をこすりながら朝食の舞茸入りうどんを流し込んで出発する。星がきれいだ。。。。。
二俣から沢を1本跨いで尾根への踏み跡を辿って行くと前方に先行者のヘッドランプの灯りが幾つか見えてきた。
先行者に追いつき、広い所で前に行かせてくださいとお願いすると、皆気持ちは同じだからと言われてしまう。彼らもbガリーから登ると言う。少しの間後ろに付いて歩くがあまりにも遅いので後発者に追い抜かれることを懸念して、もう一度お願いすると道を空けてくれた。
バットレス沢の目印の大岩は見逃すが、標高2500mの水の流れているC沢を確認して左岸側に付く踏み跡を辿ってバットレス沢とC沢の中間尾根に登って行く。途中からトラバースでバットレス沢側に行くと、あとは右岸側に付く踏み跡を辿るとbガリー大滝に到着だ。後続者のランプの灯りが見えるがmikko達は一番で着いてやったね!
直ぐに登攀の準備をし、あとはシューズの履き替えだけを残して1時間ぐらいツェルトを被って寒さを凌ぎながら待つ。この時後続パーティは3組だった。やはり1時間早めたのは正解だった。
明るきなって来て5時、bガリー大滝の登攀を開始。朝一は体が硬いので慎重に登って行く。1ピッチ目は凹角を越えた上で切る。2ピッチ目は50mロープギリギリで行けると思ったが少し手前に立派な支点があったので切る。3ピッチ目は短い登攀で終了点へ。2ピッチ目で切らないで終了点まで行けます。
大滝を終えて左側に付く踏み跡を辿って行き、ガレたルンゼ状を登るとバンドに出る。ここで注意をしないと真っ直ぐ登り過ぎてしまうところなので要注意です。バンドを左に進み急下降でCガリーに降りる。下りた所からガレの中に足跡があるので忠実に辿り対岸に移る。足跡を外すとガレが流れるように落ちて行きますので要注意です。
対岸に移ったら右岸側を慎重に30m位登って行くと四尾根取付きテラスに続く踏み跡があり岩に赤いペンキで4と記されています。踏み跡を辿って少し登り、岩壁を1ピッチロープを出して登って、トラバース気味に着く踏み跡を辿ると4尾根取付きテラスに到着です。Dガリーから来る先行者がいると思ったが誰もいなかった。もしかしてmikko達が1番♪
天気も良く見晴らしは最高♪テラスは八本歯ノコルと同じぐらいの高さで登山者の姿も多く見えた。
休憩を兼ね腹ごしらえもしてさぁ、バットレス4尾根の登攀開始です。
1ピッチ目:mikkoがリード
コナークラック~草付きフェース
2ピッチ目:Qu-さんリード
リッジ~フェース
3ピッチ目:mikkoがリード
ハング下をトラバース
4ピッチ目:Qu-さんリード
白い岩のフェース
5ピッチ目:mikkoがリード
三角睡壁フェース~リッジ(マッチ箱ピーク)
6ピッチ:Qu-さんリード
マッチ箱の懸垂下降(dガリー大滝側に10m)
7ピッチ目:mikkoがリード
フェース
8ピッチ目:Qu-さんリード
リッジ~枯れ木のテラス~ナイフリッジ
9ピッチ目:mikkoがリード
dガリー奥壁 城塞ハング~終了点
5ピッチ目、リッジを登っている時にdガリーを見てビックリ、単独フリーで登っているクライマーがいたのだった。もし、落ちたら一巻の終わりと考えたらゾ~~
mikkoがマッチ箱に着くと初めて先行者を見る。彼ら3人パーティは枯れ木のテラスからナイフリッジを越えているこころだった。そしてmikkoがマッチ箱で確保している間に彼らはdガリー奥壁の城塞ハングを登って行く。
そして、8ピッチ目を登っている時に後続パーティがマッチ箱に着く。bガリー大滝の登攀以来貸切状態だったのに。。。。。
楽しかった3時間の登攀を終え、終了点でロープを解いてフリーで少し登って広場に着く。広場で装備を解き展望を楽しみながら大休憩を取る。ここまで来ればホッとする。
あとは踏み跡を辿って稜緯線に出て、登山道に合流し北岳山頂に立つ。やったね♪
山頂はたくさんの登山者で賑わっていた。残念ながらバットレスを登っている時に眺めていた展望はガスで隠れてしまったが西側の仙丈ケ岳方面の展望は良かった。
休憩後、草スベリ経由でテン場に戻り、お茶タイムをのんびりとって夕方まで凄し16時頃には夕飯を済ませて早々にテントの中へ。。。。。
夕方下りて来たクライマー達に、3時発で行った人たちは待ちの渋滞で登るのを諦めて戻って来た人たちが多くいたことを聞いて、改めて1時間早めて出発して良かったと思った。また、予想通りdガリーから行った人たちが多かったので、途中でbガリーに行く人たちもいたと聞かされてbガリー経由で行ったことも正解だと思った。今日はマッチ箱のコル付近でビバークになる人たちもいるらしいとも言っていた。
シュラフに入っても中々眠くならなかったので、周りのテントの中から聞こえてくる会話を聞きながらウトウトしているといつの間にか眠りの中に入っていた。
9/15)晴れ
4時起床。直ぐにテントを撤収して食事を取らないで1番バスに乗るために下山の途に付く。一昨日入山した人たちが一斉に下山したら、また同じことが起こるのではと懸念したからだ。
2時間弱で広河原に着くと乗合バスが待っていて、9人揃ったところで出発し、一番バスより早く芦安に着くことができた。またタクシーは駐車場まで行ってくれるので有りがたかった。
駐車場の東屋で朝食を作って食べたあと解散となる。
mikkoは時間が早いので混まないだろうと踏んで、帰路はR20の下道を通って相模湖経由で3時間50分の運転で渋滞にあうことなく我が家に着く。
今回は全てが良い方向で動いてくれて、混雑した中でも予定通りにスムーズに出来たことは山の神様に感謝かな♪、そして同行してくれた仲間にも感謝でした。ありがとう。
関連記録 NET山岳会”HALU”sakutaroさんの記録へ