「きもの」と「古美術」のお店 京乃屋

「 きもの 」と「 古美術 」の和の専門店です。
着物・帯をはじめとする呉服全般、和小物やバッグ、作務衣などを扱っております。お仕立てやクリーニングもお気軽にご相談ください。また、現代陶芸や茶道具を中心に展示、ゆったりと全て手にとって作品をご覧いただけます。
趣味人の方も、興味のある若い方も、お気軽にお立ち寄りください。
 
2005/11/15 22:02:19|きもの処
まぼろしの糸『小石丸』

今日は、きものの絹糸を作ってくれる、
世界に誇る日本の「蚕」の紹介をします。
その名は、「小石丸」。
「小石丸」は日本古来の在来種の蚕です。
もともとは皇居の紅葉山御養蚕所でのみ歴代の皇后に飼育されてきた貴重な蚕で、採れた生糸は、宮中祭儀の装束などに供されてきました。最近では愛子様ご生誕の折の「おくるみ」に使用されたそうです。
蚕の中では最も細い糸をはき、けば立ちが少なく、独特の艶があって張力が強いといった優れた特性を持つ、まさに日本の蚕の頂点に立つ糸です。
1998年に一般に解禁されましたが、あまりにも小粒で繭糸量が少ないため経済性にかけるとの理由で市場にはほとんど出て来なく、これまで"幻の糸"と言われてきました。
ふつうの絹織物の縦糸の数は約3,600本ですが、「小石丸」は何と7,700本。これにより大変つややかでうっとりするほど美しい風合いの着物が生まれます。
写真は、100%小石丸を使用した、地紋のある色無地です。







2005/10/27 23:52:28|古美術処
備前焼のぐい呑み
地味で飾り気はないのに、存在感があって、素朴なのに頼もしい。土を感じる肌合いが何ともいえない備前焼。根強い人気があって、ふだん使いにもファンの多いのは、備前焼が日本人の美の原点ともいわれ、「和らしさ」をはなっているゆえんでしょうか。写真は現在展示中の備前焼のぐい呑みの一部です。それぞれに作家独特の味わいがあります。
(左上)藤原 雄(故) 備前を代表する巨匠・人間国宝。
(右上)吉本 正 最近特に人気・評価が高まってます。
(左下)伊勢崎淳 平成16年に備前5人目の人間国宝
(右下)山下譲二 多彩な窯変が面白い有名作家







2005/10/10 12:26:44|きもの処
履きやすい草履

お洒落は足元からと言われますが、和装にとって草履は
不可欠なアイテムの一つです。TPOや合わせる着物に
よって種類があります。
お洒落の一方で、実際に履いていると、足が痛いとか、
疲れやすいといった不都合を日頃感じる方も多いのでは。
草履の履きやすさは、
花緒の「すげ方」で大きく違います。
もともと昔は履く人に合わせて個々にすげの調整をする
のが普通でしたが、最近は中国製の安価な草履や下駄な
ど既製品の中にはすげの粗悪な履物も多いようです。
当店では祭事の折など、浅草の熟練すげ師を招き、草履
でお悩みのお客様の足を実際に拝見、その特性を把握し、
お使いになる環境などをお聞きしながら、最適な「すげ」
を行っています。

【上の写真】国内老舗メーカ独自の「生革」という上質の
素材を使った軽くて丈夫な台を用い、人の足の形状特性を
考慮した「壺寄せ」というすげ方をした草履です。
足によく馴染み、疲れにくく、お得意様から好評を得てい
ます。台とお好きな花緒からお誂えるため、お値段は既製
のものに比べ高いのですが、足が痛いと何足も無駄にかっ
てしまう方には、末長く心地よく使える一足となります。
【下の写真】普段履き用に私は雪駄(男物)を作りました!
とても気に入ってます。







2005/09/23 21:34:15|イベント情報
『 染織逸品会 』 ご案内

■京乃屋「きもの処」のイベント紹介です

『 2005 染織逸品会 』


 と き: 9月28日(水)から10月3日(月)まで


毎年秋恒例のお店での「きもの逸品会」です。
新作から作家一点もの、特別提供品など。
振袖、訪問着、留袖、和装小物ほか
 ★帯〆・帯揚 半額大奉仕
 ★振袖 二萬円より各種
 ★会期中お買上品のお仕立代サービス(特売品除く)
はじめての方も是非この機会、お気軽にご来店ください

また今回はお客さま特別企画として、浅草から熟練すげ師を招き、「お草履の相談会」があります。お手持ちの草履のすげ調整や台裏のゴム交換、修理を無料で行います。(10/2(日)のみ)
ご希望の方は、下記の案内状を印刷してお持ちください。
→「案内状」詳細はこちらより

ご注意 会期中「古美術処」の展示はお休みになります。







2005/09/21 13:05:45|お店の紹介
どこにあるの?

当店は、平塚・国道1号線沿いの大磯寄りにあります。

平塚駅の方から行きますと、国道1号線(片側二車線のバイパス)を大磯方面へまっすぐ来ると、追分・伊勢原方面へ向かう「八間通り」と交差する「検察庁前」交差点があります。交差点の手前左角のデニーズさん、反対車線向う角のメガネトップさんが目印になります。交差点そこからさらに約30mほど行った道路沿い左に当店があります。

写真にあるようなきもの・古美術の垂れ幕が見えるお店です。(垂れ幕は時々変わりますが。。)

お店のすぐ左横(白壁裏)に専用駐車場がありますのでご利用ください。

車で来られると分かりやすいと思いますが、平塚駅からですと歩くと西口からで約15分ぐらいかかります。バスの場合は、平塚駅北口より神奈中バス「秦野駅北口/南口行き」で、八間通りの「旭通り」バス停で降りて1分ほどです。