スマートに続きプジョーの処分である。13年の長きに渡り我が家のファーストカーとして、またカミさん車として就役頂いたが、寄る年波はマイナートラブルと経年劣化として財布を苦しめた。パワーウィンドウモーター2回、ブロアモーター、ラジエータファンモーターと電動機ばかり4回。またカミさんがぶつけた修理が2回。跳ね石によるヘッドライトレンズ交換。車内イルミ灯切れエアバック警告点灯は無視。ラジエータ水漏れは補水対応。ステアリング及びシフトセレクタのウレタン亀裂には革巻き処置。とまあ数挙に暇がないが走る曲がる止まるについては特に問題無い。パンチの無いただのOHCエンジンだがトルコンの容量を大きく採って低速域からトルクが出るタイプなので出足好調。但し自動変速は車速しか見ていない様で40キロ巡航ではトップに入らないしアクセルオフ惰行時のシフトダウンタイミングも早い。トーションバーのリアサスは良く動き、乗り心地とトランクスペース確保に寄与している。購入当初は西湘バイパスの継ぎ目をしなやかにやり過ごす様に舌を巻いたものだ。ハンドリングは実に素直なものでアンダーパワーとATの賜物かそこそこのコ ーナリングでもオットットの憂き目に会ったことは無い。何と言っても206以降のアクの強いデザインではなく端正なピニンファリーナルッキングであるところが今となっては最大の訴求力か。欧州車の常でアイドル騒音はデカい。良いクルマであった。 |