私にとっての最後のエリザベート。
この日の公演はマチネのみなので、夜は釜山に戻る予定にしてホテルはチェックアウト。荷物を預けようとベルデスクに寄った所、私の前に日本人の女性が荷物を預けてました。私も預けて外へ出ると先ほどの女性がまだいらしたので、お声掛けさせてもらいました。確か前日の公演でお見かけした方だと思ったので。そしておそらくウンテさんのファンの方だろうと。お話してみるとやはりそうでした。意気投合して一緒にランチをすることに!よくよくお話を聞いてみると、私のブログでテグ公演を知ったそうで、ウンテさんを観にここまで来る事を決断したそうです。
私はウンテさんの歌を世のの中のより多くの人に聞いてもらいたいと思ってブログを書いてます(時々話題がそれるけど)。元々はその女性(Sちゃんと仮に書かせてもらいます)はソウル公演でウンテさんを観てファンになられたとのことですが、少しでもお役に立てれたことが嬉しかったし、そこで偶然出会えた事にも深い意味があると思いました。
何よりも私を驚かせたのは、韓国語も英語も話さない若い女性が一人で日本からウンテさんの公演を見る為だけに初めての土地へやってきた事です。道中、いろいろなハプニングもありつつもようやくたどり着いたテグ。そんな純粋で熱いファンがいる事をウンテさんに是非知ってもらいたいものです。もちろん、韓国までは頻繁に行けないけど日本で応援しているファンがたくさんいることもウンテさんには知ってもらいたいと心から思っています。
さて、運命的な出会いをした私達は二人で啓明アートセンターへ。
私にとって最後のエリザベート、本当に楽しみでした。
この日のキャスト
ソンチャンウィー
パクウンテ
キムソニョン
ミンヨンギ
イテウォン
キムスンデ
何度も書いてますが、私のお気に入りのシーンはウンテさんのプロローグ。
まずはこの日のチャンウィートート、手を後ろに組んで少し溜めながら歩いての登場。この登場の仕方は初めてみました。動きはとてもしなやかで美しかったです。ウンテさん、若干音を外した気もしたけど、すぐにいつもの完璧な音程。やっぱり声に艶があって凄く好きです。これももう見納めかあ。(でも私は実はウンケーニよりウンチャルトの方が好きなのですが)
ソウルと違った点がもう一つありました。調停?裁判?みたいなシーンで(ストーリーがいまいちわからないところがある。市民が訴えて却下されるところ)、ソウルでは舞台中央の上の方でトートが誰かをマントで覆って処刑(ルキーニは下で処刑のポーズをしている)するトートの場面がテグにはありませんでした。
最後のダンス、チャンウィーさん、ソウルはカテコしかダンス見せないけど、この日は舞台中でも踊ってました。ほぼジュンスが踊っていた振りと同じ。トートダンサーも揃っていてよかったです。
シシーとフランツが結婚して初夜を迎えるドアの前のシーン、ルキーニや街の人が二人を見ながら話しているシーンの事ですが、ソウルの3月くらいはウンケーニはニヤニヤしたりいろんな表情を盛り込んでいましたが、途中から少し落ち着いて来た様。役作りが固まったんでしょうね。
シシーが歌う「私だけに」、ここでは何故か私は見ていて転びそうだなとふと思ったんです。舞台の板が片側だけせり上がり、最後の方は観客席側に向かって上り坂になるのですが、ラストの盛り上がりの直前、ソニョンさんは滑ってバランスを崩したのです。でも一瞬で体制を立て直し、最後の盛り上がりを力強く歌い上げました。これには感動。私と同じように思ったお客さんが多かったのか、拍手がいつも以上に大きかったと思います。
Cafeの最後、5拍目で立ち上がると同時にシンビンをおろして顔を見せるのですが、この日は6拍目で確か右手でバンっと新聞を下においたと思います。
ミルクも今日で最後。普段は高い音の音楽は好みではないのですが、ウンテさんの声は別。常に安定した音を出してくれるから好きです。翌日のミュージカルアワードではこれを歌うんだったら行けなくて残念って思いながら見ていました。
二幕
キッチュで始まる二幕。客席にウンケーニ登場でソウルよりも観客のノリが本当に良いです。前に来た時、やはり顔にライトが当たってなかった。
またまたここからは箇条書き
・チビルドはたぶんホジュン君
・娼婦の館ではやっぱりウンテさんにだけステッキは手渡し。
・チャンウィートートは運動室で横たわるシシーにはあまり触らない
さて、キムスンデさんのルドルフも本日が見納め。
やはり、今日もスンデさんは上着のボタンを留めていました。
スンデさんのルドルフはいつ観ても感情が伝わってくる。トートの胸に顔をうずめるのもなんだか心がざわつく。僕はママの鏡だからでも感情豊か。以前ソウルで観たイスンヒョン君もよかったけど、スンデさんは本当に感情がこもっている。またまたソウルトークショーでの母親との過去を話してくれたことを思い出し、泣けてくる。スンデさんの表情を見ても泣きそうな表情だった。スンデさんにはいろいろな演技を見せて欲しいなと思います。
マイヤーリンクでは、本当にスンデさんは文字通り体当たりな演技でした。でんぐり返しを2回も行なってました。
そしてチャンウィートートとのキス。私、実はチャンウィートートはルドルフとちゃんとキスしているとは思ってなかったんです(ソウルで数回観た時)。他のトートより顔が覆いかぶさるようにキスするので、観客からも真後ろの頭しか見えないキスだったもので。あとは自分の座った席にもよったんだと思うけど。でも今回のテグで、初めて本当に口にキスしているのが見えました。ちゃんとキスしてたんだねー。と最後の最後での発見でした。
ルドルフが自殺した後はピストルを捨て足早に去っていきました。
エピローグ辺りでは「もう終わっちゃう」と言う気持ちが一杯でメモも取らなかったし記憶もありません。エリザベートとようやく結ばれた時、最後にトートはエリザベートにあまり触っていなかったように思います。表情だけでニヤリとしてたかな。
カテコではチャンウィーさんはかなり熱い感じでダンスを披露してくれました。あ、そうそう、前日のジョンハンさんは踊りは少なかったと思うけど、歌は最後に溜めて溜めて歌いあげてたと思います。
全体的にテグ公演はライティングの問題、舞台転換時の不具合、あと客席後方にあるコンソールの後ろのカーテンが微妙に開いていて光が入ってきてしまって全体的に明るかった事(メモを書くには楽だったけど)、あとロビーの人の大声がたまに聞こえたりと、ちょっと課題が残る公演に思えましたが、ソウルとは若干違った演出や、キャストによって違うアドリブ、セットの位置の違いなどが新鮮で良かったと思います。あと、録音演奏はテンポがソウルとは違うように思ったしキャストも少々歌いにくそうな場面もありましたが、生演奏では気がつかなかった楽器の音が時々聞こえて来たのは楽しい発見でした。CDだと大音量じゃ聴かないから気がつかなかったけど、この録音演奏、きっとマスタリングエンジニアの腕がいいんだと思いました。なので、このテグ公演、新たな発見もあり来てよかったと思いました。
私はウンテさんの声が好き。歌で人の心を揺さぶる人はめったにいないから。普段、仕事をしていても何をしていても最近は刺激も無くやる気も出ない。病気になったり怪我してダンスが踊れなくなったりしたのも原因だと思う。これでも昔は相当パワフルに動いていたのにだいぶ無気力になってしまった。そんな中、ウンテさんの歌声に出会って、ウンテさんの舞台で声を聞くたびに心がざわつき、揺さぶられ、「自分ももっとがんばらなくては!」と言う気持ちにさせられる。
自分がそうだからと言って、全ての人が同じように感じるとは思っては無いけど、それでもより多くの人に一度はウンテさんの声を聞いてみてもらいたいと思ってます。
さて、公演後の番外編。
2年前にソボンソクさんがどんな人が知りたくて一度楽屋出口に行ってみた事がある。その日の主役はパクコニョンさんだったけど、偶然にもジュンスが出てきて目の前で問いかけに笑顔で答えてくれた場所。予期せぬ時に偶然会うという事は私の人生の中でよく起こります。そんな思い出の場所にはたくさんの人だかりが。ある時期からウンテさんは普通に楽屋口から出てこないと聞いているので居ないと思っていたのですが、ウンテさんは大勢のファンに囲まれてサインをされていたのが見えました。
以前にも書きましたが、ブロードウェイでは公演後に集まる人の数によって評判が上がるし、トニー賞のノミネートの指針にもなると聞きました。お国によって違いはあるかもしれないけど、ウンテさんがファンにサインをしているのを見て安心しました。そんな光景を見たのは1年ぶりくらいでしたし。
私は俳優さん達がどういう風にファンに接するか興味あるので別の俳優さんたちに目を向けていたところ、チャンウィーさんはメイクそのまま出てこられて車に乗り込もうとしたら鍵がしまっていたみたいでマネージャーが来るまでファンとお話されてるのが見えました。スンデさんとはその月に日本でのトークショーがあるので、友達がサインをもらっている横で話しかけさせてもらいました。でもすごく調子が悪そうなのが判りました。後で人から聞いた話によると、具合が悪くて病院へ行って注射を打ってもらったとか。そんな体調の中、あの迫真の演技、俳優魂を感じました。
さてホテルに戻って預けた荷物を引き上げ、東テグ駅へ。釜山にはKTXで50分くらいだったかな。釜山はお店が早く閉まってしまうので特に出歩きませんでした。もう6年くらい前になるかな、SMタウンを見に来た時、会社の先輩がトルゴレというスンドゥブのお店に朝食に案内してくれたんですが、辛いのが少々苦手な私でも凄く美味しい思ったお店でした。スンドゥブとキムチと白いご飯。たぶん300円もしないと思います。翌朝に行こうかと思ったけど7時開店でもフライトが早かった為に断念。次に釜山に来た際は絶対に外せないお店です。