チェチリア工房

ここは、工房という名の音楽室です。音楽は目に見えませんが、必ず何かを創造しています。天井が高く素晴らしい音響が自慢のスペースです。レッスンやコンサート その他、創作活動の発表にご利用ください。
 
CATEGORY:解説

2023/05/25 3:09:08|解説
最初の西洋音楽 天吹(てんぷく)
薩摩藩では士気を鼓舞する曲が薩摩琵琶で弾かれ
戦いのあとの気持ちを静める為には、天吹(てんぷく)とよばれる縦笛が演奏される伝統があった

そういう素地に西洋音楽が軍楽隊と言う形で取り入れられた

日本の行進曲の父と呼ばれる瀬戸口藤吉の作曲した「敷島館行進曲」等の行進曲が多く演奏された

海軍には軍楽通学生という制度があった

音楽関係の公的養成機関として、江戸時代初期から雅楽を伝習する三方楽所(さんぼうがくそ)という組織があり、維新後も続いた。

幸田露伴の妹、幸田延子(明治3年生まれ)はアメリカのにゅー・イングランド・コンサーベートリーに1年、その後ウイーンで5ねんヴァイオリンを習い、帰国して東京音楽学校の教師となった。

明治中期には市中音楽隊と呼ばれる民間吹奏楽団があり、行進曲、ポルカ、ワルツなどは一般民衆にも普及し、日清戦争では東京から全国的に普及、流行した

大正時代には大正デモクラシーという気運が日本を覆っていた。「音楽と文学」の同人の活動が行われた。

日本で最初にクラシック音楽の為に建てられたコンサート・ホールは東京音楽学校の奏楽堂で、次にたてられたのは、日比谷公園の野外音楽堂で、陸軍海軍の軍楽隊のコンサートが無料で行われていた。






2023/05/24 0:10:19|解説
最初の西洋音楽 てふてふ
最初の西洋音楽 「てふてふ」
日本初の小学生の為の歌の教科書「小学唱歌集」
第17番 蝶々(てふてふ)
この教科書は小学校だけでなく、中学校や師範学校でも用いられた。

音楽教師を育成する為の日本初の国立の音楽学校「東京音楽学校」卒業生には
声楽
・三浦環
・柳兼子
・木下保
・畑中良輔
作曲
・滝廉太郎
・山田耕筰
・本居長与
・信時潔
・團伊玖磨
・芥川也寸志
・黛敏郎
器楽
・安藤幸
・橋本国彦

    など






2023/05/22 1:19:17|解説
最初の西洋音楽  オラショ
キリスト教が禁じられた禁教期、潜伏した信者たちが口ずさんだ文言。皆川達夫はオラショの研究で、かつて、イベリア半島で歌われていたローカルな聖歌の断片が、長崎の小島で密かに保たれていたことをつきとめた。


オラショを題材にした作品
・柴田南雄 「宇宙について」
・大島ミチル 合唱曲 
・「ぐるりよざ」
・「オラショ」

カクレキリシタンの文化や歴史については、
別の機会に色々、調べてみたいと思います
澤田記念館にもたくさんの資料があります。

写真は春日集落の棚田



 






2023/05/20 0:24:48|解説
最初の西洋音楽 その2 セミナリオの音楽教育
イエズス会宣教師ザビエルによる布教活動は日本の子供たちに礼拝に不可欠な音楽を教えた。
キリシタンの子供たちはヨーロッパのセミナリオと同等の教育を受け、ラテン語で歌い、西洋楽器(ヴィオラ・ダ・アルコ・・・ヴィオラ)を演奏した。
子供たちの歌った曲は・アヴェマリア、クレド、サルヴェ・レジナ。ミゼレレ・メイ・デウス、ラウダテ・ドミヌス等
キリスト教音楽(西洋音楽)を習得した子供たちはラテン語の聖歌を歌った。彼らの中から選ばれた4人の天正遣欧少年使節団の少年たちはポルトガル、イタリア、スペインの主要な教会を歴訪し、カトリック教会の多声聖歌を聴き、少年たちも演奏を披露した。8年半に及ぶ旅から帰国した少年たちは西洋の知識を学び身に付けていたが、既にキリスト教追放令が出されていて、大きな困難に逢っていた。

大分には「西洋音楽発祥の地」として宣教師たちがヴィオラを弾き、子供たちが歌っている記念碑が建てられている。

天正遣欧使節団の最後

伊東マンショは、中浦ジュリアンとともにマカオへ留学し司祭に叙されるが、弾圧が厳しさを増す中、布教活動を行いながら1612年に病死。原マルチノはマカオに追放され、1629年に亡くなった。中浦ジュリアンは国内で20年もの間宣教活動を行うが、ついに捕らえられ、1633年、長崎において殉教。そして、千々石ミゲルは、帰国から10年後に棄教。棄教の理由や晩年の様子など詳細はわかっていない。
 






2021/12/23 0:30:53|解説
心静かに・・・
連日 のニュース 感染拡大の不安が募ります
心静かに 1年を振り返り しんねんに向かう準備をしたり
家族や友人との時間をすごしたり
当たり前のような 暮れの行事ができなくなり
もう2年 

連日の火災や天災の報道は事象だけでなく
それぞれの心の中でも起こっている事の様に思います

人は忍耐強く
大人で 仕方ない事を受け止める力があるから
その分 こころに積もる荷重はつのり
いつしか、安定した心が揺らぎやすくなってしまいます

いくつかの不安材料が
重なり、逃げ場がないので つらく 怖ろしく 苦しみます

そんな時にお勧めですが・・・
思いきって タップリ 時間を撮りましょう
オペラかバレエを鑑賞しませんか
ストーリーと音楽の力、そして パフォーマンスのちから

オペラなら「カルメン」か「カバレリア ルスティカーナ」
バレエなら「くるみ割り人形」
お勧めします
暖かい飲み物を用意して ゆっくり気楽に鑑賞して下さい

今は便利な時代で
ほとんどの作品を居ながらにして鑑賞できます
生の音楽ではありませんが
自宅で寛ぎながら鑑賞する贅沢もあります
生音(なまおと)​​​​​​ではなくても
エッセンスは感じ取られますから
ソファーに寝っ転がってきける 贅沢です
自分を忘れるくらい集中して 聴いてみてください
上にあげた3つの作品は わかり易く、鑑賞しながら集中し易い作品です。
・・・・そういう意味では、韓国ドラマと共通点もあります。






[ 1 - 5 件 / 19 件中 ] NEXT >>