スペインの民族音楽は他のヨーロッパの地域と比較しても 群をぬいて多彩な民俗音楽を持っている
地中海文明圏の西のはずれに位置し、狭い海峡を隔てて アフリカと隣あっていることから、 東洋と西洋の多様な人種が集まり、其々の文化を蓄積させてきた
そこから、スペインの文化は半ば東方の色彩を帯びたものになり、スペインの内陸部は山がちで、 近年まで交通網も発達せず 文化風俗がそのままの形を保ったまま 伝えられてきていることが多かった。 その結果多種多様な民俗音楽が形成されてきたが、 その中に一貫した「スペインらしさ」というものも 認められる。
その一例として 独特の複合リズムを紹介する 8分の6拍子 プラス 4分の3拍子 を1単位とした ものだ。(これを1コンパスと数える)
旋律にもどくとくなものがある。 長調でも短調でもない、「ミの旋法」ともいうべき ミを主音とする古来の旋法だ。
9月30日の「魂のフラメンコ」では 日野道生さんのギター演奏の中で これらの特徴を感じ取ることができる。
また、アンダルシア地方で盛んな民俗舞踊の セビジャーナス(sevillanas)踊りからも その特徴を感じ取ることができる。
アンダルシアの人々はたとえ、ギターがなくても 手拍子のリズムだけで、いつでも歌ったり、 踊ったりできるのだそうだ。
*写真はスペインの居酒屋(タブラオ)の様子
「魂のフラメンコ」 ギター 日野道生 バイレ(舞踊)ラスモレラスの皆さん
会場 HOUSE i
チケット 2500円
詳しくはチェチリア工房までお問合せください。 0463(71)7611
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